アロウズによる掃討作戦は、カタロン中東支部に壊滅的ダメージを与えた。リーダーのクラウスやシーリンは無事だったが、多くのカタロン兵士の尊い命が無残に奪われた。ロックオン達ガンダムマイスター達は、アロウズに情報を洩らしたと疑われる中、一度基地から脱出した沙慈が戻り惨状を目撃。自分の行動の結果を突き付けられ逃げ出そうとした。しかし気付いたティエリアに呼び止められ、今まで事情を話した。話を聞いて余りにも身勝手な行動に怒り、平手打ちを食らわせたティエリア。カタロンの兵士を殺したのは沙慈の無意識な悪意だと痛烈に非難した。


 その後プトレマイオス2も合流。クルー達も惨状を目撃したが、スメラギはショックで気を失ってしまった。実はAEUの戦術予報士時代友軍を敵と判断し、恋人だったエミリオを殺してしまった

過去があり未だショックを引きずっていた。その友軍の指揮を取っていたのが、現在アロウズの

司令官であるカティ。今回の掃討作戦に反対し、アロウズのやり方に不信感を抱いていた。また

アロウズのやり方に不信感を抱いていたソーマは、セルゲイから自分の情報から今回の作戦が

決行され、謝罪する内容の暗号文を読んだ。自分を養子として向かえ謝罪したセルゲイの優しさは受け取り感謝しながら、超兵として生きる道を選んだ。



 クラウスが築き上げた基地は壊滅。生き残ったカタロンの兵士を別の施設に移送する事になり

ソレスタルビーイングは、護衛を任された。しかしジニンやルイスが合流したアロウズが、更なる

追撃作戦を準備しており、プトレマイオス2が囮となって円滑に移送させる作戦を開始した。まず

ガンダム4機が先行発進して、アロウズの部隊を迎え撃った。一方アロウズは、ジニンを筆頭に

単独でダブルオーガンダムを狙うミスターブシドーを含む部隊が襲い掛かった。その戦いの中

両親の敵を討とうと意気込むルイズの存在を知る芳も無く、自らの行動の結果を突きつけられた

沙慈。イアンに自ら砲撃手として戦う決意を告げた。早速狙撃方法を教わると気を焦ったルイスのジンクス3が向かって来た。



 4年振りの恋人の再会は、戦場という過去では考えれない場所。イアンが早く撃つように急かす中、戦争を否定していた思いと葛藤しながら躊躇う沙慈。それでもついに引き金を引こうとした。その瞬間ジンクス3とプトレマイオス2が交錯。寸前の所で沙慈は撃たずに済んだ。そして

間髪を入れずにルイス目掛けてミサイルが発射された。不意を付かれ攻撃を受けると身動きが

取れず危機に瀕した。「先行し過ぎだ!准尉距離を取れ。」身を挺して守ったのは、フォローに入ったアンドレイのジンクス3だった。「撃てなかったか!いいさそれで。」沙慈の心情をイアンは

良く理解しており、攻撃しなかった事を水に流した。(ルイスはまだまだ状況判断が出来てない

アンドレイがフォローしなかったらやられていた。逆に沙慈の震え方を見ると安心感と責任感が混在しているなって思いました。だけどここで2人を再会させなかったのは、まだ後で重要な場面があるって事でしょう。)



 一方パイロットの因縁の戦いも繰り広げられ、ダブルオーを攻め立てるミスターブシドー。そしてソーマを取り戻したいアレルヤと超兵として戦うソーマの意地がぶつかり合った。「手を抜くのか?それとも私を侮辱するのか?」手ごたえが無いガンダムに対して憤るミスターブシドー。攻撃を確実にヒットさせ、刹那を窮地に追い込んだ。「このままでは。」イアンから使用を止められていたトランザムを解禁させた刹那。ダブルオーの性能は格段に上がり、アヘッドの背後から攻撃を食らわした。「そうだこれとやりたかった!」今までと違う動きを感じて、改めて本気の勝負を望むミスターブシドー。ただツインドライヴのトランザムの力は、予想を遥に超えていた。専用アヘッドの腕を切り落とし攻守は逆転。一気に攻め立てた刹那だが、懸念されたツインドライヴが悲鳴を上げオーバーロード。制御不能に陥り海に墜落した。「何と機体が万全ではないと?ならば切る価値も無し!」正々堂々ガンダムを倒したいミスターブシドー。刹那に情けを掛けそのまま戦場から退却した。それはまさに武士道であった。(うあああかっこいいミスターブシドーに武士道精神を見ました。まあ中の人も正々堂々の勝負を求める人でしたから、ミスターブシドーという

