ハルヒは時間の流れに沿って放送しています。今夜の放送は今まで放送しなかった七夕のエピソード「笹の葉ラプソディ」です。本ブログではハルヒの新作について新たなにストーリーを紹介します。今までの7話は1学期6月までの内容で、1期とは異なり時系列通りになってます。正直ネタかと思ったんですけどね、本当に新作を織り交ぜて来るとは思いませんでした。しかし新たな試みとして非常に興味深いです。さてさて新作をゆっくり観ましょうかね。けいおん!もあるのでかなり遅れるかもしれませんが、ネタバレでもいいよって方は是非読んでみてください。



 波乱万丈ありえない出来事に遭遇しまくりだったキョン。今日は7月7日七夕だが、別段願い事も無く単なる期末テスト直前の1日ぐらいの認識しかなかった。「ねえ今日は何の日か知ってる?」後ろの席に座るハルヒが、今日が何の日なのか尋ねて来た。「お前の誕生日?朝比奈さん?長門や古泉の誕生日か?ちなみに俺の誕生日は・・・・・」SOS団員の誕生日ではないかと返答したキョン。「違うわよ!今日は何月何日か言ってみなさい。」誕生日ではない。ハルヒは何の日=七夕だと認識させたかった。勿論キョンは七夕だと答えたが、別段特別な感情は持ってなかった。「あたしはこういうイベントはきっちりやるのよ。今年から七夕は、団員全員で盛大にやるわよ。」満面の笑みで七夕に願いを込めようとハルヒは、満面の笑みとガッツポーズを決めて訴えた。(3年間待ちました。ついにハルヒが復活しました。相変わらずのキョンのローテンションとハルヒのハイテンションのギャップ。むちゃくちゃやる姿も楽しみ出し、みくる・有希・一樹の3人もどう絡むのか?非日常学園コメディ七夕編の始まりです。)



 放課後部室に向かう最中「ハルヒが何か言い出すと、あちらこちらに行かなくてはならなくなる。それが春からの俺の日常になっている。こんな日々に慣れ始めている俺がちょっと嫌になってしまう。」またハルヒが言い出し巻き込まれながら、それに慣れっこになる自分に嫌気が差すと思い始めたキョン。文芸部のドアノックすると「はーい!」みくるの愛くるしい声が響いた。ドアを開けるとメイド服がデフォルトになっているみくる。相変わらず無表情で本を読んでいる有希。キザでクールな様子で机に座る一樹。未来人・異世界人・超能力者が勢揃いしていた。いつも通りみくるがお茶を入れ、ゲームをやろうと言い出す一樹。しかし「呑気になっているのも今のうちだぞ。またハルヒが何か思いついたみたいだしな。」いつも通り何かが起こると予感し、ゲームをする気にはなれないキョン。その何かを暗示するかのようにハルヒが大きな笹の木を部室に持ち込みながら笑顔で入場した。「笹の木は学校の裏から持ってきたのよ。短冊も作って来たから皆願い事を書きなさい。」笹の木は私有地から持ってきてもお構いなし。ハルヒは皆で短冊に願いを書くように求めた。(ハルヒは相変わらずめちゃくちゃだけど、他のメンバーもめちゃくちゃだからなあ。まともなのはやっぱりキョンだけ。だけど常識人が非日常に巻き込まれるのが、このアニメの面白い所です。しかもハルヒは自分では認識が無いというのが、また面白さに拍車を掛けています。)


 ハルヒが求めた短冊の吊るし方は、織姫と彦星つまりベガとアルタイルに向かて吊るすという事。「説明します特殊相対性理論によると、光の速さを超えてどっかに行く事は出来ません。ちなみベガとアルタイルへは、それぞれ25光年と16光年。地球から発した情報は、それぐらい時間が掛かるのよ。だから神様が叶えるのも時間が掛かるわけ。クリスマスまでに彼氏が欲しいなんて無理!短冊はベガ・アルタイルの2種類。25年後と16年後に叶えて欲しい願い事をしなさい。」常識にはとらわれないハルヒが求めたのは、25年後と16年後の自分が願い事。「25年後や16年後なんてどんな事してるか分からんぞ。」いつも通りの非常識なハルヒの言葉にあきれ返るキョン。「そうでもないですよ。涼宮さんはあれでも常識をわきまえています。世界が風変わりになる事を望み、世界を再構築出来る力を持っています。しかし今の所は理性を保っていますがね。」常識を持っているから望んでいても再構築の必要ない。一樹のまどろっこしい説明もいつも通り。そして各人が16年後・25年後の願い事をそれぞれ書き終えた。とても未来の願い事ではない、個人の特徴がはっきり現れた内容だった。(みくるちゃんは料理と裁縫。有希は調和と変革。一樹は家内安全と世界平和。キョンは金と一戸建て住宅。ハルヒは自分中心の世界と地球が逆回転すること。それぞれの願いで一番叶いそうなのは、気付かないパワーを持つハルヒですよね。言った事が実現するのは恐ろしい。)



