クラクフの事 ① | 手創りかばん工房−Krakow−クラクフ

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西東京市の手創りかばん工房クラクフです。お客様の様々なライフスタイルにフィットするバッグの提案を心がけています。オーダーメイド、リメイク、リペア(修理)など革製品の事なら何でもご相談ください。

手創りかばん工房クラクフ の事 ①


ご存知の方も多いと思いますが、クラクフはポーランドにある古都です。



さて、これは知名なポーランドの伝説です。


昔々、クラクフ王がおりました。彼はクラクフ国を建国してヴァヴェルの丘に住


んでいました。心が大きく賢明な君主でした。クラクフ王のもと住民は豊かに


暮らし何も不自由しませんでした。町は貿易や手工業で栄え、通りは職人や


商人で賑やかでした。


しかし、ある日ヴァヴェルの丘のふもとの暗い洞窟に恐ろしいドラゴンが住み


着いたのです。つらい時期が町に来たのです。住民の動物が消えるように


なりました。ドラゴンは家畜を食べましたが、住民もドラゴンの被害にあうよう


になり、町には恐怖が広がり、王は町の平和を取り戻すためにドラゴンを退


治する勇者を募りました。ドラゴンを倒せば王国の半分を分け与え、娘と結婚


し王子にするという約束をしました。勇敢な騎士や屈強な若者はクラクフに集


まりドラゴンと戦いました。しかし彼らは皆ドラゴンに敗北してしまいました。      


この知らせに王様が失望していると、若い革職人がこれを聞きつけ「私がドラ


ゴンを倒しましょう!」と言いました。町のみんなは彼を笑いましたが彼は気


にしません。その夜に羊の革と硫黄の袋を準備しました。羊の形に縫い合わ


せ、中に硫黄を詰め込んでドラゴンのいる洞窟に行きました。ぐっすりと寝て


いるドラゴンのそばに革職人はそっと作り物の羊を置いてきました。ドラゴン


は目覚めたとき、おいしそうな羊に気づき、空腹にまかせて一気に食べてしま


いました。するとすぐに喉と胃の中が燃えるような熱さに見舞われ、近くに流


れるヴィスワ川の方に走り出しました。川の水を沢山飲みましたが焼け付く感


じが消えません。まだまだ飲み続けてヴィスワ川の半分を飲んだ時にドラゴ


ンの体は破裂してしまいました。


賢い革職人は約束通り王様から王国の半分をもらい、姫と結婚しました。


そして、いつまでも幸せに暮らしました。




これは、当店のお客さまとポーランド人の方がお見えになった時に教えても


らった民話です。えっ?もちろん通訳付きです。





これを読んで、賢い革職人と私をダブらせた方、当たらずとも遠からずです。


お姫様とは結婚できませんでしたが・・・



                賢い革職人  www.krakow.jpn.com