ネーミングまんざらでもありません。最強の敵を倒す事に意味があると考えている事が垣間見えたいいシーンでした。戦果しか興味の無いジニンには、この思い分からないでしょう。)



 ミスターブシドーの勝手な行動に嫌悪感を抱きながら、ダブルオーに追い討ちを掛けようとした

ジニン隊。そこにケルティムとセラヴィーが間に合い攻撃を展開しジンクス3を撃破した。「ガンダム全機後退して!敵の連携を分断させるわ。魚雷で高濃度粒子とスモークを!」目を覚ましたスメラギが、ベッドからガンダムの後退とアロウズの分断を狙い魚雷発射を命じた。魚雷が発射されスモークによる目くらましと通信の断絶に成功した。「体勢を立て直す撤退の指示を!」信号弾を上げて撤退を指示したカティ。これにより戦闘は終結したが、ソーマのアヘッドの攻撃を受け

ながらマリーを取り戻そうと接触し墜落したアレルヤとの連絡が途切れてしまった。(アレルヤにとっては千載一遇のチャンスだから、死んでも離さないでしょう。連絡が取れなくなって2人だけの世界になるって、ガンダムではよくあるパターンですよね。アスランとカガリもありましたし。)



 戦闘は終結し、クラウス達は追撃を受けずに別のカタロン施設に向かう事が出来た。「ミッションポイントで、アリオスの交戦ポイントを特定して。ダブルオー収容後捜索を!」アリオスとの連絡が取れなくなり、目覚めたばかりのスメラギが指示を出した。一方カティもソーマ捜索部隊の編成を命じ、ソレスタルビーイングとアロウズの両軍による2人の捜索が始まった。しかし周囲は夜になり森の中に不時着した2機のモビルスーツを捜索するのは容易ではない。「マリーは?」

アリオスは動けないが、気が付いたアレルヤ。ソーマを安否を気遣いコックピットを出た。そして

アヘッドのコックピットには、気が付いたソーマの姿があり安心するアレルヤ。すると姿を見た途端目つきを変え逃げるアレルヤの上から飛び掛った。しかしアレルヤとの邂逅で、脳量子波の干渉を受け強烈な頭痛に襲われ「ああああああああああああああ」うめき声を上げたソーマ。「アレ・ルヤ?」ついにマリーとしての人格を取り戻したが、力尽き倒れてしまった。(カティは戦術を変えた事で、また九条の存在を認識したのでしょうか?いずれ2人の再会のエピソードもあるでしょうマリー超可愛いです。素直そうでもの凄いいい娘じゃないですか。私はこれで死ぬなと思いましたけど。)



 その頃正規軍のセルゲイもソーマの身を案じジンクス3で、捜索に出発した。「中尉を殺ったのもどれもこれもガンダム。」自分の本心を理解してくれたソーマを攻撃したガンダムに、更なる憎しみを募らせたルイス。しかしアロウズ上層部は、ソーマ捜索から手を引きソレスタルビーイングへの攻撃に専念するよう命じ、アンドレイやルイスは撤退を余儀なくされた。一方プトレマイオス2に帰還したケルディムとセラヴィーが、アレルヤ捜索の為再び発進した。「修理を頼むアレルヤが・・・・」仲間を捜索したい刹那。説教するイアンに修理を急ぐように哀願した。「カタロンの人達が、無事に逃げられるまでは何でもやるよ!」自分の行為に対する罪滅ぼしの思いが、沙慈を憎むべきガンダムを修理する行動に走らせた。(仲間の存在を気にする刹那達は、やっぱり第1期とは違いますよね。本当にソレスタルビーイングが1つになった証拠だと思います。そして沙慈も戻れない戦争への道に足を踏み入れようとしているのが、今は罪滅ぼしかもしれないけど自覚して来ると思います。)



 外は雨が降り出し、仮設のテントで過去の夢を見ていたマリー。「機体を調べて来たんだけど

どちらもシステムがダウンしている。僕らでは修理できそうも無い。」自力での脱出が不可能だと

教えたアレルヤ。「聞いていいかな?何故君がソーマ・ピーリスだったのか?」改めてどうしてソーマとして行動していた理由を尋ねた。「おそらく違う人格を植え付け、失っていた五感を復元させたんだと思う。超人機関は私を超兵として軍に送りだす事で、存続を図ろうとしていたのよ。」