 「16年か長いな。」願い事が叶うか勝負を持ちかけたまでは威勢が良かったハルヒ。しかし16年という年月が、テンションを下げ憂鬱な気分にさせた。それが収まったらどうなるかと不安に思うキョン。するとみくるがお茶を入れに来たついでに短冊を置き、ハルヒに気付かれないよう口止めをした。短冊の内容は部活が終わっても残って欲しいと書かれてあり「勿論ですとも!」キョンの鼻の下は伸び2人っきりになれる嬉しさで一杯だった。夕方になりそれぞれが動く気配が無いままハルヒは部室から出て行った。「じゃあ僕も!」待っていたかのように一樹も席を立ち、更には有希も席を立った。ただみくると同じように短冊を裏返しにして机に置いて行った。「よかった自然に2人きりになれて。あのう一緒に行って欲しい所があるの。突然なんですけど3年前に行って欲しいんです。」みくるが残って欲しいと頼んだのは、一緒に3年前に行って欲しいからだった。「行くのはやぶさかではない(協力する)ですが、でも何で俺なんですか?それに何しに行くんですか?」協力するが目的も判らず、何故自分が協力するのか尋ねたキョン。「あのその行けば分かります多分。今は何も聞かずにうんと行ってください。」理由を聞かず従って欲しいと涙を浮かべ頼みみくる。「分かりました!」可愛いみくるに押される形で了承したが、本当にみくるが未来から来たのか知るチャンスだと考える本心もあった。(大人みくるだけだしキョンにとってはチャンスです。しかも可愛いみくるちゃんと2人っきりだし。本当に自己申告が事実なのか知る事が出来るますし。ただ戻ってこられないリスクもあるでしょうからね。タイムマシンもないし座っていて3年前にいけるのか?) 



 キョンはパイプ椅子に座り、その後ろに立つみくる。「キョン君ごめんね。」みくるが一言呟くと周囲が真っ黒になり気がついた時には、みくるのひざまくらの上で眠っていた。「俺なんで寝ていたんですか?」目を覚ますと夜の公園にいて、何が何だか状況が掴めず眠っていた理由を尋ねたキョン。「ごめんなさい。時間跳躍の方法を知られたくないんです。」禁則事項である時間跳躍方法を現代人には知られたくない苦肉の策だと答えた。「朝比奈さんならオールオッケー!それにしても今って本当に3年前なんですか?」みくるのやる事だから容認したが、キョンは本当に3年前にタイムスリップしたのか未だに疑問に思っていた。「3年前の7月7日夜9時ぐらいです。マジですよ。」笑顔でタイムスリップしていると答えたみくる。しかしキョンが有希に呼び出された公園だと気付いた時には、何故だか横で眠っていた。「キョン君久し振り!ここまであなたを導いて来たのはこの娘の役目。ここから導くのは私の役目です。この子に私の姿を見られる訳にはいかないので、眠ってもらいました。」何かあるのではと思った矢先、キョンの目の前に現れたのは、成長したみくるだった。「ここから坂を下ると学校があります。その校門前に居る人に協力して下さい。悪いけどこの子をおんぶしてあげて下さい。私からの見返りは無いけど、寝ている間にその子にちゅうしてもいいよ。では私はそろそろ行かないと。私の事は内緒にしてね。」キョンに役目を伝え、みくるに大人の自分の存在を言わないよう約束して去って行った。(キスを内緒にするのはポリシーに反するか。ハルヒにはキスしたのになあキョン。個人的には大人のみくるちゃんもいいですね。いつもいつも変な指令を出しますが、キョンにしか出来ないのかな。)



