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2017-02-15 18:25:49

栽培日誌の苦労。。。

テーマ:ベトナムの農家さんたちとともに
 
日本はまだまだ寒い2月ですが、ベトナム・フエはテト(旧正月)が明けると同時にやっと長い雨季が明け、徐々に気温が上がる時期になります。
 
 
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(こんな青空が広がる日も)
 
 
さて最近のベトナム事務所での大きな悩みの種。。。 柿のたね (← これは柿の種)
 
「栽培日誌」  
 
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(どぉーん。。。)
 
 
ベトナムで支援をしている小規模農家につけるようにと指導をしているこの「栽培日誌」
 
元々日誌などつけていなかった農家たちですが、フエ市内に農畜産物直売所を開設して約2年、やはり農薬の使用肥料の使用、そのなどを記録する日誌がなければ、いろいろな部分が不透明になります。
 
そしてこの栽培日誌を付けると、 「農家が農業経営の収支を把握しやすくなる」 といったメリットもあります。
 
まずは日誌を導入するのに日本で使っている栽培日誌を参考に、ベトナム人が使いやすいように手直しを入れ、ベトナム語訳。
 
紹介してから、まじめーーーーに日誌をコツコツつけてくださっている、 メダル優秀賞メダル な農家さんももちろんいますキラキラキラキラ (すばらしい!!)
 
ただ、なかなか習慣になかったものを取り入れ、定着させる、というのは時間がかかるもの。
 
ということで、なかなか苦労している日誌の定着
 
今回私の出張時には、日誌担当スタッフのTuanくんとHoaさんのお宅に再指導に向かいました。
 
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(右から、指導するTuanくん、中央 Hoaさん息子さん、左 Hoaさん)
 
 
実は既に全員の農家に日誌の紹介・導入が済んでいるのですが、記載の間違いきちんと日々書かない、などの問題のフォローアップに追われています。
 
今回のHoaさんも同様で、やってはみたものの、一度記載の方法を間違い、それを指摘されてから
 
「もうできない!!」
 
となってしまっていたのだとか(子どもか、というツッコミ、受け止めますw)。
 
今回再訪問した際、まず一言目に大学生の息子さんを連れてきて言われたのは、
 
「私は出来ないから、息子に教えてちょうだい!」
 
えええ、、、となりました。はい。笑
 
スタッフのTuanくんも「何故息子さんに?」と笑顔ながらもピシャリ。
 
ただ、誰でも間違うことは怖いですよね。
 
間違えたくはないし、それを指摘されるのも嫌、という気持ち、分かります。
 
ということで、「。。。 息子さんと『一緒に』もう一度、やってみませんか?」とちょっとだけ口を挟ませていただきました。
 
① あくまでも日誌を付けるのは実際に農業をされているHoaさん夫婦
 
② 息子さんにも入っていただくのは保険として
  (もしご夫婦で分からない事が生じた場合にすこしお手伝いをしてもらう)
 
③ ちょっとしたことでも不明な点があれば、Tuanくんに連絡をする
 
「これでどうでしょう...?」 とお伺いをしたところ、「そういうことであれば、頑張ってやってみる」と理解を得られたので、まずは一安心。
 
ちょっとしたことですが、こういったお互いの理解し合いながら、小さな不安の種を取り除くのも日々の農家との関係構築の中で大切な部分です。
 
日誌は1作物につき、1枚。日誌には、畑の面積畝の配列畝番号(はい、畝1つ1つに番号が振ってあり、今朝採れた野菜がどこの畝から収穫されたものかなどが分かるようになっている)もあり、その番号をきちんと把握するところからはじめます。
 
  
(例えばこんな感じに面積と、畝番号が書いてあります)
 
 
一通りの説明が終わり、休憩中、
 
「ちょっと試しに今あなたたちがいる間に書いてみさせて。」
 
と、Hoaさん自ら日誌を書き始めてくれました。
 
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(えーっと。。。と指導されたことを思い返しながら、ゆっくりで大丈夫ですよ)
 
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(近日中にヒウナを植えるらしく、ヒウナの日誌を埋めています...)
 