超人期間存続の為、人格を植え付け戦いの道具とされた事を説明したマリー。自分の知っているマリーを消され違う人格「ソーマ・ピーリス」として利用された真実を知り憤るアレルヤ。「でも

そのおかげで、あなた顔を初めて見る事を出来た。あなただって直ぐに分かった。脳量子波のおかげかしら?」五感を失っていた自分が、超兵となった事でアレルヤを認識出来た。その事実はマリーに笑顔をもたらした。(超兵同士の悲しい出会い。脳量子波でしか会話出来なかった2人

が出会い話をする。悲劇の裏に嬉しさがある。マリーの笑顔に癒しと優しさを見ました。ソーマも本質はとてもいい娘だけど、マリーは更に優しさがあります。)



 「ねえ私にも聞かせて?超人機関から脱出してどうしていたの?」自分の知らないアレルヤの

時間を尋ねたマリー。処分を免れようとして、仲間と一緒に逃げたんだ。君を連れて行かなかった事を最初は後悔した。でもそれでよかったんだ。仲間と輸送船を奪ってコロニーから脱出した後行く宛なんてどこにも無い。漂流を続けやがて館内の食料や酸素が底をつき仲間を殺した。」自分だけ生き残ろうともう1人の人格ハレルヤが仲間を殺した。たった1人になり自分をこんな運命に導いた超人機関や世界を呪い、世界を変えるべくガンダムマイスターとなった。超兵の自分が出来る事は、戦いによって世界を変える事だと自分の言い聞かせて。「僕は仲間を同胞を殺したんだこの手で。皆僕が殺したんだ。」マリーがソーマとしての記憶を持っている事を確認した上で、自分超人機関を破壊し同胞を殺した事実を伝えた。「私だって同じ。私は、あなたを一度殺している。あの時の攻撃で、もう1人のあなたハレルヤをあなたと同じでピーリスは私なの。だからごめんなさい私どうしたらいいか・・・・・」マリーとしての人格が蘇り、同時に2つの人格を持ち合わせるのはアレルヤと同じ。頭に傷をつけた事を謝罪した。(お互い2つの人格を持ち戦争という状況下で戦った。アレルヤは同胞を殺し、マリーはハレルヤを殺した。互いに罪を意識を

持ち今後どうしていいか分からない。だけど2人は同じ思いを持っているから、分かり合えるし

愛し合えるのではと思いました。それがマリーがアレルヤに握った手に象徴されています。)



 「僕だってそうだよ。ソーマ・ピーリスがマリーだと知って、僕は君の事ばかり考えていた。救いたいと思った。でもそれが叶った今こんな僕が君にして上げられる事なんて・・・・」マリーがソーマだと知り、助けたいその一心で生きていたアレルヤ。しかし実現した今戦う事しか出来ない自分に何が出来るか考えつかなかった。「居てくれるだけで嬉しいの。だってあなたに出会えたのよ。脳量子波でしか叫ぶ事が出来ない私に、反応してくれたのはあなた。あなたのおかげで生きている事に感謝出来た。そんなあなたをこの目で見つめる事が出来る。触れる事だって出来る

こんな時が訪れるなんて。」五感が無く何も出来ない自分に話しかけてくれて、生き甲斐を与えてくれたアレルヤ。それが今ソーマの時を経て出会う事が出来た。そばに居るだけで、マリーには満足であり神に感謝した。(何て健気でいい娘なんでしょうか!こういう娘は絶対人気が出ますし大好きですね。優しさって相手を思いやる心ですから、それを忘れたらこの再会には感動しませんよ。私は感動してこの再会が、変な形で終わって欲しくないと思いました。)



