ヨイショHDの納村悦子記者 | 世界一小さい新聞

ヨイショHDの納村悦子記者

マスコミに生息する記者には大きく分けて3つのタイプがあると思う。


まず、初心忘れず記者道を歩む記者。
古い表現を使えば、一筆入魂型だ。
でもこのカテゴリーの人たち、残念なことに、
しばしば冷や飯を食らう。
取材対象に熱く入れ込んだり、
頭の中は記者魂の正義がぐるぐる回り、
上司や周囲と衝突しがちで、うざがられる。
持ちつ持たれつの自主規制・均衡が好きなマスコミ業界では、
歓迎されない。


二番目がサラリーマン記者。
可もなく不可もなく、平均が大事、書く記事もおとなしい。
毎日書かねばならない記事に、そのつど熱くなっていては、
体も神経もやられてしまいそう。
彼らが気をつけているのは、もちろん、
社内受けであって、読者ではない。


三番目が、上がり記者。
記者になる前に何をしていたのか?と疑問を覚えるほど、
違和感を漂わせ、
聞いてみると、ああやっぱりね、と納得がいく異業種出身記者。

近頃、このタイプの記者が増えてきたと思う。

タイトルで「ヨイショ・ホールディング」と名づけてみた納村悦子記者が
この典型か。

本人の経歴を見ると、サンスポの文化報道部音楽担当で、
大手芸能プロダクションの元マネージャー。


この人の特筆すべきキャラクターが「ヨイショ」だ。

連日連夜、書く記事はヨイショで始まりヨイショで終わる。

記者の原点がもはや風化している。
いまやそういう時代なのだろう。


例えばこの記者が書いた「ギョーカイ25時」の
「沢尻エリカからのスターのオーラ」という記事には一読の価値がある。


http://www.sanspo.com/column/news/100503/clb10050314050003-n1.htm


事実が命の記事に、いくらスポーツ紙と言っても、
ここまであっけらかんと、自分のヨイショ文章に酔った感想のラレツ、
好み、主観、思い込み、早とちりをしてしまうのには驚いた。


スポーツ紙の専売特許芸能欄満載のヨイショ記事を
わざわざ金を払ってまで読みたいという読者などそうそういるものか。


読者に記者のヨイショ目的を見透かされては、
販売部数ジリ貧に歯止めがかからないのは当たり前だ。