高校時代の同級生が、国立大学で原子力工学の助教授をしています。

高校時代はそれほど、成績が良いとは言えませんでした。
以前、「どうして、君が大学の先生になれたの?」と思いっきり失礼な質問をしました。
「この分野には、タマ(優秀な人)がいないから。」というのが彼の答えでした。
原子力工学は、一時期すごく人気があって入学するための偏差値も高かったのですが、海外の原発の事故の影響で、人気がなくなり、偏差値も低くなったのです。

そういえば、原子力の分野ならすぐに博士号が取れる、という話を聞いたことがあります。電力会社がいくらでも協力してくれるからです。

原子力工学を専攻した学生にとって、就職先は基本的に電力会社しかありません。
大学の先生も、学生たちの就職先を確保するために、原発を推進するしかないようです。

そういえば、私のダンス仲間の息子さんも、原子力工学を専攻して、電力会社に就職したそうです。

最近、原子力発電を見直す動きが世界的に強まり、原子力工学の人気が出ててきたらしいですが、この大震災の影響で、専攻した学生は就職に苦労するかもしれません。