父の日にエビスビールをもらいました。
久しぶりに飲む苦いビールです。
ビールの苦味を表す単位に苦味価というのがありますが、エビスビールの苦味価は、30となっています。
参考までに言うと他のビールでは、キリンのクラシックラガーが28.8 サッポロ黒ラベルが21.2
アサヒのスーパードライが19.4 サントリーのモルツが17.9です。
エビスの苦味はダントツです。
近年、全般的に苦いビールは敬遠されるようです。
最近、流行の第三のビールに至っては、アサヒの新生で17.9 サッポロのドラフトワンで10.9
サントリーのスーパーブルーで13.3 キリンののどごしで13.6と軒並みに苦味を抑えています。
私が子供の頃、父親の飲むビールを口に含むと、口がひん曲がるくらいに苦くて
「どうして大人はこんなに苦いものを好んで飲むのだろう。」と不思議でした。
今の子供たちはビールを口に含んでもそんなに苦いとは思わないのじゃないでしょうか。
最近、子供たちの飲酒が問題になっています。
その原因の一つにビールの苦味がなくなったことがあるのかもしれません。

話は少し変わりますが、本来、苦味は毒をもつ食べ物だということを知らせるための感覚だそうです。
不思議なことに人間はこの苦味を持つ飲み物を好んで飲みます。
これは、人間の苦味に対する感覚が進化の途中で鈍くなったからだそうです。
苦い物質の代表は、マラリアの治療薬、キニーネです。
ビールの苦味の原料であるホップの苦味はキニーネとほぼ同じだそうです。