演劇部としての活動が本格始動。渚が演じたい物語は「世界にたった1人残された女の子と
人形の話」でだった。しかしそれがどんな物語だったか思い出せなかった。朋也は早速物語の
手がかりを掴もうと有紀寧がいる資料室を訪れたり、物置を探したりしたが成果はなかった。
そんな時秋生から「渚には言うな!」と前置きされた後、物置に自分達の過去がある事を
告げた。それは10年前仕事に追われ、風邪をひいた渚をほったらかしてしまい、熱が出たまま
外で帰りを待たせ、死の寸前まで追い込んでしまった事。その結果仕事を辞めて常に一緒に
いられるパン屋を開店したという内容だった。
秋生と早苗の過去を知った朋也は、休日の野球を通じて改めて古河家の家族の絆を感じ、
渚としっかり向き合っていくと決めた。そして演劇部は渚が主役の舞台の練習が、仲間達の協力もあり皆で発声練習を始まった。幸村から受け取った台本は、非常に読み難く悪戦苦闘する
渚と仲間達。それは演劇を志す者には、避けては通れない難関であったが、芝居を成功させる
為に、つらくなりながらも必死で練習に励んだ。(たぶん外朗売じゃないですか?やっぱり声優
さんは、噛むのも演技ですから、凄いなあって再認識しました。)
発声練習以外にも渚は、話を思い出しながら台本を執筆。翌日までには完成予定。音響は
ことみと椋。証明は杏と陽平。演出と舞台監督は朋也。仲間達はそれぞれが、自分達の役割を
担当し、渚の舞台の成功を全面的にサポート。「段々演劇部っぽくなって来ましたね。」椋の言葉通りに演劇部として形になって来た。
ただ衣装の作成やBGMの決定など、決めなければならない事があった。まず衣装は杏や
ことみ達はあまり裁縫が得意ではなかったので、早苗に相談したら「任せて置いて下さい。」
二つ返事で、衣装作成を了承した。ただ仕事の合間を縫っての作成なので、渚は申し訳ない
気持ちがあったが「他に出来る人がいないだろ。」朋也の一言で、早苗が担当に決まった。
「良い物を借りてきてやったぞ。」学校から帰って来た2人を秋生が出迎えると、演劇が収録
されているビデオテープを参考に借り、3人で一緒に観始めた。そこで渚が「参考になります。
私芝居を観た事が無かったから。」朋也がお茶を噴出すほどの衝撃発言をした。しかも参考に
しようと観ていた演劇に感動した渚。「私のなんてこれに比べたら、ままごとみたいな物です。」
プロの演劇と比較して、自分の練習している演劇が稚拙に思えて悲観し始めた。(初めて演劇を観た人がいきなり主役で演じるって、いくらなんでも無理ありすぎじゃないでしょうか?)
「いいんじゃないか、ままごとみたいな物で。真剣にやれば、人の心に届くはずだ。」演劇を
観て落ち込んだ渚を暖かい言葉で、慰めた朋也。たとえ下手でも一生懸命真剣に演じれば
きっと観客の心に届くはずだと訴えた。その後秋生に呼ばれた朋也。探していた演劇の題材を
探す為一緒に暗い物置に向かった。(コードネームおまるって、渚の言った物語を探す事が、そんなコードネームを付けられたら嫌です!)「昔そういう芝居を観たのかも?」童話や絵本に渚が話していた内容の話がなく、芝居を観ていてそれを覚えていたからだと推測した朋也。「いやそれはない。もしあいつがそういう芝居を観ていたら、俺が把握している。」秋生は渚が演劇を
観ていないと否定。教師時代の早苗が写ったアルバムを発見した。しかしそれは知られては
ならない過去なので、何も言わずダンボールに戻した。(これがクライマックスの引き金になるとは思いませんでした。本当に秋生さんはおまるにこだわります!)
「エンディングに歌を入れるのはどうでしょうか?きっと盛り上がるはずです。」翌日最後に歌を
入れて余韻を残せば盛り上がるはずだと相談した渚。「劇をよくしようとか、あんまり気張る必要はないんじゃないか?これはお前の舞台だし、お前のやりたい様にやればいいさ。」盛り上がり
などは気にせず、自分がやりたいようにやればいいとアドバイスした朋也。それを聞いた渚も
歌をラストに歌う事を決めた。(大丈夫ですか?歌は音楽の時間だけしか歌わないのに?)
