社員のみなさんへ  ~「ブリッジエンジニアを目指しましょう」~
 

日ごろの業務、おつかれさまです。

日々業務にまい進いただき、ありがとうございます。


さて、以前からことあるごとに、当社の経営理念は

「留学生を活かす」と言っているのですが、

今日は社員のみなさんに対する経営理念のメッセージを

書いてみようと思います。

 

当社は「留学生を1人でも多く活躍させる」ことを目的に存在する組織です。

しかしこれは法人としての当社から、社会に対して貢献できることを述べたまでで、

社員個人の行動をうたったものではないと考えられます。

 

では、当社に所属する社員のみなさんが、留学生を活かすこと、

社会に貢献できる行動とは何か?


それは、みなさんが留学生の能力を活かして活躍する姿を、

次の世代の留学生に見せることだと思います。

皆さんが活躍することが、あとから来る、皆さんと同じような留学生にとっての

励みになります。留学して帰ってきたらあんな風になれるんだという姿を

見せること自体が、皆さんが当社で仕事をすることでできる社会貢献です。

 

そのための手段として、当社は英語とITを使ったエンジニアリング

(ブリッジエンジニアリング)事業を掲げています。

ブリッジエンジニアリングとは、システム発注企業と海外開発会社との橋渡しをして、

プロジェクトをスムーズに進めていく業務のことで、そのようなエンジニアを、

ブリッジエンジニア(ブリッジSE)と呼んでいます。

 

ブリッジエンジニアは、ITのスキルだけでなく言語や文化など

両国間(例えばインドと日本)のビジネス習慣を熟知し、

間に立って円滑に業務を進められるよう指示できるSEです。

技術知識はもちろん、言語力、お互いの商習慣の違いを理解した上での

進ちょく管理能力など、求められるものは多岐にわたります。

 

私は、みなさんがこのブリッジエンジニアとして立派に活躍することが、

みなさんにとっての、社会への貢献行動だと考えています。

ですので、みなさんがその能力を使ってブリッジエンジニアになって

活躍することが、当社のなかでの皆さん個人個人の目標だと思ってもらいたい。

 

現実には、その仕事をできるようになるためには、まだまだ当社も皆さんも

成長しなければなりません。いまの皆さんの多くの業務は、

「グローバルヘルプデスク」とよばれるような、グローバルに展開する

お客さまからの問い合わせに対応する窓口業務だと思います。

それはそれでなかなか難しい、骨のおれる業務ではありますが、

そこからさらにブリッジエンジニアになるためには、システム構築技術の理解、

各国商習慣の理解、プロジェクト管理の理解など、経験を踏むべきことが

たくさんあります。

 

言語力と異文化コミュニケーション力はある程度習得できているでしょう。

あとは、現場で学ぶ、システムとプロジェクトの理解です。

それは、現場で仕事をコツコツとこなしながら社内研修や

自己学習で勉強を進めていくことで習得する能力だと思います。

 

まだまだ、学ぶべきことは多くあります。

いまの業務で満足していてはいけません。当社で仕事をする限り、

自分のため、あとから来る留学生のために、ブリッジエンジニアを目指しましょう。

それが皆さんが当社で働く意義だと私は考えます。

 

そして、ブリッジエンジニアとして活躍することが、留学生を活かすひとつの方法と、

世間に認知されるようになるまで、お互いに頑張っていきましょう。

皆さんが今頑張ることが次の留学生を活かすことになり、

ひいては社会に貢献することになるのです。

当社はそのための教育、評価、福利厚生制度を確立していきます。

 

当社は留学生を活かす仕組みを作ります。

皆さんはその仕組みの中で、能力を活かして活躍する、
それをみたほかの多くの留学生が、当社に集まってくる。

そんな良い循環を作るのが、私の使命です。

 

これからも、ブリッジエンジニアを目指して、

会社と個人といっしょになってがんばっていきましょう。


今後ともよろしくお願いします。

 

2013年8月30日 株式会社アレックスソリューションズ第11回社員総会にて