クラウス達カタロンの残存勢力を逃がすべく、アロウズに対する陽動作戦を敢行したソレスタル

ビーイング。スメラギが倒れた中、プトレマイオス2が海上に向かい注意を引き付け、ガンダム4機がガードする作戦を選択した。一方アロウズは、ダブルオーガンダムを執拗に狙う単独行動のミスターブシドーを筆頭にジニン・ソーマ・ルイスも作戦に参加した。戦いの中プトレマイオス2に突っ込んだルイスのジンクス3。



 一方ルイスがパイロットとは知らず、カタロンのメンバーを守る為に砲撃を試みた沙慈。自分も撃てば、戦争に関わる事になり恐怖とジレンマに襲われた。ただ結果はプトレマイオス2とジンクス3が寸前ですれ違い、沙慈は撃たずに済んだ。その頃刹那とミスターブシドーの戦いは、トランザム使用を禁じられたダブルオーが窮地に陥った。危機的状況でついに禁じられたトランザムを使用を決断した刹那。スピードが格段に上がり速い攻撃を仕掛けた。攻撃を受けながら、望んでいた本気の戦いを挑まれ、改めて本気の戦いを喜んだミスターブシドー。しかしトランザムを使用した代償は大きく、オーバーロードしたツインドライヴ。ダブルオーは制御不能になり海に墜落

した。この状況を見て、万全の状態で戦えない事を知り「斬る価値無し!」と断言したミスター

ブシドー。そのまま戦線を離脱した。



 そしてアレルヤとソーマの戦いは、まともに攻撃を受けながらアリオスはアヘッドと密着する

状況になった。マリーを取り戻すチャンスと思い、制御不能になりながらソーマのアヘッドと共に

アリオスが墜落しても離そうとしなかったアレルヤ。戦いは回復したスメラギが考案した、魚雷攻撃によってカティが撤退を決断。両軍がそれぞれアレルヤとソーマを捜索を開始した。動けない

ダブルオーは、イアンと沙慈により修理を開始。帰投したケルディムとセラヴィーが捜索を担当。

一方アロウズは、正規軍に捜索を任せ次の作戦の準備に入った。



 夜になり森林地帯に不時着したアリオスとアヘッド。気が付いたアレルヤは、直ぐにソーマの

無事を確認しようとした。アヘッドのコックピットを覗くと、目を覚ましたソーマに襲われた。しかし

アレルヤの脳量子波の影響を受け苦しみ出したソーマ。悲鳴のようなうめき声をあげ、気が付くと表情が変わりアレルヤの名を呼び倒れてしまった。雨が降りテントの中で気が付くと、人格は

既にマリー・パーファシーとなっていた。互いに過去の出来事を話し合い、自分の犯した罪を背負いながら生きていた境遇を知り、心を通わせた2人。何もしてあげられないと悩むアレルヤに

対し、五感を失った自分が話をしたり見つめる事が出来るだけで十分のマリー。手を握り合って

いると正規軍のジンクス3が着陸した。



 テントから出た2人は、セルゲイの姿を目撃。低軌道ステーション事故の際救助を手伝った

アレルヤの声をセルゲイは覚えており、ガンダムマイスターであるアレルヤに銃を向けた。止めるように説得を試みたマリーを制し、自分を撃ってマリーが戦いの無い世界で幸せになって欲しいと願っていたアレルヤ。望み通り銃を構え引き金を引こうとしたセルゲイ。しかしアレルヤを撃たれたくないマリーが、身代わりになろうとした。銃声が響き倒れたマリーだったが、銃は上空に向けて放たれ「戦死として報告する」と答えた。マリーを自分の娘のように愛し、幸せを優先した

セルゲイの粋な計らいだった。



 その計らいを知り優しさを感じたマリー。娘になりたかった思いを伝え、セルゲイに抱き付いた。セルゲイもマリーの幸せを願い、アレルヤに救出の礼を言ってそのまま帰投した。その後朝になりロックオンが2人を発見した時には、互いに抱き合いキスをして愛を確かめ合った。一方

無事別のカタロン支部に移送完了したクラウス達。そこで支部長から、連邦による中東再編が始まりアザディスタンが消滅した事実を知らされた。その話は同行して来たマリナを絶望のどん底に叩き落した。そしてアレルヤの捜索をしていたティエリアの前に、同じ容姿とDNAを持つリジェネが接触。自分がイノベーターだと明かした。



