タバサがジェセフに捕えられ、母親と同じ薬を飲まされようとしている。危機を察知した妹の

イルククゥが、トリステイン魔法学院にやって来た。最初は、タバサと似ても似つかぬ容姿とガリアの刺客ではないかという目で見られ、言う事を聞いてもらえなかった。信じたのは、友達の助けたい才人と一目ぼれしたマリコヌルだけ。



 そこでイルククゥは、証人としてタバサの使い魔シルフィードを紹介した。何故かイルククゥが姿を消した中、主人の妹の名前がイルククゥかどうか尋ねられ、頷いたシルフィード。これでタバサの妹であると同時に捕まっているという情報が、正式に認められた。そしてようやく信じていなかったギーシュ率いる水精霊騎士隊は、救出に名乗りを挙げた。



 しかし出国には、アンリエッタの許可が必要となる。戦いを嫌い誰も傷付いて欲しくないと思っているアンリエッタが、許可するとは到底考えれない。それでも友達を助けたい才人・ルイズ・ギーシュ・マリコヌルの4人で、直訴に向かった。当然予想した通り、アンリエッタの返答はNO。そこで才人は、与えられたシュバリエの職を放棄してまでも、助けたい意志を示した。



 ただこれが、逆にアンリエッタを強硬な態度に向かわせ、水精霊騎士隊の3人を逮捕拘束せよという命令を下し、牢獄に投獄された。その間1人残ったルイズを説得を試みたアンリエッタ。もうこれ以上大切な人を危険に巻き込みたくないのだ。しかしその思いはルイズには通じず、貴族の証であるマントを捨てた。そういう覚悟をしてまでも、友人であるタバサを助けたいのだ。



 結局自分の意に背いたので、ルイズの逮捕を命じたアンリエッタ。4人全員が、牢獄に投獄される中助けに来たのは、コルベールとキュルケが操縦する東方号だった。無事ルイズ達を救出に成功し、そのまま街に脱出した。しかし街は、アンリエッタの命を受けたアニエスを筆頭とする兵士達で溢れ返っていた。このままなら出国はままならない。どうやって脱出するのか?



 「何だか騒がしいわね。強盗でも出たのかしら?」街中で、兵士達がルイズ達を探していた。その状況を見ていたスカロンとジェシカは、何があったのか全く想像していなかった。すると後ろから何者かの手が、スカロンに伸びた。ただでさえ顔が怖いのにもかかわらず、必要以上のオーバーリアクションで怖がり、後ろを振り向いた。現れたのは当惑した才人達だった。(スカロンは、オカマだし顔怖いし、違和感ありまくり。それ以上にアンリエッタの手の震えが、裏切られた気持ちで一杯という様子で、印象に残りました。)



 「上手く逃げ出したのはいいけど、これからどうするつもり?周りは兵で一杯だ。ここを抜け出るのは、容易ではないぞ。」逃げ出す事には成功したが、その先に進めずこれからどうするか心配なギーシュとマリコヌル。「ガリアへは、陸路で向かおう。この地図を見てくれたまえ。」ガリアへは、陸路で向かうべきだと主張したコルベール。地図を使って今後の作戦説明を始めた。まずコルベールが、東方号を奪還してガリアと反対のゲルマニアに向かう。王宮の兵士達は、空路でガリアに向かうと思わせた隙に、陸路でガリアに向かいタバサの実家で、行方の手がかりなりそうな物を見つけ、救出するのが作戦の最大目標であった。



 「ちょっとあんた達ガリア王国に行くの?女王陛下に背いたら、貴族の位を捨てただけじゃなく重罪になっちゃう。」まさかの行動に驚くスカロンとジェシカ。「それでも行かなくっちゃ。タバサは、友達なんだ。2人と居ない親友なのよ。」リスクを背負ってでも、大切な友人を助ける決意は変わらないルイズ達。「脱獄したタイミングから考え、東方号が加担した事は一目瞭然。多分見張りが付いているだろう。東方号は私に任せて、君達はガリアに向かいたまえ。」東方号を奪還すべく、自ら見張りが付いている王宮に戻る決意をしたコルベール。



 当然ルイズや才人は、そんな危険な目に遭わせる事は出来ないと猛反発した。「待ちたまえ

今一番危ない目に遭っているのは、ミスタバサだ!言い争いをしている時間は無い。」タバサの

救出が最優先だと主張すると、コルベールと共にレイナールとギムリが、東方号奪還に協力すると名乗りを上げた。一方でルイズとシエスタは、相変わらず才人を巡っていがみ合い、ギーシュ達はあきれ返った。(ルイズもシエスタも平民ですから、今度はもの凄いいがみ合いがありそうですね。ただコルベールに死亡フラグが、たったと思ったけどレイナール達が一緒だから大丈夫でしょうね。)



 「皆お待たせ。これは、旅芸人の一座が置いていった物なのよ。これで変装して、ガリア王国でも何処でも行っちゃいなさい。」ルイズ達の無謀な行動にあきれ返りながら、スカロンとジェシカが用意したのは、旅芸人の一座が置いていった衣装。旅芸人の一座に変装して、兵士達の

