昨日から香港にいる。
夜はマカオなのだが、行きの飛行機で隣になり、
少し話した男とカジノで偶然再会した。
ヴェネチアンのカジノは、世界最大。
そこで会う偶然ということもあり、親近感が湧く。
彼は30歳の独身、誰もが知っている大手企業の社員で、
マカオには夏休みの取って1人で来ている。
こちらに友だちなり、彼女なり、いるわけでもなく、1人?
特に用事があるわけでもなく、
4日間ひたすらバカラをやり続けるらしい。
僕らは同じ台に座り、しばらく彼の様子を見ていたが、
ミニマム500香港ドルの場で、固く張っている。
これなら大きく負けることはないはずだ。
いつも、買っても負けても7,8万とのことで、
あの雰囲気で熱くならないのは、ある意味スゴい。
それでいて、ほとんど食事もせず、ていうか
美味しいものを食べたいという欲もなく、
単純なゲームを淡々続けている。
ゲームをやりながら、互いのことを話す。
彼女はいるが、それほど好きなわけでもなく、
仕事は面白くも刺激的でもないが、条件がいいから惰性で続け、
日常的には1人でバー巡り、時々マカオ。
聞けば聞くほど、刺激のない人生だ。
一緒にいると、地味だかが性格は穏やかでいい奴で
居心地はいい。
「お前、Mに見えて、実はドSだろ?」
「なんで、分かるんですか?」
「俺クラスになると、それくらいは分かるんだよ」
そんな話をするくらいには、仲良くなった。
連絡先の交換はしなかったが、バリ島のこと、ブログのことは話し
それなりに興味は持ったようだから、そのうちセミナーに来るかもだ
それにしても、何を楽しみに生きてるんだろう。
人の生き方はそれぞれだから、僭越かな。