寝る前に読みたい絵本特集が人気のようなので、きょうは1冊そんな絵本を紹介します
ぜったいぜったいねるもんか!
オリバー・ドニントン・リミントン・スニープは、ねむくないったら眠くない。
ぜったいぜったい寝るもんか!
って思ってる。
別に夜が怖いわけでも、かいじゅうや泥棒がこわいわけでもない。
ただ起きているほうが好き。寝るのなんてもったいない。
だからパパとママがおやすみのキスをして部屋をでていったら
ベッドをとびだして、また遊びはじめるんだ。
絵を描いたり、みんな(っていうのは部屋にいるぬいぐるみたち)にマジックをみせたり、それからそれから本だって山ほど読む。
車に乗ってびゅんびゅん走ったり、今度はロケットの『オリバー号』で火星に出発。
火星から望遠鏡でじぶんの家を眺めたら、そろそろお家に帰ろうかな。
長い旅路をおえてお家へ到着したら、みんながベッドで待っていたんだ。
『なにしてるの?はやくベッドにおいでよ、オリバー』
そうしてとうとう、とうとう、眠っちゃうの。
私もね、子どものころ『寝ている時間がもったいない!』ってあまり寝ない子でした
やりたいことがたくさんあるのにお昼寝なんてもったいない
夜になってもまだまだ眠りたくない。だってまだみんな起きているのに。やりたいことが残っているのに。
……でもそれだと最悪カラダをこわしちゃうよね。
子どもだけでなく、大人でも『何かにおわれて』まだまだ眠るわけにはいかない!って思っている人多いのではないでしょうか
いまの世の中はいろんな刺激が多くて、たくさんの情報があって、だからこそたくさんやりたいことがあって、起きているとき私たちは忙しくなりがちです。
脳みそもフル回転そうしてね、『新しくて強い刺激』を1日中あびているの。そんな刺激をあびた脳が『眠たくなる』わけないよね。
休ます必要のある脳を動かし続けていたら、なにかしら弊害がでてくるんじゃないかな。
でも『脳みそを休める方法ってなに?』
『脳みそ休まれ―脳みそ休まれ―』って言ってどうにかできることじゃないし。
だから『反対のこと』をしてみるの。
起きているあいだ『強い刺激を受け取っている』なら、寝る前は『自分が刺激を与える側』になってみよう。
それは例えばオリバーくんみたいな妄想。
別に誰かに聞いてもらわなくてもいい、頭のなかで自由に旅をする。
オリバーくんみたいに火星にいってみる?あなたの想像する火星はどんなものだろう。
その旅は新しく想像したお話かもしれないけれど、脳みそは『今まであったこと・見たもの』をもとに情報を整理していく。
さあ絵本を読んだら電気を消して、情報を受け取るのはここまで。
目をとじて、あなたならどんな旅をしようかって考える。
そしてそれはそのまま夢の中へ連れて行ってくれるはず。