こんにちは、高萩徳宗です。

 

拙著「サービスの心得」と「いい旅のススメ。」を世に送り出して下さっている出版社、エイチエスさんと、篠崎にある骨太の書店、読書のすすめさんのコラボイベントとして、1月21日(土)に東京・江戸川区篠崎の「しのざき文化プラザ」で講演会を開催させて頂きます。

 

【講演概要】
●日時 2017年1月21日(土)17:30~19:30
●場所 しのざき文化プラザ(東京都江戸川区)
●講師 高萩徳宗 有限会社ベルテンポ・トラベル・アンドコンサルタンツ 代表取締役
●テーマ 「なぜ、人は旅をするのか」
●参加費 事前申込みの方 2,000円(支払いは当日です)
当日申し込みの方 2,500円
事前申込ペアの方 3,000円(2名で事前お申し込みの方)

●申込 読書のすすめさん、特設ホームページよりお願いします。

 

 

なお、1月21日、22日はエイチエス祭りと称して、連続講演会が開催されています。
エイチエスの斉藤センム、そして「オーマイゴッドファーザー」著者の岡根芳樹さんも講演を行います。合わせて特設ページからご確認ください。

 

万障お繰り合わせの上、ご参加頂けますよう、お願い致します。
会場でお逢いできますことを楽しみにしています。
恐らく、講演終了後懇親会もございます。

 

 

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ベルテンポの本棚
 
【観光立国の正体】

観光立国の正体 (新潮新書)
藻谷 浩介 / 山田 桂一郎 (著)
 
 
一石を投じる、という言葉があるが、
この本に書かれていることは一石どころではなく、
ダイナマイトの連続投下に等しい内容。
 
「身も蓋もない正論」が書かれています。

観光立国といくら叫んでみても、
首長や地域の重鎮がゾンビのように居残り
アンシャンレジーム(旧体制)が跋扈しているうちは、
どうにもならないと。
 
私も「この」業界で飯を食べさせて貰っているので
「ここまで書いちゃって大丈夫かなあ」と余計な
心配をしてしまうのですが、本人達は意に介する様子もなく、
機関銃のように今の観光日本にダメ出しを連射しています。
 
凄いなあ。
 
私はここまで正論ダイナマイトを投下する勇気はないです。

私はずるいけれど基本、全方位外交だし、
大手旅行会社にも観光協会にもお世話になっているし。

それでも、書かれている内容は、現場にどっぷりと入り、
日本中で叫ばれる地域再生、観光振興の手がかりを
模索する著者だからこそ書けるリアルな内容であることは間違いありません。
 
そして、いつか誰かが
 
「そこのあなた、裸の王様だし、第一、若い人が迷惑していますよ。」

と言わなくてはいけない。
その「首に鈴をつける」役割を、おふたりは担っているのだと、心から尊敬します。

しかし、後半は著者の常日頃のうっぷんも加わり、対談では暴露合戦の様相も呈しています。

Amazonの書評も「よくぞ書いてくれた」という評とともに
「読後感が良くない」との評価も多いようです。
 

●読後感の大切さ
 
このお二人の名を知らない人は、業界関係者にはいないでしょう。
業界関係者は、心の中で喝采している人もいるでしょうし、
苦々しく思っている人もいるでしょう。
 
率直に、この本は素晴らしいと思います。

よくぞ書いてくれたと思うし、
この本が起爆剤となって、まともな考えを持つ人が
大同団結して、新しい観光のスキームを創れたら
凄いだろうなと期待もします。
 
それでも、もうひとつ、心残りなのが
私もちょっと引っかかった「読後感」です。
 
良くも悪くも、読んだあと、あまり気持ちが良くないのです。

それは、不都合な真実のパンドラの箱を開けられてしまい
見たくないものを見てしまったからかも知れないし、
「判っていて、行動できない自分」へのストレスかも知れません。

私を含む多くの読者は「観光立国の正体」を読んだ後、

「悪者を成敗してくれた爽快感」
 
もあるのだけど、
 
「日本が最低最悪で民度も低く、政治も行政も観光協会も悪いことは
判ったのだけど、それで、私たちはどうすればいいの」
 
と恐らく「思考停止」してしまう人も多いのではないだろうか。

この本を若い観光協会に勤務する人が読んだとすると、

「そうそう、うちもひどいんだよなあ」
 
と共感はしても

「で、自分は明日からどう行動したら良いのだろう」
 
と言う指針にはなりにくいような気がする。
 
スイスの実情を自分の地域に置き換えて、すぐに行動に移せる
優れた人は別にして、市井の普通の「観光産業従事者」には
最上級の理想のスイスと、プロにもなれない日本の観光産業の
乖離にため息をつくだけではないかと。
 
