【253】『ジョーの大バカやろう!』 | 『心をふるわせろ!』

『心をふるわせろ!』

少年時代のような驚きと感動に満ちあふれた人生を取り戻せ!
㈱亀山保険事務所の代表である亀山が日々の省察を綴ります!

ドヤ街の連中に『拳キチ』と揶揄される丹下段平。


「おめえ、拳闘をやってみる気はねぇか?」


どれだけ断られても、彼は決してあきらめなかった。

そして、ようやく見つけたのです。

自分の人生を賭けるべき存在、『矢吹丈』を!

(第1回はこちら からどうぞ)


2回は『ジョー』と『段平』の死闘です。

段平の熱意に押され、ボクシングをはじめたジョー。

ジムの開設資金を貯めるため、人が変わったように、

連日徹夜で働き詰めの段平。


だがジョーの真意は別のところにあった。

彼にとっては固定収入を得るための手段にすぎず、

練習するふりをして、遊んで暮らす日々。


ジョーにはある遠大な計画があった。

遊園地、病院、養老院、保育園、マンション、スーパー、

以上をドヤ街の周辺に建設。


そして、ドヤ街の中に工場を建て、仕事につけない住民が、

一人残らず働けるようにするというもの。

やはり大物は思い描く夢も桁外れ。


その資金を得るために、ジョーは禁断の領域に…

養護施設を追い出された子どもたちという設定で、

記者の取材を受け、美談として新聞に取り上げられることに。

思惑通りに、日本中から多額の寄付金が…


ジョー15歳の冬、詐欺窃盗罪で逮捕…


ところが…


段平が警察に到着すると、ジョーの逃走が判明。


警官に囲まれるジョーとドヤ街の子どもたち。

だが、投石の雨にやられて、警官もうかつに近づけない。

ジョーに自首させるため、一人で乗り込む段平。


「ジョーよ、いよいよきょうというきょうは許さんぜ」


「へっなんだいその構え、このおれをどうしようってんだい?」


「こうするんだっ!」


途中まで互角の闘いを繰りひろげた両者でしたが、

元プロボクサーの連打に滅多打ちにされるジョー。


そのとき…


心をふるわせろ! ~鮒谷道場18期生の軌跡~-【253】

心をふるわせろ! ~鮒谷道場18期生の軌跡~-【253】

(段平、男前!)


心をふるわせろ! ~鮒谷道場18期生の軌跡~-【253】


心をふるわせろ! ~鮒谷道場18期生の軌跡~-【253】


心をふるわせろ! ~鮒谷道場18期生の軌跡~-【253】

心をふるわせろ! ~鮒谷道場18期生の軌跡~-【253】


心をふるわせろ! ~鮒谷道場18期生の軌跡~-【253】

段平の涙がすべてを物語っています。


段平のたった一つの生き甲斐だったジョー。

そのジョーが奪われてしまう…

パンチを打つたびに、身を切られる思いだったでしょう。


ですが段平の言葉通り、今は鑑別所行きがジョーのため。

頭ではわかっていても、なかなかできない選択です。


丹下段平は本質を見失わなかった!


数ヶ月あるいは数年の時間を犠牲にしても、

目指すべき北極星が見えていた。

世界チャンピオンという燦然と光り輝く北極星が!


ジョーという稀有な才能を信じているからこそ、

人生を肯定的に錯覚できた。


長期の視点をもっているからこそ、段平の心は揺るがない!


どうですか、あなたの北極星は見えていますか?


今後も期待しましょう!

あきらめの悪い漢、丹下段平に!


ジョーに嫉妬した今日この頃。



【心がふるえたこと】


字数オーバーで…