少し前の話。
試合終了直前、スペリオ城北の選手にイエローカードが出されました。
サッカーに詳しい人なら、あっ!と理由がわかるカードでした。
そのカードは恐らく審判に対する暴言で出されたものです。スタンドから実況していたのですが、周りの人達も見解は同じだったのですが、
実況終了後に恐らく70はゆうに越えていると思われる方に、『最後のカードはなんで出たのか?』と尋ねられました。
我々実況席の人間は『恐らく、主審への余計な一言が原因だと思いますよ』と答えたところ、合点がいったようで、『ありがとうございます』と言って帰路につきました。
先日、試合後にある選手と祝杯をあげていたところ、こんなエピソードを聞かせていただきました。
赤スポ(赤羽スポーツの森公園競技場)で上のカテゴリーにスペリオ城北の下部組織の子供がエスコートキッズとして参加していたところ、その面倒を見ていた選手兼コーチに、『あれ?今日はスペリオ城北の試合じゃないのか? 今度はいつなんだい?』と老人に尋ねられたそうです。
その選手兼コーチはいつものユニホームではなく、プラクティクシャツだったのにも関わらず…
その選手は、その老人の言葉に勇気もらい、感謝の気持ちでいっぱいになったそうです。
そして、先日のUstreamを見返していたら、そのご老人はカメラの端に階段を降りるところが映っておりました。
ほぼホームの試合を見に来てるんじゃないかな?
先ほどのエピソードと同じ方かはわかりません。
ただ、そんなご老人がスペリオ城北の試合を楽しみにしてくれているのは確かですよね。
そんな老人に私もなりたい。
いま、私は少年サッカーチームのなんちゃってコーチをしていますが、学年担当していた時は正直、アーセナルよりもマリノスよりもスペリオ城北よりもそのチームの事を考えていましたし、楽しみにしていました。
目の前に気になって仕方がない、愛してやまないクラブがある幸せ。
良いですよね。
恐らくご近所の方だと思われますが、近所にスタジアムがあり、街のクラブがある。
羨ましい。幸せだよなぁ。
老後は今は無くなったマリノスタウンの近くのマンションに住んで、毎日マリノスタウンで練習見て過ごす…
と妻に言った事があります…
マリノスタウンができて間もない頃かなぁ。
ま、しっかり稼いでから言ってくださいと即答されましたけれども( ̄▽ ̄)
そして、先日、スペリオ城北の選手と元選手が飲みに来てくれました。
だいぶお飲みになった元選手が、
『スペリオの選手は今の応援してもらえる状況を感謝しなきゃならないんだよ!』
と先輩2人に語っておりました。
その元選手はサポーターに愛された選手。
もちろん私も含め、サポーター達は選手に感謝してもらおうと思って応援しているわけではないのですが、我々の応援が少しでも選手の力になっているのであれば嬉しい限りだし、そうありたいと思ってやっている方々ばかりです。少なくともスペリオ城北サポーターに関してだけかもしれませんが…
他の意見や考えはもちろんあると思いますし、人数が多くなれば比例して、色々な意見があり、考えの相違が生まれるのは当然。
ただ、その応援は誰のためなのか、何のためなのか?という事を見失ってしまっては本末顛倒になってしまうと思います。
そこに愛するクラブがある幸せ。
ただ、目の前のクラブだけが、そこにあるクラブではないとも思ってます。
この通信網、交通網が発達した現代社会では、県外のクラブ、海外のクラブも、そこにあるかのような情報が得られますよね。
もちろん、目の前でプレーを見る事は出来ないかもしれませんが、会えない時間が愛を育てる事もあると思います。
でも、やっぱり私はそのご老人が羨ましい!
そこにクラブがあるという幸せ。
少々お酒も入りすぎたのでこの辺りで…
そこにクラブがある幸せを少しでも体感するために今シーズンこそエミレーツスタジアムに行きたいです!!