日誌指導担当のTuanくん、嬉しそうです。笑
 
いつまでも優しく優しく指導をしている訳にはいかないので、2月末という期限を設け、それ以降きちんと日誌を書いて提出をしない農家には、直売所への出荷停止という処分が待っています。
 
さて、その期限までに多くの農家がきちんと日誌をつけ、提出できるのか・・・!?
 
そして直売所への入荷量は守られるのか・・・!?
(沢山の人が出荷停止になれば、当然店への入荷量は減っちゃいますので。。。)
 
 
固唾を呑んで見守って頂ければと思いますキラキラ め 目 め 目ビックリマーク
 
 
また状況のアップデートが出来たらと思います。
 
 
ビックリマークビックリマークビックリマークビックリマークビックリマークビックリマーク
 
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2016-11-28 18:32:52

「さびしさとうれしさが入り混じった気持ち」

テーマ:ベトナムの農家さんたちとともに

こんにちは、スタッフの正治です。

 

先日、いつもとてもお世話になっている方から「正治くんはシティボーイやからな」といわれ、いっさいシティボーイ感のない野暮ったい見た目にもかかわらず「そうか、わたしはシティボーイだったんだな」とストンと納得したことがありました。

 

というのも「シティボーイ」という言葉に、ついこのあいだまでベトナム・フエに出張していたときのモヤモヤした気持ちの「正体」を見た思いがしたからです。

 

今回のベトナム出張でわたしは自分が「シティボーイ」であることをつくづく自覚させられました。そして自分が「シティボーイ」であることは、もう本当にどうしようもないことだと痛感しました。


ですが、一方でこの“どうしようもなさ”を深く自覚することが、この活動の大事な部分かもしれないとも思いました。というか、この“どうしようもなさ”の自覚にしか、わたしの存在意義はない。そしてその自覚があるからこそ、社会に訴えられるものがあるのではないか――。フエの農家さんのすごさを目の当たりにしてそんなことを思いました。今回はそんな記事です。

 

「シティボーイ」を意訳すれば「都市に生活する幼稚なやつ」です。わたしは“都市の幼稚なやつ”で、それはもう骨の髄からそうなのでした。コレはこれからのわたしという人間のスタンスになると思います(誰がそんなやつの話を聴きたいのか? だけどそこから出発することしかわたしにはもうできないのです!!)

 

幼稚さとはこの場合なんでしょうか。それはもちろん農家さんに比べて習熟していないということです。何が習熟していないのか。それはもう“アスファルトの地面”と“耕された畑”くらい違います。何が違うのか? それは言葉にすれば簡単になりますが「感覚」です。身の回りの空気、熱、生きもの、匂い、風、などなど、それらすべてを感じる「感性」です。

 

 

なんでこんなに生きものがいるのだろう――農家さんを訪問中、そればかりに感嘆させられました。

 

小さな家の中に犬猫が何匹も歩き回っています。我々はついバイオガスダイジェスターを設置している豚小屋だけを注目しがちですが、それはあまりにも事業のことしか見えてなかったかも、と反省しました。フエの農家さんには豚以外にも動物がいる。こじんまりとした空間に、鶏、アヒル、鳩もいます。もちろん飼育している種類や数は農家によりますが、豚だけを飼育している農家さんはまずいません。必ずいろいろな動物がいます。動物ばかりではありません。植物も虫もいます。「農家なんだからあたり前だろ!」と言われるかもしれません(くり返しますが“都市に住む幼稚なやつ”なので勘弁してください)。

ですが、どうなんでしょう。本当に農家さんにはこんなにもたくさん生きものがいるものなんでしょうか?? なぜかわたしは今知ったような気持ちになったんですよ!!!(居直りました)

 

 

きれいな花をつけた植物、木から落ちて腐った果物にたかるアリ、ハエ、生い茂る大きな緑の葉、寝転がる犬と猫、飛んでくるトンボ、ほんの小さな庭にあるものだけでも何が何だか分からないほどたくさんの生きもので溢れかえっています。わたしはこれをひとつひとつ感じ取ることができない。名前も知らない。だけど農家さんは知っているし、それをひとつひとつ感じています。

そして、畑。収穫する作物はもちろんですが、作物以外の木や草、そして、いろんな虫たち。あるいは土のにおい、鳥の鳴き声、風の冷たさ、空気の湿り気、熱。それら一つ一つの情報が何かのサインとして農家さんには感じられていますが、わたしには分かりません。

