突然のヘカテーの襲来により、零時迷子を奪われた悠二。その裏にはバル･マスケの用意
周到な計画が存在していた。零時迷子により存在の泉を誕生させ、ベルペオルが一時封印
させ、偽りの器近衛史菜が、感情などのデータを集め知性を植え付け、零時迷子を心臓の媒体として利用し、紅世でしか誕生しない徒を誕生させようという計画だ。
それが謎の殻の存在により現実味を帯び、悠二は複雑に変容した時計塔の中に入り、存在の
力を吸い取られながらも、零時迷子を取り戻すべく捕まえようとするミニドミノと戦いを繰り広げて
いた。一方何とか殻の内部に突入を試みたシャナ達フレイムヘイズ。しかし必死の攻撃も殻に
傷１つ付けることさえ叶わず、突破口が見出せない。それでも啓作のアシストで、ようやく入口を
発見すると、囮になったマージョリーが傷つきながら、突入に成功した。タンタリオンの狂気の
実験により、生み出される「剛の立像」。大命詩篇を阻止する最後の戦いが始まった。
「零時迷子を取り戻せばいい！悠二を助ける為に。」剛の立像の心臓として利用される、零時
迷子を取り戻す決意をするシャナ。その前にシュドナイとヘカテーが立ちはだかった。シャナと
ヘカテー・ヴィルヘルミナとシュドナイ、互いの目的を実現すべく２組の激しい戦いが始まったが
囮になったマージョリーは、血を吐くほどの大怪我で傷つき治療中だった。（どちらも必死です。
バル･マスケは大願成就させようと必死だし、シャナ達はそれを阻止しようとするのだから。一美
ちゃんは悩みます。悠二を助ける為にヒラルダを使う時期かどうかを。愛する人を守りたい気持ちがあるから、悩むのですけど。それはシャナ達を信じていないのでは？）
最初は互角の戦いを繰り広げていたが、徐々に劣勢を強いられるフレイムヘイズ。それだけ
シュドナイとヘカテーの力は強力だ。傷つくヴィルヘルミナに近づくシャナ。「まずい！」危機を
察した時、意外にもシュドナイは舌打ちを打ち攻撃躊躇した。その隙に逃げるシャナとヴィルヘルミナ。追いかけるヘカテーとシュドナイだが、再び攻撃を躊躇した。その理由は殻の中にある
剛の立像の存在。皮肉なことに討滅すべき相手が、自分達の身を守る盾として存在する結果に
なった。「隙を見てあの中に突入する。きっと悠二はあの中に。」現状を利用し時計塔内への突入のチャンスを窺うシャナ。（不用意に攻撃して、計画をパーにするほどバル･マスケは馬鹿じゃ
無いはず。逆にそれを利用すればシャナ達は、計画を阻止するチャンスが出来ますね。）
その頃一美は悠二を助けたい気持ちが抑え切れず、ヒラルダを利用しフィレスを呼び出そうと
していた。「シャナちゃんは、待ってろって言ってくれた。もう一度待ち合わせをやり直すって。
それなのに私が勝手に負けを認めて、坂井君を助けようと思うなんて。信じようシャナちゃんと坂井君の事を！ここで待って、そしてお帰りって言ってあげよう。」シャナ達を信じられずフィレスに頼ろうとした一美。しかし改めてヒラルダの利用を止め、シャナと悠二の帰りを信じようと決心した。（駄目ですよ必死に戦っているのですから。一美ちゃんは待っていないと。悠二は存在の力の量を考えながら、ミニドミノと交戦中。）
時計塔の中では、外の様子に気付いた悠二が立ち上がった。「僕は僕の戦いを！」自らの
存在の源零時迷子取り戻そうと、必死に目的地に向かって走り続けていた。追って来るミニ
ドミノを倒しながら。「何故だろう？不思議なくらい怖くない。僕はただ父さんと母さん、生まれて
来る弟か妹、この街やこの街の皆、ミステスの僕をずっと待っていてくれた吉田さん。皆を守り
たい。それにシャナを守りたい！」たとえ自分の存在の力は少なくなり、消えようとしても、今
守りたいものの為に戦いを続ける悠二。恐怖という感情はなかった。
いよいよ剛の立像の最終調整を始めようするタンタリオン。一刻の猶予もない中で必死に
時計塔への突入を試みるシャナ。「どうして悠二を？」ヘカテーに迫り、悠二の存在について
問い正した。「私を空っぽでなくした者。既に役目を終えた。役目を終えた者、消え行くのみ。」
悠二は既に役目を終え、存在するに値しない存在だと考えていたのだ。その台詞に怒りを
爆発させたシャナ。ヴィルヘルミナとの２段攻撃を試みた。シュドナイは愛しいヘカテーを守ったがその隙を突いてシャナが、時計塔突入に成功。ヴィルヘルミナは仁王立ちで、追わせない
ように立ちはだかった。（見事な作戦でした。それにしても相変わらずシュドナイさん、ヘカテー
ちゃんにぞっこんです。）
存在の力が徐々に無くなり、存在が消えそうになりながら、必死に零時迷子奪還の為走り
続ける悠二。悠二を守りたい気持ちを全面に出し、必死に探すシャナ。ようやく２人は合流し
零時迷子の現在地を確認した。現状零時迷子を介して存在の力を吸い取られている悠二は、自らの存在を回復させるには、零時迷子を奪還しなければならない。もしこのまま放置すれば
剛の立像の本体が動き出し、御崎市だけではなく世界中に危機をもたらす事は必定。「決めたんだ守るって！だから足手まといにはならない。」シャナと一緒に戦い守る。悠二は一緒に戦う
決意をし、共に走り始めた。
「立たれよ！」ついにヘカテーの掛け声に従い、巨大な剛の立像の本体が動き始めた。それは御崎市民にも確認され、マージョリーは寸前で封絶を張り、被害を出さない事に成功！しかし
タンタリオンは翼を用意しており、封絶の外に飛び立たせようとする実験を開始した。ヴィルヘルミナは、シャナを邪魔をさせないよう、必死にシュドナイと戦っていた。マージョリーは傷つきながらも一美を救出した。（マージョリーさん戦いが好きなのに、一美ちゃんを助けました。あまり
似合わないですけど、本当はとっても優しい人なんだなと思いました。）
「シャナあれだ！零時迷子と巨大な徒を繋いでいるあの仕掛けを壊せば！」零時迷子を介して
自分の存在の力を吸い取られている事から、剛の立像をストップさせるヒントを得た悠二。シャナにアドバイスした。しかも剛の立像は、悠二に対する攻撃を外し、シャナの攻撃に対しても
無防備で逆にアシストをした。それは偽りの器史菜の記憶があったからで、ヘカテーもとても
信じられない様子。そしてシャナは仕掛けを破壊。悠二は自らの手で零時迷子を奪還する
事に成功した。心臓を失い巨大な本体は、破壊されて行き、バル･マスケは撤退を余儀なく
された。「やはりこの世はままならぬか！しかし」徒の誕生は失敗したが、ベルペオルは次の
作戦を考えているようだった。（ヘカテーの涙。あれは史菜とも関係があるのでしょか？）
無事戻って来た悠二とシャナ。「よかった！お帰りなさい。」泣きながら駆け寄る一美。無事
危機を脱し、クリスマスの平和が戻った。しかしバル･マスケとの戦いは終わらない。また新しい
作戦を考えているかもしれない。まだまだシャナと悠二の物語は続いて行きます。声優スタッフの皆さん本当にお疲れ様でした。
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