12月15日入荷のチーズ

今更ですが年末年始用に仕入れたチーズです。

まずは一番目に付くコレからいきましょう。

★バラカ　　　　　フランス　　白カビ

白い綿毛の様なカビに包まれている馬蹄形のチーズ。

「バラカ」とは、「馬蹄形」の意味で、西欧では縁起の良いものとされています。

クリーミィで食べやすく「幸運を招く」と言われることから贈り物にも喜ばれています。

発泡性ワインや軽めの赤ワインにもよく合います。

昔からデパ地下で見かけていたこのチーズ、初めて食べてみると、とってもコクがあって美味しかったです。

★ガレ　ド　ラ　ロワール　　　　フランス　　ウォッシュ

ロワール川の下流、アンジュー地方のチーズ。

「ガレ」とは小石の意味で、ロワール河岸の小石のイメージを形にしています。

水で洗ってる為ウォッシュ特有の香りは弱く、食べやすさで人気があります。

ふわっと広がるミルクの甘み、やわらかな表皮とトロリとした生地。

パンに塗って軽めの赤ワインと合わせるのがおすすめです。

当店でちょくちょく登場する人気のあるチーズです。

なめらかでミルキーさが初心者にも受け入れやすいのでしょう。

★ケソ　イベリコ　　　スペイン　　ハードタイプ

「ケソ･イベリコ」はスペイン全土でつくられるチーズですが、特にイベリア半島中心部の高原地帯で多く生産されます。

牛･山羊･羊の3種類のミルクの特性が活かされる様に丁寧に熟成され、スペインでは最も知名度のある「マンチェゴ」同様に、外皮には籠の編み目模様がついているのが特徴です。
口当たり良く非常にマイルドな味わいで、酸味としっとり感のバランスがとれたミルクの風味が広がります。

洋梨や林檎などのフルーツとあわせて、またハモンセラーノ（スペイン産生ハム）とあわせたり、テーブルチーズとしてだけでなく薄く削ってお料理にも活用できます。

このチーズも当店でかなり評判がいいです。

ワインが進む進む。（笑）

★オルヴァル　　　　ベルギー　　　ウォッシュ

オレンジ色が美しい約2kgほどの長方形の「オルヴァル」。 むっちりと弾力があり、ウォッシュタイプ特有の芳香があります。 風味は決して強くありませんが、長い余韻が感じられます。 スタイリッシュなボーリングのピンの様な「オルヴァルビール」との相性はもちろん抜群です。 ベルギー国内には125のビール醸造所があります。 その中でも注目すべきなのがトラピスト修道院で製造される「トラピストビール」。 厳格な規則に従って造られる製品には共通の「トラピスト」マークを付けることができます。 トラピストビール醸造所は世界に7カ所。そのうちベルギーには6カ所もあり、種類が豊富なことに加え、それぞれオリジナルのグラスやコースターがあるビールの人気は年々高まっていますが、チーズは案外知られていません。 海外マーケットに力を入れてきた「シメイ」では、数種類のチーズを製造していますが、残念ながら修道院内に工房がないために正式に「修道院チーズ」と名乗れません。 そんな中、唯一「トラピスト」マークを付けられることを許されているのが「オルヴァル」です。 トラピストチーズと名乗れる唯一のチーズです。 当店にもベルギービールのオルヴァルがありますので、オルヴァルを飲みながらオルヴァルを食すことが出来ます。 （現在チーズは完売しております。次回入荷までご期待下さい。） ★ブッシュ　ド　ネージュ　　　　　フランス　　　青かび 「ブッシュ」は木や丸太、「ネージュ」は雪。 「真っ白な雪に覆われたクリスマスの薪」。 その名の通り美しい姿をした、聖なる月に相応しいチーズです。 標高1000ｍの中央山塊で採られるミルクのみで造られています。 60年の間、青カビチーズの製造に力を注いできたラカイユ社の自信作。 黄味がかった生地は程よく塩分も利き、クリーミーで口溶けも滑らか、青カビの風味は優しめです。 高山の上質な牛乳は自然な甘味をもち、口当たりはとても穏やかでマイルドな仕上がりになっています。 軽めの赤ワインやウイスキー、黒ビールなどお酒も幅広く選べそうです。 写真は半円ですが、原型は円柱形です。 青かびとは思えないマイルドさで青かびチーズと言われなければわからないくらいです。 ★トノー　　　　　フランス　　　シェーブル ブルゴーニュ生まれの樽型のシェーヴル。 中の生地はみっちりと均質に締まっていて、若いうちは上品な酸味があり、熟成するにつれノワゼットのようなコクが出て濃厚な味わいになります。 山羊乳本来の美味しさを熟成ごとに楽しんでいただけます。 ブルゴーニュの白ワインや、シャンパーニュがよく合います。 こんな感じのクセの少ない、食べ易いチーズをそろえてクリスマスディナーに臨んだのですが、殆んど注文をいただけませんでした。（泣） 皆さんチーッズって何？状態で、「チーズだけで食べるんですか？」とか デザートにチーズ使うんですか？など。 ナチュラルチーズの認知度の低さを改めて思い知らされました。 ランチタイムの選べるデザートのボードのリストの中にもにチーズを載せてるんですが、チーズケーキか何かと勘違いしてる人も多数いらっしゃいます。 「白カビとか青かびとかの…」というと「あぁね」と違うデザートを選ばれます。 ランチタイムのこのチーズは皆様に知っていただくために利益無しでデザートのリストに載せてるんです。 知ってる人からすればかなりお得で、当店で初めてナチュラルチーズを食べた方がお取り寄せするくらいに嵌ったり、ブルーチーズが苦手・嫌いという方も当店でブルーチーズを食べてから好きになったという方もかなりいらっしゃいます。 少しでも多くの方にナチュラルチーズの美味しさを知ってもらいたいために、これからもお勧めしていきたいと思います。 この記事を読んでチーズを食べてみようと思われた方。 もう少しお待ち下さい。 今、冷蔵庫の中にはチーズがあまりありません。 そろそろ注文しようと思い、選定中です。 仕入れましたらまたこのブログで紹介しますので 乞うご期待を！