 互いに手を取り合い想いを共有する2人の周りが、急に明るくなった。外に出るとセルゲイのジンクス3が降り立った。「そうか君があの時のガンダムパイロットか!中尉から離れろソレスタルビーイング。」アレルヤが天柱ブロックのトラブルの際救助に入った、キュリオスのパイロットである認識したセルゲイ。しかし間髪を入れずにアレルヤに銃を向けた。「今の私はソーマ・ピーリスではありません。マリー・パーファシーです。」自分は人格を書き換えられ、ソーマピーリス中尉ではないと説明したマリー。「マリーは優しい女の子です。人を殺めるような女の子じゃない。だからあなたに渡せない。連邦やアロウズに戻ったら、また超兵として扱われる。」超人機関の非道な行為に怒るセルゲイに対し、マリーを渡す事を拒否し前に出たアレルヤ。「だが君はソレスタルビーイングだ。中尉は戦いに巻き込まれる。テロリストの言う事を信じるほど、私は愚かではない!」自分の言葉を信じて欲しいアレルヤをテロリストだと言い切り、決して心を許さないセルゲイ。過去のソレスタルビーイングの行為で、部下や仲間を失った恨みは消えておらず、その中心人物の言葉を受け入れられないのだ。(この間にアザディスタンは、暫定政府が樹立されマリナ様は国を失いました。サーシェスを使った攻撃の狙いは、連邦による中東再編。地球の統一というリボンズ達イノベーターの野望がまた一歩近づきました。この後は中東開放が、物語の軸となると思います。ただマリナ様の落胆振りを見て、国を失うつらさを思い知りました。)



 「撃って下さい。マリーをいやソーマ・ピーリスを争いに巻き込ませないと誓って下さい。」今自分がマリーの為に出来る事は、撃たれる代わりにマリーを戦いに関わらせない事だと理解した

アレルヤ。それがマリーの幸せに繋がるのなら、戦う理由が無くなった自分の命が失われても。

「いやああああああああ」大切な存在を傷付けられたくない。引き金が引かれようとした瞬間前に出たマリー。しかしセルゲイは、マリーではなく上空に向けて銃を放った。「たった今ソーマ・ピーリス中尉は名誉の戦死を遂げた。上層部に報告すべく帰投するそういえば礼を言っていなかったな。5年前低軌道ステーションの事故、救助活動に参加してくれた事を感謝する。」ソーマは戦死したと上層部に報告すると告げ、アレルヤに感謝したセルゲイ。「スミルノフ大佐、ソーマ・ピーリスを対ガンダム戦だけに徴用し、他の作戦に参加させなかった事感謝しています。それから私の中のソーマ・ピーリスがこう言ってます。あなたの娘になりたかった!」戦いを嫌っていたマリーがガンダム以外の戦いに重用しなかった事に感謝し、超兵として生きようとした自分が本当は娘になりたい意志を伝え、セルゲイに抱き付いた。まぎれも無く2人の関係は父親と娘そのものだった。(セルゲイはもしアレルヤでなければ、殺していたと思います。しかしあの救出劇が

あったからそれをしなかった。何より自分を父親だと思ってくれたマリーを悲しませたくない思い

あっただろうし、セルゲイの男気に私は惚れました。男としての優しさと父親としての思いが交錯した名シーンでした。よくあるパターンなら、マリーが撃たれて死んでしまって、アレルヤが復讐の鬼になるって言うのがありがちですけど。今回はこういう幸せな決着でよかったし、マリーとセルゲイが将来親子になって欲しいなと願いました。)



 「生きてくれ、生き続けてくれ彼と共に。」自分を父親だと認めてくれたマリーに、最後の願いを託したセルゲイ。最後に感謝したマリーに敬礼して帰島して行った。「ありがとう生きていてくれて。ありがとうこんな僕に生き甲斐をくれて。」涙を流しセルゲイを見送るマリーの手を握り、生きている事を感謝したアレルヤ。ロックオンがセルゲイに導かれて、墜落地点に辿り着いた時には

2人の想いは、キスという形で1つになった。「何だ散々探し回って女連れか?」無事見つかった安堵感と意外な人物の出現に呆れ顔のロックオン。刹那も仲間が無事見つかり沙慈の前で笑顔を見せた。「君でも笑うんだ?」それは沙慈には余りにも意外な光景だった。プトレマイオス2のクルーにも喜びと女性の存在の意外に驚きを与えた。しかし探していたティエリアの前には、自分と同じ容姿のリジェネが現れた。「何故だ僕と同じ容姿をしているんだ?」自分の顔と同じ人間が現れ動揺したティエリア。「それはDNAが同じだからさ。イノベーターリジェネ・レジェッタ。」イノベーターの存在と自分の名前を明かしたリジェネ。この出会いが意味するのは何?

スメラギさんは、嬉しかったけど女が居てびっくり。あの子ってもう24歳ですよ。三十路の姉さんから見れば子供かもしれないですけど。来週はティエリアに接触して来た、リジェネの狙いが気になります。果たしてどんな展開になるのか?)

 

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