次は台詞の読み合わせとBGMの選定を開始した。選定するのは、合唱部のりえ達。イメージとして世界中でたった1人残された女の子の気持ち。つまり寂しくて悲しい感覚を表現するBGMとして選んだのは、物語で使われたBGM。それは寂しく悲しい雰囲気を表現するのに、非常にマッチしており、渚もとても喜びりえに感謝した。(りえちゃんどれぐらいCD持ってるの?ありすぎて怖いぐらい。将来は選曲の仕事なんて良いと思いました。智代ちゃんのメガネっ娘姿は
萌えます。メガネは萌えアイテムだと思いますから。「道は続いているお互いに頑張ろう。」渚
ちゃんにエールを送った言葉。凄く良いですね。道は違っていても互いに頑張ろうと約束した
姿は、智代ちゃんのイメージとは違っていました。喧嘩は強いけど、もの凄い真面目です。)
智代のエールを受けて、再び音楽に合わせて練習を開始した渚。朋也は今まで誰もいなかったが、渚のひたむきな姿に共感し、多くの仲間が出来、一緒に頑張り、演劇を成功させる為に
一丸になっている様子を見て「お前は凄い奴だよ!」改めて練習の努力と、その真面目な人望を慕って仲間を集めた渚に感嘆の言葉を洩らした。(私も渚ちゃんみたいな人ならば、一生懸命ひたむきに頑張っているから、協力したいと思いますね。「お前でよかった!」という智代ちゃんの言葉も、渚だからという意味合いが込められていました。)
その後幸村の指導に従い練習を繰り返す渚。朋也達はそれぞれの担当をこなし。歌を担当
する合唱部の練習も始まり、渚の夢が現実になりかけていた。そして本番前日を迎え、学園祭で演劇を演じるステージでの、舞台練習が行われる事になっていた。必死に練習したので
「舞台に立てば体が動いてくれる。」何とかリラックスさせようとする朋也。しかし渚は脚本を
観て台詞を読み直すのに精一杯で、周りが見えていなかった。
いよいよリハーサルが始まろうとしていた。朋也達は渚の為に準備を進めていた。しかし
渚は緊張を隠せず硬くなり、心臓のドキドキが止まらなくなっていた。(懐中電灯が必要なほど
裏側は暗いのですか?ことみちゃん人間じゃなくて観ているのが、異星人っていうのはない
だろう。ただ陽平のアホなトークが渚を緊張から開放してくれてよかった。怪我の功名!)一度は緊張から解放されたが、段々順番が近づいてくると自分にプレッシャーを掛け、再び緊張してしまった渚。「お前も俺達もこの場を盛り上げる仲間だろ。皆で作る学園祭なんだから、1人で
プレッシャー背負い込むなよ。」演じる自分1人がプレッシャーを感じ緊張している渚に、朋也
が仲間の皆がいる事を言って、リラックスさせた。そして「演劇部行くぞ!」朋也の掛け声に
合わせて手を重ね、一致団結した演劇部。渚は背中を押され無事リハーサルを成功させた。
(本当に仲間の力は大きいと思います。自分は1人じゃない、仲間が後押ししている。という事を
凄くよく表現していました。仲間の絆を感じました。)
夜古河家に戻るとリハーサルの成功を両親に報告した渚。「明日はタレント事務所から引っ張りだこだな。渚サインもらえますか?」親バカ振りを発揮する呆れる朋也。渚から秋生に似ていると言われた。(うーん確かに似ているかも。)その後朋也の部屋にやって来た渚は、緊張から
眠れず不安になっていた。「この際緊張出来るだけ、緊張すれば良いさ。」緊張する機会が無い
から緊張しろと告げる朋也。両親が観に来るかどうか確かめた。渚は両親が親バカになるほど
自分を愛していると肌で感じ、逆に小さい頃自分が謝らなければならない事が、心の隅で引っかかり、罪悪感の様な感情を抱いていた。「お前は過敏になりすぎている。今は明日の舞台に
集中しろ。」自分が悪いと思い込んでしまいナーバスになってしまう渚に、明日の舞台だけに
集中して頑張れとアドバイスした。
深夜懐中電灯が必要だと思い台所に来た渚。しかしそこにあった懐中電灯は、電池が切れ
ていたので、物置に行き懐中電灯を見つけ戻ろうとした時、両親の若い頃のアルバムを発見。
ついに自分が病気になった結果、両親が夢を諦め、自分の為にパン屋を設立した秘密を知って
しまった。「渚何も考えるな!ちょっとでも寝ろ!」罪悪感に囚われた渚を朋也は何とか演劇に
集中させようと眠りに付かせた。しかしデリケートで優しい性格の渚には、ショックでたまらない
事実を知ってしまった。果たしてこれで演劇は成功するのか?いよいよ来週最終回です。