 指示通り東中に向かうキョン。本当に3年前に来たのか確認しようと考えていた。そして東中の校門に着いた時、目の前に門をよじ登る少女を発見した。「確かに俺は3年前に来たらしい。涼宮ハルヒ現在中学1年生。」声を掛け反応した少女が、3年前のハルヒだと気付き、本当に自分が3年前に来たのだと認識した。「何よあんた?変態?誘拐犯?あたしは不法侵入してるのよ。誰だか知らないけど手伝いなさいよ。出ないと通報するわよ。」ぶっちゃけトークに傍若無人な態度は、3年前も変化なし。ハルヒの「不法侵入」を手伝うよう言われ、みくるの言葉に従うがまま付いていったキョン。「幸い俺と朝比奈さんの顔は、暗くハルヒには見えていない。会っても覚えていないみたいだったし。そうでなければ困る気がする。」自分の存在がばれたらまずいが、暮らす顔が見えないのは幸いだったとちょっと安心した。「夕方出しておいたのよ。」リヤカーを用意して消火器を載せグラウンドに引こうとしたハルヒ。「俺が代わってやるよ。」中々前に進まない様子を見て代わってやろうと手を挙げたキョン。しかしハルヒは違う役目を与えた。「いいあんたが引くのよ。あたしが監督するから。」それはグラウンドに指示通り線を引くこと。しかもその口調は、年上を年上と思わないいつものハルヒそのもの。「まさか谷口が言っていた謎のメッセージ。まさか俺が書いたとは。」自分が謎のメッセージを書いたとは、自分でもビックリするキョン。「あんた宇宙人って居ると思う?未来人は?超能力者は?異世界人は?あんた名前は?」矢継ぎ早に質問を浴びせるハルヒ。「居るんじゃねえの?居てもおかしくない!配り歩くほど居るだろうよ。異世界人には会った事が無い。俺の名前はジョン・スミス!おんぶしてたのは、俺の姉ちゃんだ。」今までの体験をそのまま答え自らをジョン・スミスと名乗った。みくるは自分の姉だと誤魔化した。(キョンの名前は誰も知らない。ジョン・スミスで良いんじゃないですか?しかしハルヒは宇宙人・未来人・超能力者を否定しないキョンに驚かないのはさすが!普通なら肯定するだけで驚くでしょうに。しかし何でこれがみくるの指令と重なってくるのか?)



 「あれは一体何なんだ?」書いた物が何を意味するのか尋ねたキョン。「見れば分かるでしょ。あれはメッセージよ。」間髪入れずにメッセージだと答えたハルヒ。「まさか織姫と彦星に伝えたいんじゃないだろうな?俺はそういうことをする奴に覚えがあるんだ。」メッセージだと知り、七夕の夜に織姫と彦星にメッセージを送ると気付いたのだが、キョンはハルヒが七夕に思い入れがある要因と北高には、自分と同じような人間がいると思わせた張本人になっていた。「あんたその制服北高ね。ふーん北高にそんな人がいるんだ。」ハルヒの気持ちは、北高入学へと傾きグランドから立ち去った。ありがとうも言わないハルヒの態度に呆れながら、キョンは眠っていたみくるの元に向かった。「うあああ今何時なんですか?あれTPDDがないよ。」寝ていたことを覚えておらず狼狽したみくる。しかもタイムスリップに必要なTPDDが無くなりただ泣くばかり。「俺達はこれからどうなるんでしょう?」どうしうも無い状況になり一応今後の事を尋ねたキョン。「助けなんてありえません。このままだと3年前の時間平面上に取り残されます。」助けも無くこのままだと元の時間軸に戻れなくなってしまうと答えたみくる。しかしキョンには、取り残される危機感は余り感じなかった。なぜなら有希が置いた短冊の文字とグラウンドの文字が一致し、もしかしたら3年前には既に有希がマンションに居ると考えたからだった。(みくるの過去にTPDDを無くす経験をさせる為にわざわざ過去に来たのかと考えたキョン。その目的は判りませんが、有希も何故だかまたメッセージを残している。まるで3年前に行くのが分かっているみたいに。この辺りどうなっているのちょっとちんぷんかんぷんです。)



