検査入院四日目 | 明日への轍

明日への轍

齢五十を過ぎて、ある日大腸がんが見つかる。
手術から回復したと思った一年後、肝臓と肺へがんが転移。
更に続くがんとの付き合いを記録します。

今日で四日目である。
昨夜は、初めて同室の人が居る中での就寝となった。
少々不安があった。自分は鼾が煩いらしいからだ。
自分では判らないがカミサンが言うのだからそうなんだろう。


鼾は、酒を飲んで寝ると特に煩いとか。それに体質(肥満等)にも原因があると聞いた。
確かに太っている人の鼾は電車の中でも大きい。
それを二人部屋でされたら正直迷惑だろうなとは思った。
そうは言っても鼾が鳴り出したら自分では止められない。何せ寝ているのだから。


昨夜は隣の人が寝たかなと思えるときまでなんとなく起きていた。
微かな寝息が聞こえたぐらいで寝た記憶がある。
そして今朝聞いてみた。 
「昨夜、私の鼾うるさくなかったですか。もしうるさかったらごめんなさい。」
そう聞いたところ、
「いや 全然気になりませんでしたよ。」そう言ってくれた。
実際のところは、判らない。我慢してくれたのかもしれない。


実は、今回の大腸がんの疑いが発覚した昨年12月初旬から酒を止めている。それにダイエットもした。
食事は油ものは極力控えて野菜中心、毎日鍋、そして肉は鶏肉のササミだけを食っている。
体重は五㌔減った。予定通りだ。
だから、本当のことはわからないが、鼾に関しては、断酒とダイエット効果があったかもしれない。


今までも、極端なダイエットを行い体重を減らした事は何度もある。
だが、今回ばかりは本気で取り組まねば駄目だと考えた。大腸がんから転移しやすい肝臓を考えてだ。
この臓器を労わってやらねば。本来は遅いのかもしれない。
いままでも肝臓には相当な無理をして来た。
「沈黙の臓器」と言われるようになかなか悲鳴をあげないらしい。
でも、実際は血液検査の数値に如実に警告があったのである。


ほぼ毎日の飲酒の習慣。休肝日のない生活。飲む毎に濃くなる焼酎の量。
「アルコール依存症ですね」と言われれば素直に「はい」と思えると自覚している。
そんな酒飲みだった。
今回の入院を機会に生活習慣改善をしなければ。 喉もと過ぎればとならないように。


今日は、午前中に血液ガス分析検査があった。太腿の付け根の動脈から血液を採血された。
どうやら酸素と二酸化炭素を肺で交換する機能が正常化を調べるらしい。
つまり、肺が正常か。癌の転移がないかということだろう。

そして、午後には腹部の超音波(エコー)検査である。
腹部エコーは昨年10月にもドックで異常なかった。大丈夫だろうと思っているが判らない。


食事は昨日までの普通食から低残渣食に変わった。
調べてみたらカスが残らない食事ということだった。
明日には大腸の内視鏡検査とCT検査もあるようだ。
いよいよ検査も最終段階だな。