ジンはギオと共にトアを救出する為、火星に向けて飛び立とうとしていた。しかしその前にカズキがウィドーを操り立ちはだかった。激しい戦闘の中アキラとマキナの協力もあり、どうにか退ける事に成功し、爆発に巻き込まれたカズキとウィドーは行方不明になった。(でも絶対に生きて

いると思うのは私だけでしょうか)そしてドラゴノーツ基地の中枢機能を搭載した、ISDAの宇宙船アヴニールも無事月面に向けて出発した。

 ギオとマキナはガーネット率いるジルアード宇宙軍の妨害に晒され、背後から攻撃を受けて

いた。それでもギオの高い戦闘能力で、何とか宇宙戦闘機を撃墜した。(アキラのフォローも

ありましたよ)「たとえどんな障害があったとしても、トアの元に辿り着いてみせる。」ジンは

ジルアード軍の激しい攻撃や罠が待ち構えていても、必ずトアを救出する意志を持っていた。

 ガーネットは次々に戦闘機部隊が壊滅されている状況で、アガシオンを投入しようと考えて

いた。しかしアーシムに「その必要は無い。招待しようじゃないか。その方が面白そうだ。」と

強く言われ、ギオとマキナを迎え入れる事を承諾した。(そっちの方がやばい気がします。)

 その頃アヴニールは月面に到着した。気合が入っていたハウリングスターだが、到着早々

待機という命令に少々がっかりした様子だった。ただISDAを巡る状況は非常に厳しく、オリジナルドラゴン1体により新小笠原が壊滅された。結果としてタナトスの脅威が現実になって

しまった。キリルは新小笠原壊滅の責任について説明を求められた。「そもそもジルアード軍が

出撃しなかったから。」約束通りジルアード軍が出撃しなかった結果であると主張するキリル

だったが、アーシムが支配する軍が動くわけが無く、父親である国王も「責任は我が国にあるとでも?自分の責任を他人に押し付けるなど、実に見苦しい振る舞い。」と責任はISDAにあると主張した。その言い草は何だジルアード軍のおかげで我々がどれだけの被害を被っているのか!」余りにも横柄な言い方にキリルがキレた。(あんな奴が軍を率いているからこんな

結果になるんだ。一枚岩にはなれないだろ普通)

 火星にあるアーシムの城に囚われているトアは、アーシムに呼び出され「いよいよISDAは

君の仲間に攻撃を仕掛けるつもりだ。」と言われた。タナトスの脅威に対抗手段を取り始めた

地球側。「そんな事をしたら取り返しのつかない事になる。お願い私をここから出して。」トアは

地球人を守る様な台詞を投げ掛け、自分を解放して欲しいと哀願した。「駄目だ。君は僕の

物だ!」軍を掌握する為、第1王子を殺害した冷酷な性格のアーシムには、地球人がどうなっても全く気にしていない。だから自分の物にしたいトアを解放しなかった。(自分は選ばれた人間

なんて、よくもまあほざく事が出来たなアーシムは本当に自己中でkY)

 「命は平等な物。その存在に上下など無い。それに私は人間が、自分の事しか考えないとは

思わない。人間の心には愛があるわ!」トアは、人間には他人を愛し、大切な人を守りたいと

思う気持ちがあり、時に想像しない力を生み出すと主張した。(ジンと知り合ってそう思える様になったのでしょう)「愛の力ねえ。良い事を教えてあげよう、カミシナ・ジンが間も無くここにやって

来る。本当かどうか、君の王子様に証明してもらおう。」愛を知らないアーシムは、ガーネットに

ジン達を迎え撃つ準備を確認した上で、挑戦するみたいな口ぶりで言い放った。(ISDAは暇

を持て余していましたけど、活躍する時は来るでしょう)

 例え危険があったとしてもトア救出の為、ジルアード軍の待ち受ける火星に突撃した。一方

前線指揮官のガーネットは、ミサイル攻撃でギオとマキナを殲滅しようと大量のミサイル発射を

命じた。しかしギオとマキナの力は強く、あっという間にミサイル施設を破壊した。「アガシオンを

出せ!」ガーネットは怒り、アガシオンを出撃させた。「ここは任せろ!」アキラがジンを先に

行かせる為立ち止まり交戦した。

 アキラのアシストもあり、ギオはバリアーを破り城の中に突入し「おおやるねえ。」アーシムも

ギオの能力に驚いた。「トアどこだ?」ジンは必死に呼び掛ける。トアの今までに見せなかった

表情を見たアーシムは「その表情がどう変わるのか楽しみだね。」と言い、ジンとギオの前に

姿を見せ「囚われの姫は、塔のてっぺんにいるものさ。会いたければここまで登ってくるが

いい。果たして無事に辿り着けるかな。」などと笑いながら言った。

 するとジルアードの女性兵士が次々に襲いかかって来た。ギオはジンを先に行かせて、次々に兵士達を倒して行き、上に上がる階段を登るとアーシムの部屋のドアがあった。(途中ジンが

落ちてしまいました。それでもギオが何とか救出したのは格好よかった。)その時階段が

崩れ落ち、ジンが落ちそうになっているギオを支えた。その光景を目撃したトアは悲しそうな

顔で「お願い止めさせて!」と哀願した。「カミシナ・ジンの事になると、いろんな表情をするんだね。まるで人間みたいにねえ。」アーシムはドラゴンであるトアが、ジンが危機に陥った時の表情を見て嘲笑し、耳を傾けようとしない。

 それでも何とか危機を脱し、ジンとギオがトアの前にやって来た。「愛の力まんざら嘘じゃ

無いようだねえ。」アーシムは手を叩きながら一応トアの言葉を受け入れた。しかしジンがトアを

解放する様に求めると「自分で出してみれば。」と返答し、ギオの前にガーネットが現れ剣を

振りかざす。何とかそれを受け止めるギオは激しい戦闘を繰り広げる。一方ジンは背後から

アーシムに攻撃されピンチに陥る。「止めてええ!」トアの悲しみに満ちた叫び声はアーシムに

更なる興奮を与え、ジンの足をロープの様なもので捕え、足元に引きずり腹を踏みつけ、抵抗すると顔を蹴り飛ばした。

 その様子を見ていたトアは、ついに力を覚醒させCSSが作動した空間のガラスを破壊した。

形勢逆転し気を取られたアーシムは、ジンから強烈なパンチを食らい、助けようとしたガーネットもギオに吹き飛ばされ、ついにジンはトア救出に成功し抱き合った。「愛の力か、面白い!」

ジンとトアの愛の力を見せ付けられたアーシムは不敵に笑った。このまま引き下がるはずの

無いアーシムの復習作戦が始まるはずです。