モスレム食(ムスリム食)を約2週間
作ったのでご紹介します。
まず今回2週間滞在し、
私の担当する食堂で
お昼ご飯を食べることになったのは、
カタール人。
カタール人ってちょっと苦手なんです。
私が食堂を担当した当初、、
中東のいろいろな国から研修に来られて
モスリム食を2週間作ったのですが
3日目からカタール人だけ
食堂に来られなくなりました。
理由は「ラマダン」という
絶食時期になったから
ということだったのですが、
そうではなく、
食事が合わなかったのだと
思いました。
「モスレム食(ムスリム食)」とは?
私が今まで経験した中で書きますと、
宗教の規律にのっとって処理された肉、
(豚肉は食べない)しか食べません。
日本では肉は食べないと思っていいです。
コンソメなどもNG.
魚は白身はOK。
でも食べたことのない魚はNG。
野菜・果物はOK。
スパイスはたくさん使い、
調味料はオリーブオイル・塩・あらびきこしょう・
そしてレモンが好き。
私が、今の職場の担当になるまで、
彼らにどんな食事を出していたかというと、
肉なしのカレーライス(市販のルーは使えない)
エビフライ・白身魚など揚げ物
このとを3週間交互に繰り返していただけ。
最初は全員が食べていましたが、
1週間たつと半分以下に・・・
つまり食事はいらないと
食堂に来られなくなるのです。
うちのスタッフは
「いつものこと」といってましたが、
わたしだって、
カレーと揚げ物の繰り返しは嫌です!!
誰だって、そうですよ~。
英会話が苦手な私は、
彼らとコミュニケーションがとれないので、
食事の好みも聞けない・・・。
このブログでも書いてきましたが、
いろいろ努力することで、
中東の他の国の人とは、
なんとか食事でコミュニケーションを
とることができました。
今回もそうでありたい。
そう思ってまず、
「カタール」という国を知ろうと
いろいろ調べてみました。
私たちは、中東の人を見ると
全部同じ人たちに見えますが、
国によっても全然違います。
(特にオマール人は明るくて
フレンドリーでした。)
多分向こうの人が、
「日本人も韓国人も中国人も
見分けがつかない」という
のと同じだと思います。
カタールっていう国、
ご存知ですか?
まず、サッカーの好きな人は、
ご存じ
「ドーハの悲劇」という言葉が有名ですが、
カタールの首都はその「ドーハ」です。
カタールを調べようと世界地図を開いても
どこにあるのかわかりません・・・
アラビア半島の東側に位置する小さな国で、
日本の「岐阜県」より
少し大きいくらいだそうです。
ホントに小さな国なんですね。
人口は74万4千人で
「カタール人」といわれる人は、
その2割しかいないといわれています。
「地球の歩き方」では、
「世界で最も退屈な街」と
紹介される都市です。
未来予想図です
首から足まである長袖の
「トーブ」と呼ばれる服を着ています。
全身白色で、太陽光を反射して、
風通しが良い服装だそうです。
女性は左端に少し写っていますが、
全身黒の「アバーヤ」という服装で、
家族や限られた親戚以外には
顔や肌をみせては
いけないそうです。
でもこの「アバーヤ」という服装は、
5000円から10万円くらいするそうで、
高級なものは絹でできていて、
袖口などにみごとな刺繍が
施されているそうです。
気になる結婚は、
男性は女性を3人までもらえるそうですよ。
いいなあ。(いいのか??)
気候はもちろん暑く、
暑いときには50度以上
あるときもあるようです。
(想像できない・・・)
この度、日本に来られた時には
雪の降る日もあったから
寒かったでしょう・・・。
彼らは最初スーツをきておられましたが、
その後、通勤途中に彼らに会いましたら、
かわいい毛糸の帽子をかぶっていました。
全員20代の男性でしたが、
お洒落な人は、
毛糸の帽子もセンス良く
服装もカジュアルな
日本の格好をしていましたよ。
宗教は「イスラム教」ですが、
やはり近隣の
アラブ首長国連邦やバーレーン・
オマーンなどに比べると厳しいようですね。
食事も豚肉やお酒も
一切置いていないようですし、
(外国人に限り許可書3万5千円を払って、
国内1か所にある販売所で買えるそうです)
インターネットなども
プロバイダーによる厳しい
チェックが入り、
特に水着の女性のイラストでさえも
黒く塗りつぶされるそうです。
そんな厳しい国ですが、
先日(2011年2月26日)に
米国・フォーブスが発表した
「世界で最も裕福な国ランキング」では、
調査対象とした182の国・地域のうち、
1位はカタール・
2位はルクセンブルク・
3位はシンガポールでした。
この10年の1人当たりのGDP値について、
購買力平価(PPP)を考慮して
算出したそうです。
1位のカタールは、
1人当たりのGDPが
8万8222ドル(約726万円)だそうです。
でも、
水道・電気・ガス・教育費は無料。
(外国人は支払う。)
医療費も私立病院にかからなければ、
基本的に無料。(外国人も同じ)
生活は保障されています。
その生活水準の高さから、
わがままな行動を取る人が多いとか?
でも
イスラム教の教えもあることで、
他人に優しい
(困ったことがあると声をかけて助ける)
国民性だそうです。
常識はあるけど、
他人に対して冷たい日本人と言われる私達、
見習う部分もありそうです。
長くなりましたが、
そんなことを調べて彼らの食事を
残食を見ながら考えていきました。
最初のランチは・・・
上記の勉強はまるで役に立ってないですが。
反応を見てみました。
実は違う国の(東南アジア)
モスリム(ムスリム)食で
結構好評だったので、
調子に乗って作ってみました。そして、
100均で購入したコレを
使ってみました~。
前回は目をオリーブを使用したので、
お目目が大きかったけど
今回はちょっとインパクト小だったかも・・・。
真ん中ポテトサラダに、トマトで囲み、
周りはイスラムのサラダ(オリーブオイル・
塩・あらびきこしょう・レモン汁)であえたサラダです。
イカリングフライをつけました。
ごはん「おかわり」でました。
反応が良かったのは、
彼らが全員20代だったからかな・・・。
そしてちょっと量も少ない感じでした。
今回の人はたくさん食べてくれそうです。
また明日続き書きます。