ワルプルギスの夜に立ち向かったほむらは、今回も力及ばず倒す事が出来なかった。額からは出血が流れ、心に絶望が支配し始めるとソウルジェムは汚れ始めた。そんな時、まどかが現れ「ほむらちゃんごめんね、私魔法少女になる。やっとわかったの、叶えたい願いが見つかったの。だからこの命を使うね。」願いが見つかったから、キュゥべえと契約して魔法少女になると告げた。「そんな、やめて!私は何の為に・・・・」まどかだけは、契約させたくなかったほむらにとって、まどかの言葉は受け入れられるはずも無く、悔恨の涙を流した。「本当にごめん、これまでほむらちゃんに守られて来たから、今の私があるのだと思う。私がやっと見つけた答えだから信じて、今日までのほむらちゃんを絶対に無駄にしない!」まどかは手を握りながら、守られ続けた結果今の自分があり、考えた結論だから今までの努力を無駄にしないと言い切った。



 まどかの言葉を聞き、因果の特異点となった今ならどんな願いも叶うだろうと思ったキュゥべえは、その願いは何なのか尋ねると、「全ての魔女を生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙、過去と未来の魔女を全てを。さあかなえてよインキュベーター。」願いは、魔女という存在を最初から無かった事にする事。つまり概念そのものを変える、常識外れの願いだった。キュゥべえは、そんな願いはありえないと思ったが、まどかがそれを願った理由は、希望を抱き戦って来た魔法少女を絶望に追い込み、泣かせたくないからだった。まどかの願いは、強烈な光を放ち、時間・空間に拘らず発動し始めた。(まどからしい願いだなって思いました。魔法少女は希望を抱き願いをかなえようとした。しかし絶望が支配した時、魔女となって呪いを撒き散らす存在となる。損なのはおかしいし、悲しみを生むだけの結末は余りにも酷い。今までのほむらが頑張って来たのも、このシステムがあるからだから、無しにすれば良いというのは理にかなっていますね。)



 まどかが願いを発動すると、願いを知ったマミが忠告し始めた。「鹿目さん、それはどんなに恐ろしい願いかわかっているの?あなたは過去と未来どんな時間でも戦い続ける。そうなるとあなたは、あなたという個体を保てなくなる。未来永劫魔女を滅ぼす概念として、この宇宙に固定されてしまうわ。」願いは余りにも辛く、死ぬより恐ろしいものだと。しかしまどかはそれも知った上で、「いいんです、そのつもりです。希望を抱くのが間違いだなんて言われたら、そんなのは違うって言い返せます。言い続けます。」希望を持ち続ける事が大切だからと覚悟していた。その言葉に杏子も背中を押し、「戦う理由が見つかったんだろ。後は突っ走るだけだぜ。」選んだ道を進めば良いとエールを送った。彼女達が願った事は、まどかという希望によって導かれる事になるのだった。(マミと杏子を登場させて、願いの意味がどういう事なのか説明するのはよかったですね。最終回には出ないかもしれないって思っていたので。特にマミの言葉は印象的だったし、杏子もエールを送っていました。願いは希望を叶えたい気持ちですから、それが不幸になるなんてやっぱり理不尽ですから。)



 契約して魔法少女となったまどかは、古今東西に向けて無数の矢を放ち、青空となった空に向けて飛んで行った。過去の魔法少女のソウルジェムは、穢れを失いそのまま消滅。魔女が生まれる事は無くなった。魂は消滅するが、決して絶望のままで終わる事は無くなる。それだけでも希望を抱き続ける意味はあるのだ。ワルプルギスの夜も消滅して、まばゆい光に包まれたほむらが気がついた場所は、まどかがもたらした概念によって再編された宇宙。その祈りから生まれたソウルジェムは、彗星のように規格外の大きさを誇っていた。「そういえば君も時間を超えるの魔法の使い手だったね。じゃあ一緒に見届けようか。鹿目まどかという存在の結末を。」ほむらと一緒に結末を見ようと誘うキュゥべえ。そして2人が見たのは、宇宙を変える希望とそれによる代償である呪いの交換。まどかはそれを背負っていく事になるのだ。



 呪いが地球に襲い掛かり飲み込んで行く様子は、ほむらにとってとても目を当てられるものではなく、あまりにもつらく涙があふれ出てくる。「大丈夫、私の願いは全ての魔女を消し去る事。本当にそれが叶ったのなら、もう絶望する必要は無い!」自分の願いが成就され、まどかは絶望する事なく呪いを打ち消した。しかしその代償は、個体の消滅だった。「君はもう1つ上のステージの存在となった。単なる概念として存在する。記憶や生きた証も消えてしまう。君は誰にも感じられなくなる。君も誰にも干渉出来なくなる。」衝撃的なまどかの結末を語るキュゥべえ。それがまどかが望んだ事なのかとは思えず、ほむらにとっては余りにもつらい結末となった。(概念として残るという事は、単なる考えとなってしまう。神様と同じで、存在するかしないかわからないという事になるでしょう。まどかは神様になってしまうので、人間としての人生はなかった事になります。それは今まで生きる希望だったまどかを失うなんて、ほむらには到底受け入れられる事はないですよね。)



