日本で初めて「食育」を行った人は、

石塚左玄先生です。

管理栄養士コーゲヨーコの「バランス喰楽部」-2
明治時代の軍医・医師・薬剤師です。

石塚左玄の食養

1食本主義

「食は本なり、体は末なり、心はまたその末なり」と

心身の病気の原因は「食」にあるとした。

2人間穀食動物論

人間の歯は、穀類を噛む臼歯20本、

菜類を噛み切る門歯8本、肉を噛む犬歯4本なので、

人間は穀食動物である。

3身土不二

居住地の自然環境に適合している主産物を主食に、

副産物を副食にすることで、

心身もまた環境に調和する。

4陰陽調和

当時の西洋栄養学では、軽視されていた

ミネラルのナトリウム(塩分)とカリウムに注目目し、

さらにそのバランスが崩れると病気になるとした。

5一物全体

1つの食品を丸ごと食べることで、

陰陽のバランスが保たれる。

「白い米は粕(かす)である」と玄米を主食として

すすめた。


この石塚左玄先生の結成した「食養会」で活躍し、

独自に研究したのが、

「マクロビオテック」の創始者といわれる

桜沢如一先生(アメリカではジョージ・オーサワと呼ばれる)。

管理栄養士コーゲヨーコの「バランス喰楽部」-1
・・・もっといい写真がないのかしら??

彼は、

欧米風の動物性食品の多い食事と

それに起因すると考えられる疾病の多発、

食肉を得るための多大なエネルギーの浪費や環境問題、

非効率的な消費や病気の増加による経済的な損失を

批判してきました。

その後、

弟子の久司道夫・菊池登美雄・相原ヘルマンらが海外へ、

松岡四朗・大森英桜・岡田周三・山口卓三・奥山治らが

国内でひろめたそうです。


弟子の久司道夫氏が

アメリカでマクロビオテックを広めようとした頃は、

当時の栄養学と矛盾していることから

大きな反発があったらしい。(そりゃ~そうでしょうね)

しかし、アメリカの風土にあわせて、地道に活動した結果、

1976年にはあのジョン・レノン

久司氏に会いに来たそうです。

(もちろんオノ・ヨーコさんも食事はほとんどマクロビオテック)

そして!!あの有名な1977年に発表された

「マクガバンレポート」アメリカの食事改善目標

打ち出されました。

その報告書は5000ページ以上にも及ぶ

膨大なレポートでした。

肉や牛乳の摂取が、ガンを促進するとされる大規模な

疫学調査結果と実験結果)が打ち出され、

元禄時代の日本人の食事が、

もっとも理想的な食事に近いと言われたそうです。

(元禄時代以降から穀物を精白し始めたため)


こうして、マクロビオテックが、

人々の食生活を改善したという功績が国際社会に認められ、

1999年には、久司道夫氏が日本人として初めて

アメリカ国立歴史博物館であるスミソニアン博物館に

殿堂入りキラキラを果たしました。

(アメリカンドリームですね!すごい)

管理栄養士コーゲヨーコの「バランス喰楽部」-1 久司道夫氏
ノーベル賞の候補に推薦されたとか??

彼の代表的な出版物や資料が

クシファミリーコレクションとして永久保存され、

展示されています。

(面白いブログがあります

マクドナルドとマクロビオテックの不思議な関係

その後、アメリカでは、

ザ・リッツ・カールトンホテルで採用されたり、

育児書で有名なスポック博士や

マドンナやトム・クルーズなど

有名な歌手・俳優・女優・スーパーモデルが実践して

話題になりました。


日本では、健康維持やダイエットに効果があると

最近の健康ブームに伴って、逆輸入のような形で知られ、

カフェができたり、本が発売されたり、

注目されるようになりました。


「マクロビオテック」の語源は、

古代のギリシャ語で「マクオビオス」

「マクロ」=大きい「ビオ」=生命、

「テック」=術・学・・・を意味しています。


つまり、

「健康による長寿法」「偉大な生命」を意味するそうです。

前にも取り上げた「ヒポクラテス」が「マクオビオス」に

最初に注目したようです。


でも実際に久司氏のは、アメリカの風土に合わせているもので、

日本人は、桜沢如一先生のやり方がいいようです。

マクロビオテックの4原則

1一物全体食

食材を丸ごと使い切る。

皮や根までも捨てずに調理する。

アクや湯でこぼしもしないで上手に調理する。

(普段捨てている皮や根やアクの中には、

有効な栄養やファイトケミカルが存在しています)

ただ、食材によっては、皮をむきアクをある程度とらないと

いけないものもあります。

2身土不二

季節のもの・その住んでいる土地に産するものを

主に食べる。

日本人は温帯性の気候風土で

何千年と生活してきています。

そこで産する食物により、先祖伝来、

身体を構成していることから、

その土地に住む者にとって体にいい食物とは、

身土不二であると判断しています。

3健康的な食事

なるべく、食品添加物や農薬などは

使われていないものを食べる。

科学的に合成された不自然な食材は避け、

自然的な食材を主に使う。

自然に近い水を使う。

4食品の調和

東洋古来の食べ合わせ方の原理にそって、

食物摂取の調和を図る。

バランスよく、ミネラル・ビタミンや多くの栄養素を

自然の素材から摂るようにする。


マクロビオテックの考え方は、

陰と陽という考え方に基づき判断される場合が多く、

全てのものには、表と裏があり、良い面・悪い面があり、

食材でもプラスの要素・マイナスの要素があり、

それをバランスよく組み合わせて、食したり考えたりする。

しかし、その判断には個人差があるということ。

あと忘れてはならないのが、

「良く噛んで食べること」

この食べ方は、特に重要で、

固形物を一口口の中に入れたら、

一旦箸を置き、最低40回以上

よく噛んで唾液と混ぜていただく。

理想的には、噛んでいる間に液体状になり、

自然と喉に流れていく感覚だそうです。

極端に熱すぎる温度や冷たすぎる温度のものを

喉に流さないことも大事です。


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管理栄養士ヨーコさんの「バランス喰楽部」脱カロリーで正しい食事指導教えます!-栄養士

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