手術後七日目 | 明日への轍

明日への轍

齢五十を過ぎて、ある日大腸がんが見つかる。
手術から回復したと思った一年後、肝臓と肺へがんが転移。
更に続くがんとの付き合いを記録します。

今日は予定ではお腹にある仙骨前面ドレーンを外す予定だった。
だが、二日前からどうもドレーンがあるあたりのお腹が痛い。
鈍よりと言うよりもキリっと言う感じの痛みである。

痛み止めのロキソニンを飲んでいるが、あまり効いているような気がしない。
動かなかったり寝ていたりすれば、そうでもないが、どうも動くと痛くなる。
本日の回診で主治医にそれを訴えたところ、検査を追加しましょうと言うこととなた。
造影剤使用によるCT撮影である。以前手術前の検査でも同様の検査をした。
よって、お昼は食止めである。検査は午後か。

昨日の主治医の説明ではこのまま行けば28日(水)が早い場合の退院予定日だったが様子が変わってきた。

夜に主治医の説明あり、内容は次のとおり
採血及びCT検査の結果、ドレーンがある仙骨周辺が炎症を起こしている可能性あり。
大腸そのものについては炎症を起こしているかどうかは不明。
どうしても人間の体は異物(ドレーン等)が進入してくると炎症を起こしやすい。それが原
因かどうか判断するために食事を止めて抗生剤を投与して様子を見たい。
それで炎症が治まってくれば問題はない。

ドレーンは抜くのは簡単だが、入れるのは容易ではない。
一番怖いのは縫合不全を起こしている場合だが、それを確認する重要な装置がこのドレーン
である。よって、最終的に炎症が収まって縫合不全を起していないと確認できてから外したい。
現在のところ、縫合不全を疑わせるような排出液などはなく、縫合不全は考えにくい。
よって、抗生剤の効果を確かめるために食止めとし、炎症が収まるのを待ちたい。
慎重を期してじっくり対処していきたいので、退院等はもう少し延びると考えてほしい。

まあ、元々全てお任せであり慎重に対処を考えて貰っている以上なにも言うことはない
指示通りにじっくり行こう。