今日は北海道発の本を読みました。


★究極の旅行代理店と呼ばれて ~高萩徳宗の毎日ニッポン横断~


『村上スキーム』村上智彦著 エイチエス 1,575円



村上さんは夕張の医療を再生すべく、テレビでも
たびたび紹介されているのでご存知の方も多いでしょう。



私も医療再生に挑戦する同年代の医師にとても興味がありました。




『健康意識を持たない人が、だらしない生活をして、
 突然専門医に行って迷惑をかけるのです。』


『フィンランドは教育を世界一にしようと思って
 教育やっているんじゃない。
 こう言う国にしたい、こう言う人間形成をしたい、
 そうすると自ずと教育が決まってくるじゃないですか。』



村上さんは自分にもとことん厳しいけれど住民にも
温かく厳しい視線を向けています。


確かに今の医療は「平等」と言う名のもとに、
健康を意識する人も、

タバコやお酒を漫然と飲み続け不摂生する人も社会保険料は同じ。


健康を日ごろから意識した人へのインセンティブがありません。


また、

風邪で大学病院にかかってしまう人がいるような現状がある一方で、

本当に高度先進医療が必要な人や難病の人への充分な
予算配分が出来ていない現実。


皆が判っているんだけど、誰もそこを自分のこととして本気で
意識しないことに正面から向かい合っています。


赤ひげ先生と言うのとも違う、
神の手とも違う、

本気で日本の将来を考えているお医者さんの素顔が見えて
とても嬉しかったです。



個人的には村上さんが歌登の出身だったのには驚きました。



歌登。



私は行ったことがあります。


昔、歌登には1971年まで歌登村営(町営)軌道があったのです。


もう20年以上前ですが、
その廃線後を見たくてレンタカーでドライブしたことがあります。




と、村上医師の話と関係ない話ですみません。




『村上スキーム』村上智彦著 エイチエス 1,575円




ひとりでも多くの人に読んで頂きたい本です。


将来の日本に向かって、私達自身がどう行動するべきか。
一筋の光が見えるような気がします。



☆このブログを読んでくださった札幌在住の菊池さんも

 書評を書かれているそうです。リンクしますのでぜひお読みください。


 ・プロップ菊池さんブログ