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ピーナッツとクラッカージャック-BS20100407

$ピーナッツとクラッカージャック-SL20100407

1回裏0アウト・ランナーなし、リードオフの場面で
初球を打ってレフト・フェンス直撃の二塁打。

3回裏0アウト・ランナー阿部選手を1塁に置いて
フルカウントからの6球目を打って三遊間を突破する
グラウンドボール・シングル。

5回裏0アウト・ランナーなし、リードオフの場面で
1ボール1ストライクからの3球目を打って
一二塁間を突破するグラウンドボール・シングル。

6回裏2アウト・ランナーなしの場面で
初球を打って右翼手へのフライアウト。

8回裏2アウト・ランナー原選手を1塁に置いて
2ボール2ストライクからの5球目が足に当たり
死球で1塁へ出塁、原選手は2塁へ。


ここ2試合、9番の打順で出場でしたが
今日は1番の打順でラインアップに名を連ねてきたヤスさん。

いろいろと首脳陣との話し合いがあったり、また自分でも
いろいろと考えたり葛藤したりとあったことと思いますが

さて今日1番をまかされるということで
どういった精神状態で、そして何を意識しながら
打席での勝負の瞬間瞬間に臨むのか。

非常に興味のある見どころでしたね。

注目の第1打席。
これまでと変わらず、初球から積極的にスウィングし
大飛球をレフトへ運んでいく姿に
さすがのこころの強さだなあと改めて感嘆すると同時に

何があっても変わらず、決して迷うことなく
自分のバッティングを貫くその姿勢に安心しました。

足を活かすために出塁を、という課題に対し
小手先の工夫や技術で優等生的にうまく対応しようとしない。

自分の特長をとてもよく理解し、それを消すことなく
“出塁”という1番打者としての役割を果たすため
原点の“打率”を向上させることだけに集中する、

そんな意識をひしひしと感じる5つの打席でしたね。

3年連続で盗塁王を獲得しているといっても
それはヤスさんが特別ずば抜けて足が速いというより

“塁間マネージメント”により
次の塁への到達時間をうまく縮めているヤスさん。

つまり、普通一般のイメージされる“盗塁王”とは違い
走り打ちやドラッグ・バントなどで足で稼ぐ内野安打は
右打席に立つこともありかなり困難であるということ。

またそのスタイルは
四球を選んだり相手投手に多くの球数を投げさせるという
クリさんに代表されるような待球タイプとは真逆で

初球から積極的に好球必打であり
追い込まれる前に自分のタイミングで、スタイルで
きっちり打てると判断した球を強くたたく
いわゆるフリー・スウィンガー・タイプ。

結果論や印象論では1番打者が回の先頭に打席に立ち
初球を内野フライ、というものは

そのもたらす“結果”という事実以上に
観客をはじめとした周りのひとに悪い印象を与えがちです。

しかし、アグレッシヴに打っていくことは
当然それなりのリスクとそしてリターンがあるもの。

自分が長年にわたって培ってきた打撃スタイルをつらぬく。

そしてその上で

ひとたび出塁すれば
その抜群の“塁間マネージメント”でどんどんと進塁し
ぐんと得点の可能性を高めることができるため与えられた

1番という打順、リードオフというしごとを
立派にこなすためにはどうすればよいか。

それは打ち損じをできるだけ少なくし
きっちりコンタクトすることで打率を上げること。

答えは自然とここにいきつくものでしょう。

あたりまえのことですが出塁率を上げるには
粘って四球を選んでいくことや

走り出しながら、もしくはそのあとの走塁に意識を割きつつ
打球が意図してグラウンドボールになるように
ボールにバットを“あてにいく”だけが
唯一の手段ではありません。

もっと根本的にキッチリボールにコンタクトし
打率を向上させていけばそれに伴い
同じような上昇カーヴで出塁率も上がります。

だとすればヤスさんには

明日からもこれまでと何ひとつ意識を変えることなく、
迷うことなく初球から好球必打を貫いてもらいながらも

打ち損じをどんどんと減らしていけるよう
日ごろのトレーニングを積み重ねていってほしいですね。

これまでどおり周囲の雑音に惑わされることなく
そして失敗や単視眼的・近視眼的な批判を恐れることなく

じぶんなりの得意なやり方を貫きながら
これまでよりもよりいっそう頻繁に
塁上に顔を出してくれることを願っております。


最後になりましたが、今日の一久さんの投球も
本当に素晴らしいものでした。

7回には1点を取られた後“もう1点”を許さず
みごと7回を投げ切って自責点2(失点2)と
QSをクリアするいいしごとぶりでしたね。

また、剛也さんの今シーズン初HRとなる

3回裏のライトへの2ランHRも

この回2点を奪った後の“もう1点”となる得点で
実質これでバファローズ山本投手は自滅、
早期降板が決定したといってもいいほどの
主砲としてとても価値のあるしごとでした。

さて明日は西口さんが先発予定ですね。
ベテランがどれだけ踏ん張りを見せることができるのか、
その投球にじっくり注目してみたいと思います。



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