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■ NOTES ■
今日の洋介さんは
まずはその速球の球速を中心とした精度を観ていきますと
最高143km/h、平均140.9km/hで数多く140~142km/hを計測、
前々回登板8/29 ファイターズ戦(札幌ドーム)、そして
前回登板9/9 マリーンズ戦(QVCマリンフィールド)と比べると
その精度を低下させてきたように見えますが
洋介さんの、先発ローテーションに編入される前の
今シーズンの救援登板における平均球速を観ていっても
西武ドーム以外では平均143.3km/hを計測したのに対し
西武ドームでは平均140.9km/hを計測していますから
つまりは今日もその速球はいつも通りの、
素晴らしい精度を誇っていたと高く評価できます。
その自慢の、素晴らしい精度を誇る速球を軸に
2シーム系も加えれば全体の半数と数多く駆使していきながら
速球以外の球種については
前回登板9/9 マリーンズ戦(QVCマリンフィールド)での投球に引き続き
その実に3/4程までをゾーンの低め以低に徹底的に集める
非常に優秀な、強い低めへの制球の意識を披露してくれましたが
ただし自身もよくわかっているように、
もちろん今日の本田球審の多少厳しいストライク判定という要素はあったとしても
なかなかその“低めに制球した速球以外の球種”でストライクを奪い
自らに有利なカウントで勝負し続けていくことに苦労し
初球ストライクを奪った勝負が計11度で全体の半数を切り
逆に初球から2球続けてボール球を記録した勝負は
計4度と全体の2割近くまでかさんでいくなど
どうしてもボール球先行の、打者有利のカウントで
勝負し続けていく苦しい勝負があちこちで散見されていくこととなり
結果、四球こそ1個で
四死球によって奪われた余計な出塁も1個のみに抑えるものの
ストライク率は58.9%に留まり
もちろん今日もマリーンズ攻撃陣が昨日の野上さんに対して、に引き続き
2ストライク以上の勝負が計9度で全体の1/3程度に留まり
逆に3球以内の勝負が12度で全体の半数、そして更には
4球以内の勝負が計16度で全体の2/3を占めるなど
数多く初球から、浅いカウントから弾き返してきたことが
そのストライク率を下げる要素として存在していたことももちろんありますが
それを勘案しても物足りないストライク率に留まったと評価でき
結局はどうしても思うように大胆にゾーンを攻め続けていくことに失敗し
ボール球をかさませてはその速球に狙いを絞られ、痛打を浴び
奪われた出塁こそ5 2/3イニングを消化して
四球1個に加え被安打6(単打4・二塁打1・本塁打1)で
なんとか計7個にまとめていくものの
今日奪ったアウト全17個のうち
三振2個・グラウンドアウト5個に対し
外野手の処理した、ある程度鋭く飛距離の長い
フライアウトも計6個と散見されかさんでいくこととなったと観察できます。
もちろん、成績として残ったのは
5 2/3イニングを消化して失点・自責点ともに2と
あと1アウトを積み重ねればQSをクリアしてくるまでの
まずまず合格点の優秀な水準のものと評価できるものでしたから
ライオンズ内外野野手守備陣の安定した、そして素晴らしい
フィールディングおよびスローの数々に、
そして残した走者をみごと残塁させることに成功した涌井さんを中心とした
ライオンズ救援陣の素晴らしい投球の数々に大きく感謝しながらも
今後はもちろん、これまで通り速球以外の球種を徹底的にゾーンの低め以低に集める
その優秀な、低めへの制球の高い集中力と意識とを継続していきながら
その上で、その速球以外の球種でストライクを奪い
投手有利なストライク先行のカウントを維持していきたい時には
その“低めに制球された”速球以外の球種でもって
高確率でストライクを奪っていけるように
更にその制球を微調整していってほしいと願います。