 早速マンションに向かい「涼宮ハルヒの知り合い」とキョンが答えオートロックが開き、長門家を訪れ事情と素性を説明した。「それで3年後のお前は、俺にこんな物をくれたんだ。」謎の文字が書かれた短冊を目の前の有希に渡した。「3年後の私と今の私で記憶を共有した。今の私は待機モード。」短冊の文字を指でなぞり、3年後に存在する自分と記憶の同期を開始。すると有希は2人の素性と出来事を理解した。「気が長い話だな。」役目とはいえ3年も北高の制服を着て待機することに呆れ気味に感心したキョン。すると事情を理解した有希が、時間を越える方法は1つではない事を説明し始めた。「TPDDは時空制御の1デバイスでしかない。不確かで原始的。TPDDを用いた有機生命体の時間移動には、許容範囲ではあるがノイズが発生する。我々にとって、完全なものではない。形は必要ではない。同一の情報が行き来出来れば十分。」情報統合思念体にとって、時間移動は情報の往来のみで可能だと答えた有希。2人を居間に案内しておもむろに布団を敷き始めた。2人っきりで一緒に眠るまさかの状況に恥ずかしがるキョンとみくる。「寝て!」無機質に寝るように要求する有希の言葉。それに従い2人は横になった。目をつぶると明かりが消え、再び電気が付き目を開けたキョン。するとそこには3年前と同じ有希が現れた。「へっ本当に?よかった帰って来れました。あたし達が出発した7月7日の午後9時半過ぎです。」時計で元に時間軸に戻って来た事を知り、みくるは安堵の表情を浮かべた。(あれは過去と現在の有希の記憶をダウンロードして同期させる為のツール。つまり有希はキョンとみくるが3年前に行くと知っていた?そうじゃなければつじつまが合わない。やっぱりハルヒは突拍子も無い事が起きて面白いです。タイムスリップのトリックも機械を使わなかった。一体どうやったんだと思いましたけど、あんな簡単に出来るならしてみたいものです。)



 時間移動のからくりを尋ねたキョンに対し「選択時空間内の流体情報を凍結。既知時空連続間内のポイントで凍結を解除した。」番人には分からない説明を始めた有希。「時間を止めたって事ですか?長門さんは3年間この部屋ごと時間を止めたんです。今日になって時間凍結を解いたんですね。」情報と止め解除した。その言葉にみくるは、有希が3年前から部屋だけ時間を止め3年経過した後に凍結を解除した事に気付いた。「お前から色々聞かされている間に、別の俺は寝てたって事か。なあ長門これどういう意味なんだ?」別の部屋に自分が寝ていた事実に驚愕したキョン。改めて短冊の文字が何という意味か尋ねた。「私はここに居る。そう書いてある。」意味は答えたが、有希は詳細を説明しなかった。無事戻ってこられたが、みくるは自分が末端の未来人で指示通り動いているだけで、何が目的なのかわかっていなかった。翌日3年の時を超えたキョンは普通通り登校すると、憂鬱そうにぼんやりしていたハルヒが座っていた。「思い出し憂鬱よ。七夕の季節になるとね。」ジョン・スミスから情報を得た日は七夕。しかし自分の周りには求める人物は現れない事を考え憂鬱になっていた。(気付いていないだけ)「過去と未来を行き来するプロセスに矛盾があると思う。朝比奈さんは、俺に過去と未来は連続性は無いと言った。しかし俺はハルヒに要らぬ知恵を授けてしまった。どうやらその知恵が、北高に呼んだりただの人間じゃない連中を探させるきっかけとなった。やっぱり過去と未来は連続性があるんだ。朝比奈さんの説明と矛盾するんだ。」昨日の体験から過去と未来は連続性があると一樹に主張したキョン。「無矛盾の小理的集合論は、自己そのものの無矛盾性を証明できないから。後で分かる!」常人には分からない哲学的な言葉を残しながら、後に理解できると有希は素早く答えたがキョンに何が何だかさっぱりわからなかった。(私も最初全然分かりませんでした。一樹はチェスのキングを板から外してポケットに入れました。矛盾しないチェス版から消して取れなくした。矛盾は確かにない。つまり証明できないという事です。チェスは盤上のコマをルールどおり動かす。しかし外してしまい別の場に移動するのは、ルール違反だが動かしているから矛盾しない。総考えればちょっとは理解出来ました。)