目を欺く為に。「ありがとうこの恩は、忘れないわ。」2人の心遣いに感謝したルイズ。コルベールも自分の命を救ってくれたタバサへの恩返しで、助けるのは当然だと思っていた。(着替えて

才人達は格好よかったですが、肥満児のマリコヌルはやっぱりネタでした。スカロンにも愛され

ピエロに変身ですから逆に女子は、ルイズ以外必要以上にエロい。)



 「才人さん私一緒に行くのを諦めました。才人さんみたいに力が無いから、きっと邪魔になるだけだと思って。私東方号に乗る事にします。」あれほど才人と一緒に行きたいと主張していたシエスタ。しかし自分の無力さを自覚して、東方号に乗る事を決意した。「シエスタ、確かにか弱い

女の子を危険な旅に連れて行けないと思っていた。」優しくシエスタを抱きしめた才人。当然その代償は、ルイズから貰った強烈なケリだった。こうして2手に分かれて、タバサ救出作戦が

始まった。(まさかシエスタが、自ら降りるとは。自覚しただけ成長していると思いますけど、ルイズは、まだまだ直ぐにキレちゃいますね。)



 「鎖で繋がれている。やっぱり見張りが多いな。」夜になり東方号までやって来たコルベール達。鎖でつながれ、予想通り兵士達が見張りをしていた。「シエスタ君脱ぎたまえ!」真顔でシエスタにお色気作戦を命じたコルベール。当然当惑するシエスタだが、そうしないと突破口が無いのだ。一方ルイズ達は、順調にガリア王国に向かっていた。その途中国境を越えると思われ検問にいる兵隊達を発見した。「見つかっちゃった、また牢屋に入れられちゃう。」ばれないかと不安がるマリコヌル。「落ち着けって、俺達変装してるんだ。普通に接するのよ!」安心させるように落ち着かせた才人。思惑通り検問の兵士が、旅一座と勘違いして通過を許した。(ジョセフの城にいた怪物は何ですかね?とてもよからぬことを考えている気がします。シエスタも可愛いしオッパイ大きいから、男達を誘惑可能だと思います。)



 「おいデブっちょちょっと待て。」マリコヌルが、兵士に呼び止められた。ばれたと思い緊張が走り、いざとなったら腕ずくでも通り抜けようと考えた才人。しかしそれは杞憂に終わり、ただピエロの鼻を落としたのを届けただけだった。こうして無事検問を突破したが、ルイズの中には猛貴族に戻れず、頼れるのは才人だけだという不安感を抱き始めていた。そして東方号奪還作戦も

シエスタのお色気作戦からスタートした。必要以上に太ももを見せ、興奮した見張りの兵士。その隙を付いて、背後から殴ったレイナールとギムリ。



 「早く東方号へ!」3人に乗り込むように命じたコルベール。その時異変を察知した、他の兵士達が近づいて来た。それでもギムリの風魔法とレイナールの眠り魔法で、大事にはならずに東方号に乗り込む事が出来た。「シエスタ君は、私とブリッジへ。ギムリ君とレイナール君は、機関室を頼む。」4人が配置について発進しようとしたが、鎖によって固く封印されていたので、飛びたてなかった。「急いで下さい。兵隊が来ちゃいます。」必死に飛び立たせようと頑張る3人。しかしシエスタは、兵隊達が起き上がる様子に気付き報告して来た。(ゼロ戦のおかげで、20世紀中盤の技術が、ハルケギニアに渡りました。ファンタジーの世界で、科学技術が役に立つのは面白いと思います。)



 それでも間一髪蒸気が上がり、力ずくで鎖を切り飛び立つ事に成功した東方号。「才人君達が

国境を越えるまで、引き付けるんだ。」思惑通り飛行ルートで、ガリアに向かうと推測したアニエス達を引き付けるように指示したコルベール。しかし竜騎士団の攻撃は、予想以上に激しかった。このままだと追いつかれてしまう。「先生こっちも反撃しましょう。」レイナールが反撃するように進言した。「それは駄目だ!怪我人を出したくない。」攻撃しないように命じたコルベール。結局このまま竜騎士の追撃を辛抱出来ず、白旗を揚げて降参を宣言した。(ジョセフは、ルイズが来ると知り、タバサと合わせようとする粋な計らいを計画中。顔に似合わず、最後だけ良い所が

あるんじゃないかなと勘違いしました。それにしても東方号の武器は、そんなに凄いの?)



「たったの4名だと!他の者はどうした?」4人しか搭乗していない事に、不信感を抱いたアニエス。「他の者は、既に国境を通過した。久し振りだなアニエス君。」敵として狙われた者の前に

再び姿を現したコルベール。死んだと思った敵が、目の前に現れ、アニエスの表情が憎悪に満ち、再び剣を突きつけた。物語はいよいよガリア王国へ。不安感を抱きながら、頼れるのは才人しかいないルイズ。ジョゼフに狙われた中、タバサを救出できるのか?