4月16日(土)の床の間 | お煎茶の話でもしましょうか・・・

お煎茶の話でもしましょうか・・・

煎茶のお稽古のご紹介をしています。
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賣茶正流宗家家元三代目、堤好石

この日は春らしい心地のよい一日でした。
気になるのは熊本、大分の大地震です。
5年前の東日本大震災の時は
私も震度5強というものすごい揺れを
経験していますので、現地の方々は
途方もない恐ろしさだったでしょう。
早く落ち着くことを祈っています。
さて、来週の日曜日は春の煎茶会です。
よいお天気のもとで素晴しい会になるよう
頑張りましょう。
4月第三週の床の間はこんな感じです。

この日の掛け軸は汲庵道人の書です。
汲庵道人とは資料がなく、
まったく謎の人物ですが、書の体裁と
内容から、煎茶に通じた僧侶または文人では
ないか思われます。
どなたか汲庵道人をご存知の方が
いらっしゃいましたらご教授ください。

「茶を煎ずると竹、風を送る」と
書かれています。今より少し季節が下り、
初夏の光景です。
私どもは、この竹が送ってくれる風を
「清風」と言って大切にしています。
シンプルで力強い筆致は独特のもので
堂々たるお軸となっています。
先代家元は「煎茶」とあったので
このお軸を購入したらしいのですが、
煎茶家として気になるお軸ではあります。
ただ汲庵道人のことが判明しませんので、
お茶会などでは飾りにくいお軸です。

この日のお花はカイドウの一種活けです。
花器に来週のお茶会で使う飯塚浪奸斎の
籠を使用し、この籠にふさわしいお花を
探していたところ、華やかなカイドウに
出会ったというわけです。
お花の上部に、もう一本足せば見栄えもよく
お茶会の床の間を飾るにふさわしい
お花になるのですが、残念ながら
この花の寿命が短いので、来週末に
新しいお花を探すことになりそうです。
これからの一週間はお茶会の準備で
ネコの手も借りたい忙しさ。
健康に気を付けて頑張ります。
ご期待を!