よし、
お二人の天空より高い理想と行動力に最大限敬意を表して、
そのうえで、庶民それも零細旅行会社の立ち位置で、周りの人に
「最初の一歩」を踏み出せる、提言をするバトンをこの本から
勝手に受け取ろう。
 
そんな風に自分で自分をまとめました。
 
旅行観光産業に携わる多くの方に読んで頂きたい本です。
スイスの事例は本当に参考になります。
 
そして、この本で指摘されている、
 
 
・数を追っているうちはダメ
・補助金や助成金で成果はでない
・イベントは大手代理店と広告代理店と印刷会社が儲かるだけ
・富裕層向けの受け入れメニューを
・大規模旅館が安売りして地域がダメになる
・首長が変わる度に方針が変わり、単年度予算が更に状況を悪くする
 
 
など、日本中で起きている「不都合な真実」をおさらいして
(確かにそうだよなあ、と)
その上で、
大勢は急には変わらないとしても、
次の一手を私たちがどう打つのか。
 
考えるきっかけにして欲しいと願います。
 
正論の一歩先、を考えましょう。

そしてまず、私たち観光や旅行で食べさせて頂いている
ひとりひとりが持つべきは『当事者意識』です。
 
 
 
 
 
 
 
http://tinyurl.com/zapvckj
昨日は夜、岡山に入り、お掃除の会社、ぐりんらいふさんと会食。

岡山でも麦を生産しているとは。
美味しいビールでした。


珍しい薩摩焼酎。




今日はぐりんらいふさんの経営計画発表会に参加させて頂きました。

講話の時間を頂いたのでスイスの話をしました。

テーマは
「犬と自転車と車イス、ベビーカーがすべてストレスフリーな国、スイス。」

日本では車イス、障害者と言うキーワードを口にした瞬間、福祉や弱者の話になります。

車イスユーザーが弱者なのではなく、社会の側の障壁に原因があるわけで、社会の側のバリアの問題。

それはベビーカーも自転車やペット同伴の旅も一緒です。



しかし、犬も切符が必要です。なんと、子供料金と同額。

お掃除とは関係無さそうな、でもどこかで必ず繋がる話をさせて頂きました。

お掃除に大感動もサプライズも涙ぐむ話も要りません。お客様のプチストレスを察し、期待にコツコツ地味に応える。

それが遠回りな近道です。


今日はこれから瀬戸内海を渡り、四国中央市に向かいます。

何年かぶりに懐かしの町、川之江で建設会社の社長さまと会食です。



しおかぜが新型になっていてびっくり。
最新型の装備です。



となりにはキハ40が。どちらかと言うと、こちらに乗りたい。最近、ディーゼルに乗ってないなあ。

こんにちは、高萩です。

今日は静岡で考動研究会を長年主宰する堀住さんとランチ打ち合わせ。今、新幹線で岡山に向かっています。




静岡、雨が本降りになって来ました。

今日のテーマはヨソモノ、ワカモノ、バカモノ。

いつの時代も変革者は外から変わり者がやってくる話です。

福岡県久留米市で自動車販売店を経営している田中剛さんから新聞記事を送って頂きました。

田中剛さんも、既存の中古車販売店の価値観や思い込みを抜け出して、お客様に寄りそう経営をされています。

その田中さんから戴いた記事は、大分県の杵築市で旅行会社を経営しているイギリス人男性の話です。



クリスティさんは大分県の杵築市にオフィスを構えていながら、いちばんの売れ筋は日本橋から中仙道を京都まで巡るツアー。

宿泊は小さな旅館や民宿で費用は30~50万円と安くはないがリピーターもいる。

イギリス人がみた日本は、生まれた時からそこに住んでいる私たちには決して見えない視点で魅力をみつけるのでしょう。

今、テロや自然災害の影響で旅行客が減少して、既存の旅行会社はどこも苦戦しています。

苦戦すると大手は安売りに拍車がかかり、安売りすることによるクレーム対応で現場が疲弊する悪循環。

一方で、お客様に旅行意欲がないかと言うと、決してそんなことはありません。

旅行会社も観光地も、鉄道などの交通機関も、その旅行意欲に応えるだけの発想の転換が求められます。


誤解を恐れずに言えば、今、日本で旅行会社が販売しているツアーのスタイルは、1970年の大阪万博辺りから何も変わっていません。

生活スタイルや価値観がこれだけ変化しているのに、今でも、「より安く、より多く。」

これからもマスマーケットに向けて、安くお得なありきたりの旅を売り続けるのでしょうか。

これは旅行業界に限りませんが、同業者の動きより社会の大きな変化に関心を持ち、なによりお客様に関心を持ち、時代の大きな変化の局面で、お客様が何を考え、どう行動しているのか。

