天上界では、国々との間で戦争が勃発。ムントの魔導国もそれに巻き込まれていた。ユメミはムントの身を案じ不安に思い、また天上世界へ向かう気持ちが強くなっていった。冬休み落ち込むユメミを遊園地に誘ったイチコ。全く違う世界に関わろうする親友を、現実に引き戻そうとばかり考えていた。しかしタカシの神社で巫女のバイトをした際、天上世界と関わる岩に触れたユメミ。再びムントとの繋がりを持ち始め「行かなきゃ!私逃げられない。」自分には、天上世界を救う運命から逃れられないと悟った。「何よ、逃げればいいじゃない。誰もユメミを責めたりしないから。駄目ここにいるのよ。」関わらないで欲しい。友達で居続けて欲しい。イチコは必死にユメミを説得した。「行かせてあげよう!イチコもう一度一緒に走ろう。ちっちゃかった頃みたいに。」ユメミの気持ちを尊重し、天上世界に行かせようと勧めるスズメ。



 しかし突然の攻撃が、遊園地に来ていたユメミ達を襲った。それは、街全体を上から容赦なく攻撃し、クラスメイトや街の人々は不安に駆られた。ついにユメミは止めるべく走り出した。「スズメここを動いちゃ駄目だよ。タカシあんたもここにいて。」親友を心配して、後を追ったイチコ。「まさかこんな物で、ユメミを街ごと引き剥がそうというのか?そんな事をすれば、それを拒絶するユメミの心と時空の壁が反発しあい、世界がなくなってしまうぞ。分かっているのかがグンダール。」攻撃を仕掛けたユメミをあぶりだそし、下界を引き上げようとするグンタールのやり方。それを止めようと攻撃を仕掛けたムント。いよいよ地上世界も争いに巻き込まれてしまった。



 「今の奴に私の爪は折れん。構わん下界を引き上げよ。」ムントが弱っている事を感じ、作戦続行を命じたグンタール。大地は裂け大地震に襲われたように、地上は大混乱に陥った。イチコとスズメは、ユメミを追いかけ遊園地に向かった。一方ムントの気配を感じ、無残な姿になった観覧車をよじ登り、バランスを取りながら必死にムントへ近づくユメミ。「来るな!来るんじゃない。天上界にアクトは戻った。お前に用は無い、早く自分の世界に戻れ。」ユメミの自分を呼ぶ声を聞きあえて関わらそうとせず、戻るように言い放ったムント。「!私それぐらい分かる。今この世界が危ないって事ぐらい。前言ったじゃない、私の力が必要だって。そうじゃなきゃ世界が終わるって。私あなたを助けたい、イチコやスズメと一緒に生きていきたい。お願いムント答えて。」世界を救う救世主だと訴えたムントの言葉を信じ、自らムントを助け今の生活を守りたいユメミ。必死にムントの答えを得ようと呼びかけた。「駄目よユメミ戻って。もう十分だよ、そこから先に行っては駄目。」ユメミを守りたい、その思いを必死に訴えるイチコ。「心配しないで必ず戻るわ。行かなきゃ私達の未来は消えてしまう。あの夏スズメが教えてくれた、頑張れば未来が開けるって。だから私イチコやスズメの未来を守りたい。」自分がやらないいけない。大好きな友達の未来を守りたい。ユメミは強い決意をイチコと追いついたスズメに訴えた。(ムントは気を使ったけど、ユメミには強い意志がありました。それは友達と自分の未来を守りたいから。力がある自分にしか出来ない事だから、これは止めようが無いです。)