 「GN粒子を触媒にした、脳量子波による間脳能力それを使ってのヴェーダとの直接リンク。僕達はイオリア・シュヘンベルグの計画に必要な存在だ。まさか自分に同類がいる事を知らなかったのかい?どうやらガンダムマイスターの君にはヴェーダによる情報規制があったようだね。なら教えてあげるよ、この計画の第一段階は、ソレスタルビーイングの武力介入による世界統一第二段階はアロウズによる人類意志の統一第三段階は人類を宇宙に進出させ、来るべき対話に備える。それがイオリア計画の全貌。宇宙環境に適した僕らが、人類を新たなフロンティアに導くのさ!」イノベーターは、イオリアの計画を実現する人材である。その最大の目的は宇宙進出である事を話したリジェネ。「全く余計な事を!」リーダーのリボンズの意志に反し、同じ存在であるティエリアに独断で教えた。(戦争根絶は世界統一への道なんです。その衛兵こそガンダムでありソレスタルビーイング。ただイオリアの計画の中にアロウズの存在は無かったはず。

平和になれば治安維持組織なんて必要ないですから。おそらく第二段階以降は、ヴェーダを掌握したリボンズ達の都合の良いように書き換えたのでしょう。)



 一方プトレマイオス2では動かなくなったアリオスの修理が、イアンと沙慈の手によって開始されていた。ただマリーの存在を知った沙慈。傍にルイスがいない寂しさを感じ、渡そうとした指輪を眺めていた。「アレルヤには必要なの、戦う為の理由が。」マリーの過去を知り不安に思うラッセに対し、プトレマイオス2にマリーを乗せる事がアレルヤの戦う理由だと答えたスメラギ。ただ

クラウス達は無事他の施設に移動完了したが、連邦による中東再編が始まりアザディスタン王国は消えた事実は残り、刹那はマリナの身を案じていた。(ですぅは空気読めないなあ。あえて

誰も突っ込まないのに。しかし顔を赤くして恥かしがった2人は初々しい!それにしてもマリナ様の落胆は想像を絶する。今じゃただの三十路の姉ちゃんですけど、子供達の存在に掃討救われていると思います。)



 そしてプトレマイオス2に戻ったティエリア。改めてリジェネの言葉を思い出していた。人類を

宇宙に進出させるには、意識の変革が必要だと主張したリジェネ。「アロウズの卑劣な行為を

黙って見ていろというのか?」変革の為に必要なアロウズの行為を認めないティエリア。「君達だってそうして来たじゃないか?君達はイオリアの計画の障害となっている。僕達は計画の為に生み出された。僕達の存在意義は、それを完遂する事。君は自分の存在を自分で否定している。」同じイノベーターであるのに、主張する計画を実行せずアロウズ打倒の為に動いている事実は、ティエリア自身を否定していると非難したリジェネ。改めてティエリアをイオリアの計画実現に誘い、再び会いに来ると約束して立ち去った。(ティエリアは、イノベーターとして第一段階を

完遂させるだけの存在だった。しかしリジェネは、リボンズを無視して接触した。仲間に引き入れる為に。折角人間らしくなったのに、迷い始めたティエリアの選ぶ道はどうなりますか?)



 「イノベーター計画を実行する者。だとしたら自分の進むべき道は?」自分の正体を知り、今後の自分の生き方に悩み始めたティエリア。「自分のやりたい事をがむしゃらにやる。俺達はイオリアの爺さんにガンダムを託されたんだぜ。」思い出したのはニールの言葉だった。その頃アレルヤとマリーは、1人で居たフェルトに出会った。「ソーマ・ピーリス、4年前国連軍のパイロットとして私達と戦った。おかげで私達は失ったの!クリスティナをリヒティをモレノさんを。そしてロックオン・ストラトスを!」仲間や最愛の人を失った憎しみをマリーにぶつけたフェルト。たとえソーマとマリーは人格が異なっていても、言わずにはいられなかった。「ごめんよマリー!でもフェルトにとってこの船のクルーは家族同然で。ここは全てなんだ。」非難された事を誤ったアレルヤ。ただフェルトの気持ちも理解して欲しいと頼んだ。(人間の思いが詰まったシーンですね。フェルトがあんなに感情的になったのは初めて見ました。それだけ敵軍のメンバーが存在する事は許せない事だったと思います。)



 その頃ソーマが戦死した事実を知ったカティに対し、カスタムアヘッドを譲り受け敵を取ると直訴したルイス。「准尉である貴官にこのカスタムアヘッドを?駄目だ!とても承認出来ん!」即答で門前払いしたカティ。「いいではありませんか?グッドマン准将には、私からも上申して置きましょう。代わりと言ってはなんですが、あなたに特命です。護衛としてスミルノフ少尉を連れて行きなさい。代わりのパイロットは手配していますよ。何でもアヘッドを凌ぐ機体も来るとか?補充人員には、大佐がよーく知っている男もいるそうですよ。」カスタムアヘッド譲渡を認め、アーサーに上申すると約束したリント。ルイスに特命を与え、欠員を出す事を危惧したカティには、新たなパイロットと新型モビルスーツが来る事を伝えた。そのパイロットの中に国連軍の一員として戦った元AEUのエースパトリック・コーラーサーワーが含まれていた。(4年経っても全然変わってねえなあコーラ。お前も30歳超えたんだからもう少し大人になれよ。リヴァイヴ・リバイバルもアロウズに入り、新型モビルスーツを持参しました。これも計画の1つですかアムロさん?)