 

日傘をさしながら長靴で泥のなかを歩いているとき、ふと顔を上げて向こうにある山並みを眺めながら、その「分からなさ」が、もうどうしようもないことのように感じられました。

 

しかし、不思議なことに、ぐちゃぐちゃと歩いているうちに、そうした無念さがやわらいでいくのです。

 

ほぐされていくような感覚。
無念さは変わらずある。だけど、それはそれとしてやわらいでいく。これはいったい何なのか。

 

わたしは農家の人ほどこの場所を感じることができない。わからない。だけど、そこにはとても豊かな世界があることだけは分かる。どこかでそのことを覚えている。忘れているだけで本当は知っている。……

 

 

これまでも何回も農家さんに訪問したことがあるのに、なぜ今回そんなことを感じたのか。それはいつも案内してくれるベテラン駐在員の方がたまたまいなかったせいかもしれません。そのため、私自身がいつもより前面に出て農家の方とコミュニケーションすることになりました。すると必然的にいろいろなことを感知するべく、目を凝らし、耳をそばだて、匂いをかぎ、植物や虫を手に取り、草や泥を踏み越え、お茶をのみ、あれこれ想像をめぐらすことになります。そうしたなかで「わたしには農家の方の暮らしの豊かさを十分に感じ取ることができない」という無念さとともに、「ある感情」がよみがえってくるのを感じたのです。

 

なつかしさ、悲しさ。忘れかけていた怒りのような感情です。

 

ある思い出がフラッシュバックして、目の前の活動の意味が「シティボーイ」のじぶんとつながりました。どうしようもない「都市の幼稚なやつ」だからこそ、祈るような気持ちでこの活動を見守ること(推進していくこと)ができるのだと自覚した瞬間でした。

 

 

思い出したこと。それはちょっと昔の話です。場所は東京郊外。


わたしの住んでいるマンションの隣は公園でした。だだっ広い原っぱでブランコとシーソーがぽつんぽつんと距離を置いて配置されていました。大きなけやきの木が広場の中心にあって、空高く茂っていました。桑の木に登って桑の実を詰んで食べたりしました。道を挟んだ生け垣の向こうは畑でした。決して広くない畑ですが、ネギや大根が植わっていました。椿や梅の花も見かけました。

 

そうした風景は全部なくなりました。1990年代です。正確には覚えていません。

 

公園は駐車場とコンテナが積まれた物置になり、畑はマンションと新築の住宅地になりました。子ども心にさびしくなったことを覚えています。

 

なにをどうすればあの風景を守ることができたのか。“いまは昔よりいいはず”と素朴に信じられなくなりました。確実につまらない風景が増えました。昔はまだなけなしの自然があった気がします。だけど虫も鳥も花も木も本当に見かけなくなりました。これはあまりにもよくある話で、誰もそんなに意識しません。だからこそ、さびしさはふとしたときに襲ってきます。そして、そのさびしさは誰とも共有できません。なけなしの慰めもない。ただ、さびしい。それだけです。

 

 

フエの農家もどんどん減っています。


タンさんの家からフーさんの家へ向かう途中、住宅地のとなりに大きな田んぼが広がっているのを見かけました。もうすぐなくなって住宅地が広がる予定だとスタッフから聞かされました。

 

経済が発展すると、市場にモノがどれだけ流通するかで値段が決まるため、大規模な農業が優位になります。インフラも整備され大量輸送が可能になると、ますます値段が下がります。小さな農家はひたすら儲からない。それだけの価値しかないのだ、となります。なので、都市は都市らしく、地方は地方らしく、分業すればよいとなる。それが近代の希望だったのかもしれません。そうして、近郊の緑の風景は、住宅地になり、駐車場になり、地元の野菜や肉は消えていきました。都市の発展にはよい面とわるい面があります。何をどう解決するべきなのか、正解はだれも知りません。BAJを含めていろいろな人が挑戦しています。

 

 

皆さまのご支援のおかげもあり、いまのところフエの直売所は大成功といえると思います。参加されている農家の方たちは口々に感謝の言葉を言ってくれます。実際に収入が向上して家を建て直した方たちもいます。


