富良野から帰宅して今日は事務所におりました。


明日からまた北海道なのですが、今日はこないだブログで書いた

コンビニの廃棄問題の続きを書いてみます。



私が大好きな某コンビニ本部に勤務する方からメールを頂きました。


「そう、それが聞きたかった」メールを頂いて嬉しくなりました。

マスコミが報道する映像とは違った角度からの意見。

胸のつかえが取れました。



まずはご紹介します。


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ご無沙汰しております。
いつもメール配信ありがとうございます。


コンビニ商品の廃棄についてのコメント拝読いたしました。
この話題は、この数日テレビでも特集が組まれるほどですので
皆さんの関心も高いところですね。


「もったいない」
「日本の食料自給率を考えると何を考えているのか!」


確かに食べられるであろうものを廃棄する姿は見る人にとって
「違和感」であり「心苦しい」ものとしてうつることでしょう。

開閉店のお店でしたら閉店後に廃棄を実施しているでしょう。


コンビニは24時間営業ゆえにお客さまの前で廃棄をせざるを

得ないのが現状です。


(目の前でドサッとかごに入れるのは、食べ物ですし、

 もう少しお客さまに配慮が必要とは思いますが・・・。)



コンビニは限られたスペースで効率の良い売場を目指すために
商品管理を行なっています。


どのジャンルのどういう商品が、どの時間帯にいくつ売れるのか?
この毎日の積み重ねが売り上げを作っていくのです。


商品の陳列も、もし廃棄が出ないような状態にするとしますと
商品棚はほぼすっからかんになり、お客さまは選べない状態に・・・。
24時間いつでも欲しい物を提供することが難しくなるでしょう。


(廃棄奨励というわけではないですよ^^;)


このあたりのバランスは経営者の手腕によると思います。

某チェーンのオーナーは見切り販売に踏み切っておりますが、
確かに短期的には、廃棄が減るし、廃棄にかかるロスも減るかもしれない。
しかし、その商品はバーコードを通すことなく販売されていくので
管理ができません。


どの時間帯にどう発注をすればいいいのかがわからなくなってしまいます。
結局見切り商品のスパイラルになったまま・・・ではないかと。


見切り商品を冷ケースではなく、突き出しで陳列していたのも気になります。
もし、その商品を食べたことで不具合が発生したら?


いつの販売かわからないままお客さま対応をする事になります。
(正直、対応する側に身を置いた者としてはこんな不安なことはありません。)


私はこれが一番気になるところです。
見切り商品だから仕方がないでは済まされないでしょう。
お客さまには大手チェーンのコンビニですし。


そこまで責任を持って販売をされているのか・・・が気になるところです。


現在コンビニはその廃棄商品をもとに食品リサイクルに着手しているチェーンがあります。


ちゃんと冷蔵で処理工場に運び、容器と残さとに分けます。
容器は燃料ペレットに、残さは
たい肥と飼料になっています。
廃油もたい肥・石鹸など100%リサイクルしています。


これらは循環型社会に向けての仕組みとして動きつつあります。


災害時支援対策や駆け込み寺、募金活動、職業体験などいろいろな方面で
地域社会に貢献をしているコンビニですが
廃棄商品を出しているのも事実。


今、この部分だけがクローズアップされてしまっていますので
何を言ってもいい訳としかうつらないだろうなぁ・・・と思っています。


コンビニ側にいるものとして、ちょっと一言・・と思い
メールをしてしました。すいません。


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(参考)


・高萩徳宗のブログ記事  社会を健康にしたい
 http://ameblo.jp/b-free/entry-10286096449.html


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私からの返信です。



こんにちは、高萩徳宗です。
メールを嬉しく拝読しました。


以前からお話しているように、私はコンビニの大ファンです。
およそコンビニというモノがなければ私の人生のバランスが
崩れてしまうでしょう。


でも、テレビでセンセーショナルに放映されていることが
「もったいないなあ」と思うと同時に、どこかに理想と現実の
クロッシングポイントがあるのでは、とも思ったのです。


私が言うまでもなくセブンイレブンは顧客データの取り方が
異常なまでに詳細で正確だと聞いています。
本当かどうか判りませんが、その日の予想最高気温や
近くで道路工事が行なわれるという情報まで入るとか。


セブンイレブンの本部からすれば「おまえら、もっとプロの仕事
=プロの発注をしなさいよ」とお店側に言いたいのかも知れない。


そんな思いもあったのですが、客の目の前でどさっはないよなあ、
だってその店員さんに「すみません」とかいいながらゴミになる
寸前のお弁当は手に取れません。(これはセブン社ではありません)


<私見>
廃棄ロスを極力少なくするには、

1.お弁当は冷凍モノだけにして、売れたら急速回答&加熱。
  それでも結構美味しい。

2.保存料をガシガシ使う。食中毒起こされるより100倍マシ。

3.賞味期限と消費期限を明確に分類し、あと数時間でも長く売れるしくみにする。


この3点を世に問い、お客さまがどうして欲しいかと付け合わせて
理想と現実のクロッシングポイントを捜すのはどうでしょう。


私、社会を健康にするには事業者側だけの孤軍奮闘だけではダメで、
もっと消費者、それもまもとな消費者を巻き込んで「利便性」というモノと
社会を健康にする活動を一緒に出来たらいいのにな、と思っています。

それが出来れば苦労しないんだよな~、ですね。(笑)


追伸が来ましたので、続けて。


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この問題は見切りの価格設定についての独占禁止法違反の疑いと

排除命令ですが、消費者の目に映るのは
食品廃棄の山とそれを負担している店主というところが中心だと思うので
このあたりは、フランチャイズシステムとかの内容が絡むので
そのことを根底にもって話さないといけません。


チェーンによって契約内容は異なるのでなんともいえないですが
本部が悪者として映ってしまっているような感じです。


誰も悪者ではないのですけど。


そしてコンビニ業界は、食品の廃棄問題について
再度考える時期に来ているのではないかと思います。


高萩さんの私見は興味深いですね。
コンビニを使っていただいている消費者のご意見ですね。


こちらは私も私見です。

冷凍弁当はすでにa社が出しております。
でも他チェーンには普及していないですね。
ピラフとかライズバーガー位しか冷凍できないですしね。


保存料・・・ものすごく時代に逆行してます。(笑)
今は合成○○などは使わない時代です。


いちばん興味深いのは消費期限・賞味期限の問題です。
実はこれら期限の前に
それぞれコンビニでは、販売期限というものを設定しています。
お客さまに販売していいリミットです。


それは具体的に言うと
食パン一斤などはサンドイッチなどで使うならまだしも
一食で全部召し上がることはあまりないですよね。
それゆえ、消費期限当日までは販売しないのです。

これはお客さまの食べるタイミングやシーンを考えての策です。
朝出勤前に昼用に購入するおにぎりなども
これに当たると思います。

朝買って、昼食べようとしたら、期限切れていた・・・。
ということを防ぐためです。

今の人たちは、あまり自分の五感を使って商品の状態を確かめないので
皆さん期限重視。


だから家庭のゴミも食品残さが多いのだと思います。


この辺は私たち日本人の考え方を変える必要があると思います。
あまりに潔癖すぎ(?)なのかな・・・と思ったりします。

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さて、

皆さん、どう思われますか?