人間は誰でも過去を経て今を生きている。CIAに所属していたサンタナもその1人。CIAと蛇が裏で繋がり、消えた村にウーアウイルスを散布。ハッコーやユンユンに重い十字架を背負わせる結果となった。その償いをしようと考えていた時、別の目的があった夏目と利害が一致して手を組むこととなった。そしてウーアウイルスの謎を知ろうとするカナン達とともに通称「ファクトリー」と呼ばれる研究施設へと向かっていた。そこにはウーアウイルスに感染した消えた村の人々が隔離されていた。かつてサンタナは1人逃げ出したハッコーとそこで出会った。それからはずっと自分の犯した罪ハッコーと共に暮らし向き合ってきたのだった。



 「罪を背負うと言ったな。一体何をするつもりだ?」犯した罪を清算する事は何か尋ねた実。「CIAと蛇が繋がっていた証拠を掴み、この件に関わった連中を告発する。フラワーガーデン計画が公になれば、政府も被害者の事を無視する事は出来ない。薬も手に入るだろう!」サンタナが考えていたのは、携わったフラワーガーデン計画の存在を公にして、テロ組織蛇とCIAの関係を暴露する事だった。そうすることでアメリカが対策に乗り出し、被害者を助けられると推測した。薬の存在を聞きマリアは、生きることを諦めたユンユンを励ました。(蛇の目的がわからないからフラワーガーデン計画の意図が何か気になります。サンタナの罪を償うには、自分が正しいと思ってやらされた事が間違っていたと証明する必要があるというのは良いと思いました。それしか今の彼には出来ないのだから。)



 車中で眠っていたカナンが目を覚ました。「伝言だ!お前の本当の名は絶望だ。」アルファルドに言われた言葉を伝えたサンタナ。しかし当のカナンはあまり気に留めていなかった。むしろマリアとユンユンと一緒にガールズトークを繰り広げた。「お前達と一緒に居るとこのままでもいいんじゃないかっていう気になる。まやかしだと判っていても。」サンタナもカナン達の様子に現状のままでも良いと考え始めた。それがまやかしの嘘だとわかっていたが。そんなやり取りがあった後車はファクトリーがある遺跡に到着した。遺跡の中を改良して外からカモフラージュして見えず普通は誰も近づかない。サンタナは実に護身用の銃を渡そうとしたが、カメラで撮影して今を暴きだすジャーナリストの生き様を貫く事を選び拒否した。「ハッコー、護身用だ!」代わりにハッコーに銃を渡し、ファクトリー内部へと侵入した。



 内部には監視カメラがいたる場所に設置され、蛇に状況が筒抜けとなっていた。「アルファルドは、ここを破壊すると言っていたけど!」アルファルドの言葉を思い出す一同。「それは嘘じゃないと思う。感じるんだあいつの色を。」色覚が戻ったカナンが、嘘ではないと断言。色を感じた方向に向かうと、そこにはウーアウイルスに犯され隔離された人達が収容されていた。「こうなっては救い出せない。上海でのアンブルームは感情があった。しかし彼らは・・・・・・」救いようが無い状況に苦渋の表情を浮かべたサンタナ。すると同じ村の人の惨状にハッコーは、ショックを受け逃げ出した。サンタナは追い掛けたが、間髪入れずドアが閉められアンブルームの硝子が開き、残されたカナンと実は危機に瀕した。(リャン・チーの罠!これは分断する作戦なのか?カナンを仕留めようとする作戦が始まりました。人間の心理を読み取り巧みに利用した作戦に狡猾さを感じました。久々にムカつくキャラだなと感じました。)



 車で待たされたユンユンは、ファクトリーに戻りたくないと嫌悪感と恐怖を感じていた。「私達も行こう!」自分達にもやれることがある。マリアはネガティブなユンユンを連れファクトリーに向かった。一方1人になったハッコーは、とある部屋に入った。「やっと会えたわ。あの男に渡してずっと後悔していたのよ。この場所がどうして生まれたのか知っているわよね。全てはあの小娘第2のカナンを作り出すため。ウーアウイルスは、あの小娘の共感覚を更なる高みに昇華させるため。あなた達はカナンが辿った道を強引に辿らされ、人としての尊厳を失わされ、いびつななくリーチャート成り果てた。なんて可愛そうなの。カナンさえいなければ、あなたの愛する人も村も愛する皆も!カナンは全ての始まり!あいつは化け物よ。あいつを倒せるのはあなただけ。」村はウーアウイルスにより惨状と化した事実は、全てカナンのせいだと感情的な言葉を投げ掛け誘導するリャン・チーがモニターからカナンを倒すよう求めた。「ふざけないで!確かにカナンは始まりかもしれない。でも私達をこんな運命に引き摺り下ろしたのはあなた達よ。」ハッコーは自分が危害を与えていた声で怒りの感情を爆発させた。(ハッコーは感情を出せなかった。それがどれだけつらいのか本当に上手く描かれていました。だからリャン・チーを一喝した言葉は非常に重みがありました。気持ちを表現しようと思えば可能だけど、ハッコーは優しい人だからそれが出来なかった。今までずっとジレンマを感じましたねしかもそれでリャン・チーを殺そうと思って2人が見逃された部屋に向かうと縛られたサンタナがいて、発する声で愛する男を殺してしまった。余りにも狡猾で卑怯なやり方に憤りが隠せなかった。逆に言えばリャン・チーが、善意を知っているから出来た芸当なんですけどね。死ぬと判っていて愛していると呟くシーンは、本当に切なかったです第2のカナンも氷漬けにされたおり、それを見たマリアとユンユンが夏目に狙われた。阿怪しい怪しいと思っていたけど、ついに本性を現した。残り3話でどうまとめるのかも注目。)