 「ほむらちゃん私の、最高の友達だったんね。それにこれから私は1人ぼっちじゃないよ。諦めるのはまだ早いよ。こんな場所まで付いて来たほむらちゃんだから元の世界に戻っても、もしかしたら私の事を忘れずにいてくれるかも。大丈夫、きっと大丈夫だよ。信じようよ!だって魔法少女は夢と希望を与えるのだから。ほんの少しなら本当の奇跡があるかもしれない。ごめんね私、皆を迎えに行かないと。またいつかほむらちゃんとも会えるから。ほんのちょっとお別れだね。」諦めるのは早い、ほむらは自分の事を一生懸命考えてくれた最高の友達なのだからきっと自分がいなくなっても覚えていてくれる。まどかは奇跡があると信じ、他の魔法少女の最期を見届けようと旅立って行った。



 そして現れたのは、回復した恭介が挑戦するオーディション会場。そこには消滅しようとしているさやかとまどかが、演奏する様子を見つめながら言葉を交わした。「さやかちゃんを救うには、何もかもなかった事にするしかなかった。この未来も消えてしまうのは、さやかちゃんが望む形じゃないんだろうけど。祈った事も頑張った事も決して無意味じゃなかったと思う。」さやかが魔女ならずに幸せな最期を迎えるには、自分が魔法少女になって願いを成就するしかなかった。たとえ未来が消える形になっても。まどかはさやかに事情を説明すると、さやかもまどかの気持ちを受け止めながら、「あたしは、この演奏を聴きたかっただけなんだ。もっともっと大勢の人に聴いて欲しかった。もう何にも後悔していない。ちょっと悔しかったけど、仁美じゃ仕方ないようね。」さやかも恭介の演奏をもう一度聴きたかった。恋愛は成就しなかったけど、自分の願いは叶ったと満足したまま旅立って行った。(恭介へ送られた拍手は、未来の出来事。さやかの願いが形になりました。恭介もさやかの事を感じ取ったみたいで、誰のおかげだったかわかっていたのでしょう。恨みや妬みやのろいよりも希望のまま終わる!これって凄くいい終わりだと思いますし、魔法少女の結末に相応しいですよ。)



 実はさやかが消滅したのは、ソウルジェムが穢れに満たされた瞬間の最後の一撃を見舞った結果だった。改変された世界でも魔法少女達は存在しており、新たなる敵魔獣と戦っていたのだ。まどかの存在は当然の誰も知らず、杏子はさやかと友達になれたのに消滅した事を心から悔しがっていた。「まどか・・・・・」唯一まどかの記憶を持つほむらが、新たな魔法少女の宿命を誕生させた親友の事を思い出し、涙ながらに握り締めていた。「暁美さん、まどかって?」「誰だよ?」一緒に戦っていたマミと杏子は、全く誰なのかわからなかった。ただまどかの家族だけはちょっと違った。弟のタツヤは、まどかの画を描き存在を感じていた。 ほむらは鹿目一家が遊びに来ているところに出くわし、洵子から「まどかって凄く懐かしい響き。」だと聞かされた。(消える瞬間にまどかに出会うのはちょっと悲しい。そこだけ存在を感じるなんて、ほむらの気持ちがよくわかる。けどそうしなければ、魔法少女の幸せな最期はなかった。呪いを生み出してマミが大暴走するよりは、力を得た結末が消えるなんて、綺麗さっぱりしていいかなと思うようになりました。)



 実はほむらはキュゥべえとコンビを結成して、魔獣退治に乗り出していた。魔法少女が魔女に変わる仕組みを説明すると、「面白い仮説だね、君が言うように宇宙のルールが書き換えられたとしても、それを証明する方法がないわけだし、君の頭の中で記憶があってもそれは夢物語と区別が付かない。」それは単なる仮説で、もしそれが実現すればエネルギーを集めるのには効率的だと考えていた。しかし魔女は存在しない!存在するのは、魔獣と呼ばれる新たな敵である。ほむらはまどかの記憶を持ち続けながら、彼女の武器である矢を用いて戦い続ける。「悲しみと憎しみばかりを繰り返す、救いようのない世界だけれどだとしてもここはかつてあの子が守ろうとした場所なのだ。だから私は戦い続ける。」彼女が守ろうとした世界を自分が守る為に。例え見えなくても親友は側にいるから。(何時の世も悪は絶えない、時代劇鬼平犯科帳の最初のナレーションですけど、それと同じように人間に感情がある限りマイナスの感情は存在します。魔女が消えても魔獣は存在する。魔法少女は、本当の意味で人々の平和と希望を守る為に戦う存在になったのだと思いました。まどか☆マギカの物語は終わったけれども、新たな物語も十分制作可能で思わせる、良い終わり方だと感じました。)




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