陰クマさん来ないで!
この言葉は女性なら誰でも持っている気持ちですね。

陰クマとは、
やつれてもでますが、主には加齢によるもの。

加齢によって、
皮膚が薄くなる、皮膚に張りがなくなりシワがよる、
眼輪筋がゆるみ下垂する、眼窩脂肪の垂れ、
顔面骨、顔面の皮膚、皮下組織、脂肪、筋肉の萎縮、
などがあらわれてきます。

張りがなくなるとシワや陰が目立ちやすくなり、
下がった部分や凹んだ部位がはっきりしてきます。
こういう状態を陰クマさんといいます。

コレステロールたっぷりさんや、
ニキビ跡があるような皮膚厚さんは、
あまり縮みが目立たないので、
むしろサーマクールやオーロラなどで引き締めることで改善します。
少し太めの方の方が若くみえるというのはご存知ですよね。

皮下脂肪が少なく、コラーゲン少なめの方は、
皮膚のシワや凹みが目立ちやすいのですが、
引き締めるとかえって小さくなってしまいますから、
脂肪移植PRPを注入することで、
コラーゲン増殖や血管が増えますから、
陥凹部やシワの改善を図ることができます。

下まぶたのふくらみは、
まぶたの皮膚や眼輪筋のゆるみ+眼窩脂肪の下がりが原因ですから、
眼窩脂肪除去+余分な皮膚と眼輪筋切除及び引き上げなどの、
下まぶたのたるみ取り手術を行っていました。
3~6ヶ月は手術痕がはっきり残るのが難点でしたが、
女性の場合はお化粧でごまかせるのですが、
男性の場合はそれができないのでなかなか手術に踏み込めませんでした。

それがPRP(自己多血小板血漿)という方法がでてきて、
下まぶたやゴルゴラインの凹みを解消することができるようになりました。

手術することなしに若返ることができるのですから、
かなりの手術大好きなDrたちが、
これからは手術しないでいい!と宣言しだしたのです。

さらに、注入針も進化して細くなり、
34Gという極細の注入針を使うことで針跡が目立たなくなったのです。
とはいえ、小さな内出血斑がでることはありますが、
女性の場合は、お化粧できますからね。

一般には30Gより細い針の場合は針跡が残らないとされていますが、
色黒で色素沈着しやすい方の場合や、
皮膚が敏感な方は34Gという極細の針でも、
注入部の発赤や微小な腫れをみることがあります
それでも2~3週間すれば気にならなくなります。


PRPが良い点は、
凹みが改善するだけでなく、その周囲にまで良い影響を及ぼすことです。
血小板に含まれるコラーゲンや血管を増やしたりする、
各種成長因子によってツヤやハリがでてくるのです。

ヒアルロン酸注入ではあり得ないことです。

PRP は脂肪移植という手術ではなく、
処置レベルの方法ですからそれよりはるかに簡便な方法です。
ただし、PRPを作成するには丁寧な操作が必要ですが、
患者さんは麻酔クリームを塗って眠っているだけでいいし、
注入後にはお化粧だって可能なのです。






白くみえるのはPRP中に麻酔薬によるせいで、
しばらくすると戻ります。



陰クマさん退治が簡単になったという報告でした。