久しぶりに文学作品を読みました。
主人公が私と同世代のサラリーマンなので、感情移入して読むことができました。
とても良い作品です。読後感もさわやかです。
簡単に言ってしまえば、社内不倫のお話ですが、銀行の業務や最近の経済環境など細部が詳しく描かれており、
リアリティにあふれています。
「いかにもありそうな話」です。
人事や人間関係に翻弄されるサラリーマン、中間管理職の悲哀が淡々と書かれており、企業小説としては第一級だと思います。
大人の恋愛小説としても楽しめます。
私の率直な感想は、「長いサラリーマン生活、一度くらいは、そういうことがあってもいいんじゃない?」です。
40代のサラリーマン諸氏にはご一読をお勧めします。