しかし、むせ返るような濃厚な生きものたちの空気を吸い込みながら、彼ら/彼女らの話を聞いていると、農家の方たちは地元の野菜や肉だけではなく、その土地の生きものや風景も守っているのだと分かります。

 

小さな土地かもしれませんが、農家さんはその場所に関して行政担当者も学者も知らない知見と感性を持った環境スペシャリストなのです。

 

 

「タンさんのお父さんお母さんも農家さんでしたか?」
「そうですね」
「いまと昔とくらべて農家さんはどれくらい減ったのですか?」
「すごく減りました。この周りは全部農家だった。だけど直売所の活動で収入は上がりました。バイオガスダイジェスターもとても役立っています。さびしさとうれしさが入り混じった気持ちですよ」

 

農家メンバーのタンさんとのやり取りです。「さびしさとうれしさが入り混じった気持ち」というのが、どんな気持ちなのか。わたしには分かりません。だけど、彼のさびしさは、わたしが子供のころ感じたさびしさと同じだと思いました。

 

 

さびしさはなくならない。だけどうれしさをなんとか増やすことができるのかもしれない。そうすれば「都市の幼稚なやつ」で終わらずに「都市の大人」になれるのかもしれない。
もしかしたら子どもの頃には想像できなかった解決策が、いまこの事業で実現できているのかもしれないと思うと、わたしもさびしさとうれしさが入り混じったような気持ちになったのでした。

 

幼稚なやつだと自覚しているからこそ、大人になりたいと願うのです。

 


正治
(シティボーイ宣言)

 

いまBAJは「冬募金」キャンペーン中です!
このような活動ができるのも皆さまのご寄付のおかげです。ありがとうございます。
どうかご支援のほどよろしくお願いいたします。

いま必要です http://www.baj-npo.org/Donation/Need/ 
 

 

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2016-11-09 00:00:00

BAJベトナム 現地スタッフ紹介 Part.4

テーマ:スタッフ・ボランティア

今日で、BAJベトナム現地スタッフ紹介も最後となりました。

今年9月から新しく加わったVyさんです。

 

Hoàng Thị Tường Vy(ホアン・ティ・トゥン・ビ)

直売所のベランダで、試験栽培している紫蘇とディルと一緒に。

 

1. 略歴を教えてください
フエ外国語大学日本文化学科で学び、

途中で1年間、茨城キリスト教大学文化交流学科に留学をして、

今年の7月にフエ外国語大学を卒業しました。

その後、フエで水引をつくる会社で勤めた後、今年の9月からBAJで働いています。

 

2. 担当している仕事
日本語とベトナム語の通訳と翻訳です。

 

3. 仕事をしていて面白いこと、将来について
大学で日本語を勉強したので、日本語を使う仕事をしたいと思っています。

また、現在、ベトナムでは毎日マスメディアで食品の保存料や農薬、豚肉の抗生物質など

について放送していて、フエだけでなくベトナム全体で深刻な問題になっていて、

私自身もとてもこの状況を心配していました。

そんな時、BAJが運営している安全な食料を販売している店で人を募集していることを知り、応募しました。


実際に働いてみて、通訳をする中で、安全な野菜を作ることが思っていたより

手間がかかり、お金もかかることがわかりました。

 

農家と一緒に堆肥混ぜる時には臭い臭いがしますが、

土が良くなると思えば、いい匂いと思えます。

BAJのスタッフは親切に仕事の内容を教えてくれるので、仕事がやりやすいです。


将来は、大学院でさらに勉強をしたいと思っています。

もっと将来には、時間が経って別の夢に変わっていた、

子どもの頃に野生のパパイヤの実を育てて、大きく美味しい実ができた時に

「農家になりたい」と思っていた夢をBAJで働いていたら思い出しましたので、

将来は有機栽培、F1の種を使わない在来種を蒔いて安全な作物を作る

農家になりたいです。

 

4. 仕事の難しいところ
BAJでは農業に関する仕事をしているので、農業の専門用語がたくさん出てきます。

野菜の名前やバイオガスダイジェスターなど、通訳・翻訳をするのに大変です。

でも、調べたり聞いたりしているうちに、言葉がたくさん増えてきました。

とてもいいと思っています。

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