 その後テレビ中継で連邦の女性報道官が、中東再編計画の概要が発表された。民族・宗教で対立する国家関係は、連邦軍によって国境線を確保。国内紛争に関しては、対立するグループをコロニーに移送するというのが主な内容だった。「おいおいむちゃくちゃ言ってるぞこの女!」

非現実的な計画に驚いたロックオン。「世論は受け入れるでしょうね!皆困らないからよ。軌道エレベーター事業とコロニー開発で、連邦の財政は安定。恩恵を受けて連邦市民の生活レベルは向上し、アロウズにより反政府活動を抑えつつある。おまけに実害も無い。文句なんか出やしないわ。」今の連邦は経済的に発展し、アロウズによってカタロンの活動を抑えられている。弊害が無い現状では反対意見は出ないと説明したスメラギ。「アロウズを作った野郎だそいつが

元凶だ。」「一方的に命が奪われている。そんな世界が正しいと思えない。」アロウズが、卑劣なやり方で命を奪う現状。それが全ての元凶だと憤る刹那とロックオン。(アレルヤも孤独だったけどマリーがいた。フェルトも自分に厳しくしようとしたけど駄目だと落ち込んだ。だけど人は1人では生きて生きない。家族や仲間が必要なんですよ。アレルヤの優しさに満ちたシーンが紹介されてほっとしました不死身のコーラサワーさんは、ゴキブリ並の生命力ですね。それを真に受けちゃって、おバカ過ぎて本当に放っておけないですわ。羞恥心のメンバーでもおかしくない。)


 

 アリオスの応急修理が終わり、支援機2機が完成した事実を報告したイアン。自ら宇宙に上がり調整作業を申し出て出発した。その時留美からの暗号通信が届いた。「皆さん、今まで公に姿を見せなかったアロウズ上層部が、経済界のパーティーに出席する確定情報を得ました。後日その調査結果を・・・・・」内容はホーマーやアーサーなどの面々が、公の場に姿を見せるという内容。「僕もそのパーティーに参加させてもらう。本当の敵をこの目で見たいんだ。」イノベーターの存在を知り、自ら歪みの元凶を見たいと志願したティエリア。正体が知られている可能性を考え刹那がバックアップを志願した。スメラギも自分の指示に従う事を条件に参加を許可した。しかしこの留美の情報はリジェネからもたらされた物だった。(リジェネはティエリアが、誘いに食いついて来ると読んでいますね。留美はそれに協力したが、イノベーターと協力していると欺き独自行動を開始した。思いが交錯する中物語が動いて来ました。)



 パーティは華やかなセレブ達が集まっていた。その中でドレス姿と美貌で男性達を魅了した

留美。「スメラギさんの差金かしら?」女装したティエリアに直ぐ気付いた。そして紅龍の耳うちで、アロウズの司令ホーマーとおいのビリーの姿を認識した。「あれがアロウズの司令官!だが彼が全てを仕切ってはいない。本当の敵はどこに居る?」アロウズのリーダーを目撃したティエリア。それを影で操るイノベーターの存在を探していた。「何故私をこんなパーティーに?」ルイスの特命というのはパーティの参加。改めてリボンズに理由を尋ねた。「あなたはアロウズ最大の出資者ハレヴィ家の当主だ!ここに集まっている人は、恒久和平実現の為に尽力している。

あなたの協力が必要なんですよ。勿論ガンダムを倒す為にも。」大金を出資するルイスはアロウズには欠かせない存在。だからガンダムを倒す上でも、出席が必要だと理由を説明したリボンズ。その代わりにアヘッドを常機として手配する条件を認めた。(小熊は完全にルイスに惚れちゃってますわ。あの胸を強調したドレス姿ですからね。フェルトはわだかまりを解消し、イアンもダブルオーを最大限効果的に使うべく、新支援機の調整に戻った。後はティエリアが上手く行けば万事問題なし。それにしてもティエリアの女声は、神谷さんではない。誰だったんでしょうかね?どうやらマリナ様の中の人らしいのですけど。)



