インドネシアの金利は高い(12%?)
5月にインドネシア、特にバリ島がロングステイ先として最適である、と述べた。
その理由の記述が中途半端になっているので改めて書く。
インドネシアの銀行金利は高い。
参考までに、証拠を見せる。
赤マルに注目!!
赤マルの部分を見ると、ナント12%とある。下の写真は9.5%。
銀行の定期預金の金利である。
日本と比べたら夢のような金利だが、インドネシアの金利はなぜこんなに高いのか。
経済成長してるから?
もちろん、それもある。
でも、同じように高成長しているフィリピン、マレーシアなどは3~4、中国も3%程度だ。
東南アジアではインドネシアだけが、継続的に高金利なのである。
その理由は、インドネシアが資源国だからだ。
資源国とは、国全体の輸出において資源輸出の占める割合が高い国のこと。
アメリカは豊富な資源を有している国だが、アメリカは資源国ではない。
アメリカは資源輸出の割合が高くないからだ。
資源国の通貨を資源国通貨というのだが、資源国通貨の特徴は、金利が高い、ことである。
では、なぜ資源国は政策金利を高くしているのか。
中央銀行は、政策金利によって景気をコントロールしている。
中央銀行が金利調整を通じて景気をコントロールする場合には、経済が過熱した状態(インフレーション)と経済が活力を失った状態、二つの経済状況によって金利政策を分ける事ができる。
インフレの時に、中央銀行は金利を引き上げることで、国内に流通されているお金の量を減らし、過熱した経済を落ち着かせようとする。
逆に、経済が悪い時は、金利を引き下げることで、国内に流通するお金の量を増やし、経済を活性化させようとする。
資源国の政策金利は、上記の他に、「海外から投資を呼び込む」という目的がある。
金利は海外から投資を呼び込む時に有効な手段になる。
資源国は資源を開発するために膨大な資金を必要とする。
その資金を集める1つの方法として、他の国より金利を高くするのだ。
つまり、資源国は他国より金利を高くすることによって、投資家にとって有利な投資先になる。
そうして、資源国通貨への需要が高め、世界中から資金を集めているのである。
同じ資源国のオーストラリアやニュージーランドの金利が高いはよく知られている。
銀行金利12%
1000万円預けたら、120万円の金利がもらえる。
バリ島では、普通の生活なら7、8万円あればできる。
バリ島には、定年退職した人が多数ロングステイしている。
退職金のうち1000万円を預金して、その金利で生活している。
年金は、そのまま貯金できる。
元気なうちはバリ島で預金を崩すことなく生活し、体力の衰えを感じたら日本に戻る。
その時は、年金で貯金が増えているから安心だ。
そんな設計をしている人が現実にたくさんいる。
それを可能にしているのは、インドネシアが高金利であるからだ。
高金利が有利なのは、投資やビジネスをする上でも実感する。
投資をする場合、どうしてもまとまったお金を持ってバリ島に行くのだが、為替の変動などの理由もあり、少し余裕を持って円資金を持っていく。
結果として、まとまった金額を銀行の預けることになる。
数ヶ月資金が寝ることになるが、その間も高金利で回る。
これは、嬉しい。
高金利のお陰で焦ることなく、安心して物件を探せる。
エッ、そんなに金利が高いなら、バリ島の不動産投資などやめて銀行預金でいいんじゃないの?
そう思うでしょ(笑)?
不動産は、銀行金利以上に高利回りなのである。
日本だって、銀行金利よりマンションの金利のほうが高い。
それはバリ島でも同じ。
バリ島では20%を超える利回り物件が珍しくないのである。
次回は、日本の低金利と、インドネシアの高金利を利用した究極の投資論を展開する。