国母和宏クンいじめ | 世界一小さい新聞

国母和宏クンいじめ

■スノーボードでメダル期待されている東海大・国母和宏君が、服装の乱れを理由に、選手村の入村式に出席を自粛させられたというニュースを読んで、笑ってしまった。没落する国には没落前に死ぬほどつまらない出来事が頻発するそうだが、これもその一例と言えるだろう。



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↑問題の服装(国母クンは右から二人目)


■服装が問題と言うから一体どんなのか、と思ったら、今っぽい単なるくずしじゃないか。日本選手団公式ウエアのネクタイを緩め、シャツのすそをパンツから出し、むろんパンツは腰ばきで決めてくれていた。この程度は、若さで許される特権みたいもので、これが駄目なら、日本人の黒髪を乱している汚らしい茶髪はいいのか。全日本スキー連盟の分別顔の役員が茶髪にしているのよりよほどサマになっていると思う。


■この「乱れ服装」で成田空港からバンクーバーに乗り込んだのを報道で見た人々から連盟に「だらしない」などと抗議電話がかかってきたそうで、抗議した側が茶髪だ、では笑ってしまうじゃないか。


■服装と言えば、「国辱的」なのは、海外でみるテカテカのシルクのスーツを着た国会議員だ。あの格好で、外国要人と両手握手する姿はやめてほしい。さらに今回のG7で見せた場違いリラックス雰囲気の菅財務大臣の服装。元々が市民運動家の野暮なセーター姿だもの、他国の要人はどんな風に見たのだろうか。これも国辱もののファッションと言えるだろう。


■僕自身は国母君のファッションを良しとは言わないけど、選手村への入村式を自粛させるのはひどすぎると思う。全日本スキー連盟の市原則之専務理事が、「国民の税金を使った代表の服装じゃない。事業仕分けなどがある中、国民の理解を得なければいけない時期に」と苦り切った表情で、言ったらしいが、国母君にして見れば、ちょっとカッコつけただけの自分のおしゃれが、なぜ「事業仕分け」という言葉に結びつけられて、論じられるのか皆目理解できないだろう。誰でもがオリンピックに出場できるわけじゃないのだから、「国母君、オリンピックを楽しんでおいでよ!」というふうな言葉をどうして贈ってやれないのか。


■そんなことより、国技、横綱というなら、あの暴力横綱がヒョイヒョイ、ハワイへ出かけ国技や横綱に相応しくない服装を身につけていることに抗議の電話をかけてほしかった。