 「失礼、リボンズ・アルマークと申します。1曲いかがですか?」リジェネの勝手な行動を知り

泳がせる考えを変え、自らティエリアの前に現れたリボンズ。女装したティエリアに驚きながら

一緒に踊り始めた。「リジェネ・レジェッタを差し向けたのは君か?イオリア・シュヘンベルグの

実行していると聞いた。」リジェネを差し向けた事実を確認して、自分の疑問を質問したティエリア。「まさか僕も彼の悪戯に、振り回されているよ。信じられないかい?なら君に返してもいいよ

ヴェーダへのアクセス権を。」自分の差金ではなく、リジェネの独断だと答えたリボンズ。計画の根幹である掌握したヴェーダのアクセス権を返す事を呟いた。その言葉に動揺して、足をひねったティエリア。スローネとの戦いでのトライアルシステムの強制解除の事実を思い出し、リボンズの言っている事が事実だと知った。(ティエ子は注目の的でした。あのアーサーのオッサンも可憐だと一ころです。声も変えているし、ウザイと思っていても男が寄って来る。そうまるで椿姫彩菜的存在って感じですか?)



 同じ頃ルイスは足早に会場を後にしようとしていた。すると直感で変装していた刹那の存在に気付いた。「ルイス・ハレヴィよ。刹那・F・セイエイ。」戦場とは異なり、その口調と表情は4年前と同じだった。「君は日本にいた。俺の事を覚えているのか?」まさかの人物との再会に驚いた刹那。自分は軌道エレベーターの仕事で来ていると嘘を付き、2人は噴水に向かった。「ねえ彼は元気?ほら以前あなたの家の隣に住んでいた。」沙慈の近況を尋ねたルイス。「沙慈・クロスロードの事か、仕事先で偶然出会った。コロニーで働いていた。」コロニーで働いていた事実を伝えた刹那。夢を叶えた事を知ったルイスの左手を見て、沙慈の恋していた女性がルイスだったと認識した。(ビリーが帰っちゃいました。やばいフラグが立ったと思いました。刹那がソレスタルビーイングばれするって。だけどルイスが昔の表情を取り戻した時は嬉しかった。完全にリボンズに良いように利用されていると思ってましたから。)


 

 そしてティエリアとリボンズの会話は別の場所でも続いていた。「ソレスタル・ビーイングの壊滅は計画の中に入っていたからね。本来なら君らは、4年前に滅んでいたんだ。」国連に擬似GNドライヴを提供した目的は、ソレスタルビーイング壊滅だと説明したリボンズ。「そんなはずはない。僕達はイオリア・シュヘンベルグに託されたガンダムをGNドライヴをトランザムを。イオリアにガンダムを託された僕は思う君達は間違っていると。僕は自分を信じた道を進むがむしゃらなまでに!」イオリアにガンダムを託された自分達が、計画の弊害として排除される事実を信じられないティエリア。自分の信念に基づき突き進む意志を表した。「あはははは。君は思った以上に人間に感化されているんだね。あの男に心を許しすぎた。計画よりも家族のあだ討ちを優先したロックオン・ストラトスという人間に。」ロックオンに影響されイノベーターよりも、人間的な考えを持ったティエリアを侮辱したリボンズ。ロックオンまで侮辱され怒りに燃えたティエリア。銃を撃とうとしたが、寸前の所で新たなイノベーターヒリング・ケアによって阻止された。リボンズの計画は、イオリアの計画を利用したと考えるのが妥当でしょう。第一段階の紛争根絶は、イオリアが目指した最も重要な計画だった。だからガンダムを託した。しかしリボンズは、アレハンドロや国連軍を利用しソレスタルビーイングの壊滅を狙った。やっぱり真の敵はイノベーターという事になると思います。)



 一方刹那も苦しみ出したルイスの介抱をしていると、会場から出て来たビリーに顔を見られた。「この青年はソレスタル・ビーイングのメンバーだ!」刹那を捕まえるように警備兵を呼んだ刹那が正体を知られ、会場から逃げるように去った2人。「見つけたぞ刹那!世界の歪みをそうさ僕達はガンダムで世界の歪みを破壊する。」世界を歪ませているのは、アロウズを操るイノベーター達だと知ったティエリア。改めてソレスタルビーイングの目標を告げた。「ところがぎっちょん!さあ始めようじゃねえか。ガンダム同士のとんでもねえ戦争ってやつをよう!」目の前に立ちはだかったのは、ニールの敵アリー・アル・サーシェスのアルケーガンダム。ガンダム同士の戦いが始まろうとした。役者が揃いイノベーター達の目的も理解しました。ここから第2幕の始まりですね。いろいろな人物が敵味方に別れ全面戦争的なムードになって来ましたお待ちかねのコーラさんもカティを守る戦いの理由がありますし。)