ドウシヨウモナイトキ | AshtaとAsuka

AshtaとAsuka

Why am i ?


誰にも大事にされないおがくずの様だと自分を思ってしまう時、人はどうやって自分の価値を見出すのでしょう。


私は絵を描く。文を書く。
おがくずの時に描いたり書いた物はどれもいつも過剰な被害妄想に取り憑かれた愚作。だが愚作だと決めているのもまた取り憑かれた私。

「明日香は考え過ぎだ」と昔幼馴染に言われたことがある。
「みんな明日香ほど強くないよ」
「明日香ちゃんは繊細だから」
思いも寄らぬ時に誰かによって降りてくる言葉。

私は何者なのだろう。

遠巻きに横目で観る人々。
おがくずには正面の笑顔や褒め言葉が美しく感じられなくなる。どのタイミングで上げ足を取ってやろうかと意地悪な笑みでそばに立たれている様で、落ち着かない。
誰も信じられない。賞賛がただの同情に聞こえ始める。

言葉なんて無くなればいいのに。

目の奥の光で相手の思いが伝わる。

途方もなく寂しくて虚しい瞬間が消えてなくなる事なんて、ない。




空を見る。土煙りと土砂降りと緑の匂い。

私は植物たちと同じ命。
突然石つぶての様なスコールが始まったあの日。雨ざらしでどうする事も叶わず森に1人で立ちすくんだ、あの寒さ、耳をつんざく葉に打ち付ける雨の音、孤独を思い出した時。
私は自分の価値を見出すのです。

 
生きている。
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ああそれだけだ。