スウェーデンのサッカーリーグで、
握りっ屁をして退場処分になった選手がいます。

この世にもまれな握りっ屁による処分が妥当なのかは別として、
主審はオナラを掴んで投げたことに、
「意図的な挑発であり反スポーツマン的行為」だとして、
レッドカードを示したといいます。

シャボン玉ですら掴めないのに、
ガスを掴み相手に投げるなんてできるはずがありませんが、
ポーズとしてはありえます。
実際にある調査で、
握りっ屁をしたことがあるかというアンケートでは、
20%の人があると答えていますから、
握ってその匂いを嗅いだとかはあるのでしょう。

実際に、対戦相手の選手は、
「いい具合に離れた場所にいたけど、
ユングクビストのオナラの音ははっきりと聞こえた」と証言しています。

とはいっても、
オナラは自然現象ですから、意図的にできるものだはないですよね。
まあ不運としか言えません。
目をつけられていたとか、主審との相性も悪かったのかもしれません。

でも過去には、
江戸時代に霜降花咲男という大道芸人が屁芸で有名だったそうですし、

パリのムーラン・リュージュでもお尻で歌って、
サラ・ベルナールなどがファンだったという芸人がいます。

ナポレオンの時代にも、
進軍ラッパを屁芸で演奏?した芸人もいたそうですね。


逆に、オナラを屁ったことで、
川柳で、
「尻と顔 両方へ出る 娘の屁」
「屁をひって 嫁は雪隠 でにくがり」
などがあるように、女性にとっては恥ずかしいもののようです。
それが原因で離縁になったり、恥ずかしくて自殺したり、
刃傷沙汰になったり、罰金を食らったり、

「京橋区木挽町六丁目に住む長崎県士族深川某は、横浜より汽車に乗り、
新橋まで来掛る途中、いかにも腹が筋ばりて溜まらねど、
中でやっては外の人に気の毒と、ぐるりと尻をまくり、
窓からブーと一発やると、ついにその筋の聞く、否かぐところとなり、
鉄道規則第六条により罰金申し付けられたる」
     明治十四年十一月十九日刊 東京日日新聞


オナラを放つことは気持ちがいいものですが、
安易にオナラをするのも退場処分を食らったりしますから、
要注意ですね。

腸の動きをよくすることは体にとってはいいことです。

今や多くの方が疲労回復のために、
ニンニク注射を受けられていますが、
このニンニク注射もオナラの原因になるかも?

というのは、
この注射の成分であるビタミンB1は腸のぜん動運動を促進させ、
消化管に溜まったガスを排出させるからです。

漢方薬では、大建中湯がいいでしょう。
成分に含まれている
サンショウは、
冷え腹・ガス腹による腹痛・便秘の改善に効果があり、

ニンジンは新陳代謝を促し、胃腸の消化吸収を活発にします。

ショウガは発汗作用にすぐれ、
冷えや吐き気など胃腸機能低下を治します。
水飴は麦芽糖から作られ滋養強壮や疲れをとります。
大建中湯の「中」は「」おなかのことで、
大いにお腹を立て直す薬という意味です。


私たちは腸内細菌叢(腸内フローラ)を整えることで、
過剰な腸内ガスの発生を抑えることができます。

腸内ガスの成分は、
窒素が60%、水素20%、炭酸ガス、酸素、メタン、硫化水素、
アンモニア、インドール、スカトールで、
上からでればゲップで、下からでれば屁ということになります。
メタンガスを溜めると爆発した報告もありますからご注意ください。

お腹にガスを溜めないためには、
腸内洗浄(コロニクス)、縄跳びやランニングでお腹を揺らす
ニンニク注射、ショウガ、サンショウ、ジージャ・ブースト
乳酸菌・ビフィズス菌など、納豆菌、食物繊維(水溶性植物繊維がいい)


1992年11月20日朝日新聞夕刊の「素粒子」には、

「今ぞ知る、芋食ってぷう、豆食ってぴい、の真理。
 健康に食物線維の重要性を再認識する」とありますが、
昔から、食物繊維をとることの大切さは知られていたんですね。



汗をたくさん出す季節になりますから、
お腹を整えましょう・