仙谷が記者を弄んだ卑劣さ | 世界一小さい新聞

仙谷が記者を弄んだ卑劣さ

ウエッブ版・産経新聞で、興味深い記事を見つけた。


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影の首相と呼ばれる仙谷由人官房長官が、産経新聞社政治部の村上智博記者をおちょくり、侮辱した、という。


どんな風に、か。産経の記事によると、村上記者は、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の事前視察に同行した。その際、事件が起きた。


<引用>

 APEC会場内に展示される日本の伝統工芸品について会場スタッフの説明に熱心に耳を傾けた仙谷氏。広島の「熊野筆」をおもむろに手に取ると村上記者を呼び寄せ、「あなた肌のきめが細やかだから…」と筆で記者の頬をなでなで。「気持ちいい!って言わなきゃ」と笑みを浮かべた。


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 さらに熊野筆が高級化粧品ブランドでも利用されていることを説明した上で「奥さんいる?これ今度のクリスマスなんかに買ってプレゼントしたら見直されるよ。『罪悪』すべてを流してくれるんじゃないか?」。村上記者が「どんな『罪悪』を?」と切り返すと、仙谷氏は「知りませんよ(笑い)。仕事を一生懸命していたら、あなたは存在自体が『罪悪』なんだよ」と応じた。

 人生の先輩として「妻への気配り」の大切さを説いたのか。それとも普段の本紙の批判記事報道に業を煮やし、番記者を筆でいたぶることでうさを晴らしたのか。村上記者は
「くすぐったかったけど、言いようのない愛を感じた」。


これはどう見ても、政府高官によるジャーナリストへの婉曲的な「威嚇」だ。


村上記者も、仕事中とはいえ我慢していないで、


   「官房長官、悪さが過ぎますよ」


と言って、さっさと席をたてばよかった。


政治記者に向かって、官房長官がする態度だろうか。明らかにパワーハラスメントではないか。態度も言葉もおまけに、「奥さんいる?」などと、プライベートに口を挟む無神経さ。


人の夫であれば、尚更、奥さんも傷ついてしまう、この状況が解らないほど傲慢まるだし。自分の夫がいくら仕事中とは言え、筆で頬をナデナデされる姿など見たくないはずだ。産経新聞は、記事にするだけでなく、堂々と社名で、抗議文を送りつけてやればよい。


しかし、なんで、産経なんだ? 反日的なニューヨークタイムズの記者にやってみろよ。
できないだろう? いや、もっと大物にやれよ。胡錦濤国家主席の頬を筆でなでなでしてやったらどうだ。そして「あなたは存在自体が『罪悪』なんだよ」と言ってやれば? どうせできないくせに、高官に楯突けない立場の人間には、パワハラか。この、いくじなしの弁護士上がり官房長官が! どだい自分の前歴「弁護士」自体が「罪悪」であるという認識がさらさらない。


そう言えば、アメリカでは弁護士を皮肉ったこんなジョークがある。


   拳銃に3発の銃弾が装着されているとする。

   ヒトラー、サダムフセイン、弁護士の三名がいるとしたら、
   あなたは、誰を撃つか。私なら、弁護士に三発食らわす。


という、実に的を射たブラックジョーク。日常的に彼の醜悪な態度に接して、人々がすっかり面従腹背になることを、仙谷官房長官は気づかない。