白い狼の夢  | “Mind Resolve” ~ この国の人間の心が どこまでも晴れわたる空のように澄みきる日は もう訪れないのだろうか‥

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目が醒めて、珈琲をおとす。
目が覚めるまえは、なぜか 
David Bowie が出てくる夢をみた。
夢の中の映画なのか? 
舞台はグリニッジ・ヴィレッジの豪邸…のようなところ。
白い狼男の役で、無機質なつくりの近代的な部屋に住んでいる。
過去に幾人もの子供を喰い殺している兇悪な怪人。
普段は白いスーツを着た紳士で、職業は作家。
どこからか連れ去ってきた子供に
自分がつくった物語や詩篇の一部をプレゼントして
想像力や知性を豊かにさせてから食べることを楽しみにしている。
恐ろしい内容だけど、
David Bowie なので 
怖くない。
ある日、召使 (シモベ? / 黒いスーツ)が 
どこかの街で連れ去ってきた金髪の少年 (名前:マイケルだったかオリバーだったか…)が 
白いリムジンから降りてきて 
男は彼を家の中へ招待する。
それまで自分が何百年も生きて見てきたとされる中世ヨーロッパの歴史の裏側や 
現代までのアメリカ合衆国の政界、財界の影の部分。また、広大な宇宙空間には、
それぞれの命の繰り返しに伴って、何世代かに渡り、
その命を生かしている星の生命が存在していて、それが
ひとつひとつの命の運命を左右している法則を話して訊かせたりしている。
好奇心旺盛な子供の心は、やがて家へ帰ることも忘れ 
白いスーツを着た名前も知らない男の魔力。その虜にされてしまう。
男がつくる物語には、歌や夢や情熱がちりばめられていて 
そのタイトルごとに、現代の子供の心にある闇を解放させ、
通常は何年も時間をかけないと成長しない頭脳…ではなく、精神。魂が、
わずか数日で肉体の成長を超えてしまう。
あまり成長しすぎても、味がわるくなるのか? 
David Bowie の扮する白い狼男は    Please note an extreme content linking ahead!  
その白い家の2階、階段の踊り場で 
「そうだ! 覚えてるかい? あのタルトタタンの夢の一節。
 あれを君にあげることにしよう!」
一階の居間の中央で食事をする少年に向けて、そう放つ。
幾日か前に、そういうようなタイトルをつけて話して訊かされた物語の一部 
を想い出した金髪の白人少年は 
それが、どんな形で自分にプレゼントされるのかを楽しみに 
白いテーブルに並べられた花や食器やグラスに囲まれている。
2階の洗面所の鏡に映る青白い顔。
その頬には獣の白い毛が伸びてきて 
その変化を、
あの 涼しい眼差しで見ながら、
「ちょっと待っててくれないか。
 もうすぐだからね。」

幾日もかけて育てた魂を喰らう楽しみに笑みを浮かべ 
顎の辺りの筋肉の変化を指で確認している男。
次の瞬間、子供が座っているテーブルにかけられたクロスの下には
数人のFBI捜査官だかなんだかが隠れていて 
それぞれに銃を構えている。
「おい、奴をヤルには銀の弾が必要なんだぞ。
 誰か持ってきたか?」
「いや、オレは持ってない」
「どうするんだ!?」 
「…。」

などということをテーブルの陰でヒソヒソと話している連中が 
それまで自分たちが見たこともない相手を待ち構えながらも 
ここで決着をつけなければならない覚悟や不安の中にいる様子。
そこへ半身、白い狼人間と化した男
David Bowie
ゆっくりと、しなやかな足どりで階段を降りてくる。
    
そこで目が覚めた。
    
    
    
    
    ・・・・教育ってもんは、おっかねぇよな。 
    
    
    
    
http://scrapbook.ameba.jp/hennnayume_book/entry-10038362550.html