私たちがどのような進路を向くか。その答えはお客様が持っています。

私はワカモノではありませんが、業界的にはヨソモノ、そしてバカモノには自信があります。

ヨソモノ、バカモノが社会を1ミリくらいは動かせると信じて行動します。


追伸
今、ひかり号の11号車に乗っていますが、託児所か保育園かと言うくらい、子供が賑やかです。本当に日本は少子化か?と思うくらい。

なぜ、子供連れ、ベビーカーが多いかと言うと、11号車には車イス対応スペースがあり、車イスを固定する場所にベビーカーが置けるのです。そして11号車には多目的トイレと多目的室がある。

子育て中の若いお母さんには必須の設備は、もともとは車イス対応の設備。

新幹線はもちろん、小田急のロマンスカーのようなファミリー層が多い列車には思いきってファミリールーム、ファミリー優先車両などを導入して欲しいと思います。今、夕方の中途半端な時間の「ひかり」11号車には恐らく6台くらいのベビーカーが集結しています。

大量輸送の時代から顧客ニーズに合わせる時代が「輸送の現場」にも求められます。
釜山の日本領事館前に慰安婦像が置かれ、またもやキナ臭い話になっている。

日本に住み働き学ぶ韓国人の人たちは肩身の狭い想いをしているのではないかと、大好きな韓国料理の店で働く人たちを思う。

報道や、その報道に対する反応はここでは書かないが、私は2つの点を注視している。

一つは今回の件で日本政府が日韓通貨スワップ協定の再開協議の中止を決めたこと。

大使の一時帰国ばかりが報道され、「一時帰国など4つの対応」と括られてしまっているが、スワップ協定の再開協議の中止には、韓国政府はかなり慌てたはずである。

私は経済にはそれほど詳しくないが、2013年7月にスワップ協定が延長されないまま終わり、韓国は通貨ウォンの信用保証を事実上失っている。

スワップ協定の再開は彼らが喉から手が出るほど欲しいはずだ。

日本政府の対応は、さすがに臨界点を越えたと韓国政府を震え上がらせるには充分だ。

このことを日本の報道は解りやすく、私たちにしっかり解説して欲しい。


もうひとつ。

韓国政府が彼らの立場上、取らざるを得ないプロパガンダとしての「慰安婦カード」と、日本が好きで来日し、または住み、日本で生活している韓国の人を同列に扱わないで欲しいとの願い。

私は、韓国を心から愛するほどのシンパシーを感じてはいないし、韓国人の大親友がいるわけでもない。

それでも、韓国を旅した時、韓国人の親切に触れ、美味しい韓国料理に驚き、日本語が流暢な年配の韓国人に昔の話を懐かしそうに語って貰った記憶しかない。

日本で出会う韓国人の人も、皆、いい人ばかりで働き者。

メディアが偏向報道しているとまでは言わないけれど、映像に映された群衆のシュプレヒコールは、韓国人の相違ではないとも、並列して報道しないとバランスを欠くのではないだろうか。


解決策は?


私は、故郷大分の別府に答えがあるような気がする。

別府には、立命館アジア太平洋大学があり、世界中から来た、さまざまな国籍の学生が学び、働いている。

別府市民からすればコンビニのレジのバイト君の国籍など気にもしないし、ある時は、焼き鳥屋で真っ黒なアフリカ系留学生が串を器用に回しながら鳥を焼いていた。

国と国の駆け引きはこれからも続く。これはどうすることも出来ないが、多国籍への寛容と言う視点でしか、この問題を未来へは渡せないのではないだろうか。

韓国政府の対応は許せるものではないし、スワップ協定の廃止を言明することにも賛成する。日本政府がこの件で、強硬に出るのは当然だ。

その上で、

韓国から若い人を大勢招き、学び、旅して貰い、「日本って学校で習ったのと違い、みんな、すごく親切だね。」と、シンパシーを感じてもらうのが遠回りな近道だと思う。

あわせて、韓国籍の子供たちが日本で心を痛めていることにも、私たちは留意するべきだと思う。

その事を慮る。
それが、日本の流儀だと信じたい。