清秋祭の仮想パレードの優勝者はシャナに決まり、司会者の生徒からマイクを取り上げ、悠二に対し自分の気持ちを叫ぼうとした瞬間、突然黄金色の竜巻が発生し、御崎高校は破壊され

始め逃げ惑う生徒達。そしてついに零時迷子の持ち主であったフィレスが現れた。悠二は竜巻の中に引き込まれフィレスと対面し、恐怖を感じ動く事が出来ない。「私よヨーアン!」フィレスは

近づきながら呟き零時迷子に手を出した。「いかん!悠二が壊される。」アラストールとシャナが悠二の危機を感じる一方でどうして?」旧友のヴィルヘルミナはフィレスの行動に疑問を持っていた。(正気覚醒ってヴィルヘルミナが我を失ったから促しているのですね。)

 「何だこの徒は?僕は消される!」自分の身が危機に瀕していると感じた悠二は、フィレスが

零時迷子を狙って近づくと、シャナの静止も聞かずに封絶を張ってしまった。辺りには銀色の炎

が走り「見つけた私の、私の全て!」笑いながら表情を変えたマージョリーは、宿敵である銀を討ち果たすべくトーガ化した。しかしその前には、フィレスの登場に我を失ったヴィルヘルミナが

無理は承知でここは止まって頂きたいのであります。」と言い立ちはだかる。

 「うああああ!」自分をコントロール出来なくなったマージョリーには、ヴィルヘルミナの言葉が

届かずなりふり構わず弾き飛ばした。その光景を見ていたシャナは、安否が気になりながらも

アラストールに促されフィレスに狙われている悠二救出に炎髪をなびかせ戦いに挑む。「ヨー

アンもう離さない来て!」零時迷子を取り出そうと手を伸ばすフィレスにシャナが待ったをかけ

地上に落ちる悠二を救出し戦いに挑んだ。(悠二を助けた後もの凄く酷い扱いをしたシャナ)

 ついに激突する2人!ただフィレスには相手に気配を感じさせない自在法「インベルナ」という

秘密兵器があり、気配を感じられないシャナはフィレスのパンチを受けてしまう。動きを捕える

には肉眼で追うしかない。その時啓作と栄太が目を覚まし封絶の存在に気付くと、暴走する

マージョリーを見て「姉さん!」啓作は大声で叫んだが声は届かない。啓作は一美を発見し

安全な場所に避難し、マージョリーが暴走したのは「銀の徒を見つけたから。」と考え、銀の

炎を持つ者はフィレスではなく他にいる。それはすなわち「坂井悠二」であると分析した。(啓作は無力な自分にいらだっていました。しょうがないじゃないですか!)

 何とかして正気に戻り戦いを止めて欲しいと思っていた栄太は、封絶状態で動けない真竹を

発見した。しかしマージョリーの攻撃に巻き込まれ、まるで人形の様に炎の中で焼かれた姿を

見て栄太は、我を失ってしまった。(いくら直せるとはいえ、やっぱり好きな女の子が酷い目に

あったら誰だって自分を見失ってしまいます)

 そしてマージョリーはターゲットである悠二を発見。攻撃を仕掛けて来た。当然フィレスとの

戦いの最中であるシャナは、必死に食い止めていたヴィルヘルミナと一緒にそれを阻止しようと

マージョリー・フィレスの2人の動きを止めようと絶妙のコンビネーションを披露し、何とか身動きを取れない状態に追い込んだ。(本当に絶妙な攻撃でした2人はベストタッグチームです

 「まず坂井の事から話せばいいだろう。マージョリーさん、本当に坂井が銀だと思ったの

ですか?もし別の場所に銀の本体がいたらどうするんです。坂井を消したら、折角ある手がかりを消してしまう。それでもいいのですか?」啓作がシャナに悠二の事から話す様に促し、口と全身を縛られているマージョリーに質問した。「俺知っています、姉さんがずっと銀を探したいた

事を暴れる理由も。それでもあの爆発の中におがちゃんがいたんですよ!」泣きながら栄太は

マージョリーを非難し、更に啓作は全てを知りながら暴走した行為が許せなかった。さすがの

マルコシアスも冷静に所業を見つめ直す様に訴えた。(マルコがもの凄く真面目でした。)

 「徒じゃないのね、銀じゃないのね?」冷静さを取り戻し拘束から解放されたマージョリーは

改めて確認した。「徒ではない。これからそれを調査するのだ。」アラストールがそう答えると

「じゃああんたは一体何者なのよ?」マージョリーは悠二に問い掛けた。しかし悠二本人も

知るはずが無く「僕が僕自身がそれを一番知りたい!」と返答した。それを聞くと悠二に攻撃し

黙ってマージョリーはその場を離れた。(折角見つかったのに、敵を取る事が出来ない悔しさが

よく現れているシーンだったと思います。ずっと追っていた徒と対面出来る筈だったのです)

 「フィレスよく生きて、何故このミステスをヨーハンと呼んだのですか?」安否不明だったフィレスが生存し再会した事を喜ぶヴィルヘルミナは、どうして悠二をヨーハンと呼んだのか理由を

尋ねた。「ヨーハンは零時迷子の中に。あの時零時迷子を狙って来た壊刃サブラクとの闘

いで・・・・・・・」フィレスはヨーハンを零時迷子に紅世の徒サブラクに狙われ、守る為に存在を

零時迷子に封じ込めた。そしてそれを取り戻そうとやって来たのだ。

 「現在銀という厄介な問題を抱えているのであります。せめてもう少し調査を行ってから。」

ヴィルヘルミナは必死に悠二を守る為フィレスに説得を試み、拘束していた包帯を解いた。そしてシャナにフィレスの倒滅をしない様に哀願した。「うん零時迷子の事もっと聞きたい。この力

の消耗具合から、人間を食らっていないのは本当みたいだし。」シャナもヨーハンとの誓いで、存在の力を奪わないフィレスの倒滅をしようとしなかった。(一美ちゃんは悠二の事知りすぎたら

命がいくつあっても足りません)

 ヴィルヘルミナは動けなくなったフィレスを連れて、御崎高校の修復の為マージョリーの手を

借りようとした。更に「弔詞の詠み手マージョリー・ドー調べて欲しい。今の零時迷子の様子はおかしい。あんな銀の炎を出すなんて事無かった。」フィレスは記憶に無い状態の零時迷子の調査をマージョリーに依頼した。しかしマージョリーはそのような調査は苦手なので、はっきりと

フィレスの申し出を断った。ただラミーが言っていた「銀に出会える時期!」という時期が来て

いると感じていた。そして悠二の存在の力を使っての修復作業が開始され、せめてもの罪滅ぼしにヴィルヘルミナが行う役をマージョリーが引き受けた。(マージョリーの行為に栄太は喜び

の涙を流しました。マージョリーも鬼じゃなかった)

 学校は元通りになりコンテストは無事終了し清秋祭1日目は幕を閉じた。悠二達以外はまるで何ごともなかったかの様だった。悠二は一美に飲み物を渡し「大丈夫だった?いろいろあった

から」と心配した。「私追いつきますから!坂井君がどんなに離れていても頑張ります。だから

いろいろも話して下さい。」一美は悠二との距離を感じながらも、何とかして心を通わそうと

手を伸ばし始めた。そして栄太は真竹と無事再会を果たし涙を流しながら抱きつくのだった。

 史菜の不穏な動きを個人的に、フィレス編は来週も続きます。果たしてここからの展開が

もの凄く気になります。ようやく話が動き出しましたから!