ソレスタルビーイングの戦争根絶目的の武力介入が最初に行われてから、既に4ヶ月が経過

しようとし回数は60回を超えていた。世界の情勢は、戦争反対という意見は同じでもソレスタルビーイングの行動に肯定する人々と否定する人々に分かれていた。また地球の国家群の内

ユニオン・AEUは、自分達の同盟国が武力介入され攻撃を受けた場合のみ、防衛行動を行う

と発表している。実際モラリア紛争以来大きな武力介入は、全く行われておらずガンダムの

高い戦闘能力を見せ付けられた結果が引き起こした。(対ガンダム調査隊は何してるんだ?)

 しかし人革連だけは、ソレスタルビーイングへの対決姿勢を強め宇宙において特秘作戦

実行されようとしていた。高軌道宇宙ステーションでは、人革連に所属する国々から集まった

特務部隊の面々が集合し、セルゲイから「諸君らの任務は、世界中で紛争介入する組織の

壊滅とモビルスーツの鹵獲にある。諸君らの奮起に期待する。」という訓示があった。勿論

そこには超人機関出身のソーマの姿もあった。

 一方ソレスタルビーイングの母艦プトレマイオスでは、地球での作戦任務を終えたエクシアと

デュナメスが帰還し、刹那とロックオンは一時の休息に入った。(そりゃあれだけ頑張った訳

ですから少しは休まないと)「スメラギさん、オーバーホール中に敵に襲われたら?」アレルヤが

質問するとスメラギは「そうならない様に神に祈るわ!」と答えた。プトレマイオスには搭載されている武器が無く、防御が脆弱だったのだ。

 いよいよ人革連の特秘作戦が開始された。まず大量の双方向通信システムの小型探査装置を大量に射出し静止衛星領域の80%の通信が可能になった。もしガンダムが発射するGN粒子があれば、その地域は通信不能になる。それを逆手に取りガンダムの存在位置を特定する

事が可能になるのだ。「これほどの物量作戦、そう何度も出来はしないよ。」いくら人革連でも

何度も出来ない作戦であるので、絶対に成功させなければならないのだ。

 その頃地球では様々な動きがあった。東京では、ルイスの母親がやって来て「娘を1人留学

させておく訳にはいかない。」とボーイフレンドの沙慈に言い残し、無理矢理連れて帰ろうと

した。嫌がるルイスに「恋人が連れて行かれちゃうのよ。男の子ならはっきりして。」と言われて

はっきり意志を表示出来なかった。(どうみてもルイスの尻に敷かれてるから沙慈君は)そして

絹江もイオリア・シュヘンベルグの調査報道の許可を取材デスクに直訴し、1時間番組の枠で

報道特集出来るネタを集める事を条件に取材を許可された。(果たしてどんな番組が出来るの

でしょうかねえ?アザディスタンに国連大使としてやって来た男アレハンドロ・コーナーって

確かソレスタルビーイングの監視役のはずなのだが、どうしてアザディスタンに?)

 プトレマイオスでは、ロックオンが休んでいたオペレーターのフェルトに声を掛けていた。実は

フェルトの両親もかつてソレスタルビーイングに属し、2人ともガンダムマイスターであった。フェルトは両親の命日で、死んだ原因も「守秘義務」という名の元に知らされておらず落ち込んで

いたのだ。「君は強い、強い女の子だ!」ロックオンはフェルトを慰めた後、自分の本名(ニール

ディランディ)で出身がアイルランドであると公表した。それは自分だけフェルトの事を知り不公平だと思った優しさが隠されていた。しかしゆったりとした平和な時間は長くは続かず、食事

からオペレーションルームに戻ったクリスティナが、人革連の通信装置を発見し「敵にこっちの

位置が探知されているのよ。」と指摘した。

 クリスティナが気付く前に既に、人革連はプトレマイオスの位置を把握しており特務部隊の

兵士が搭乗するモビルスーツ部隊が、輸送艦ラオホゥから発進しておりソレスタルビーイングは

先手を打たれてしまった。スメラギはプトレマイオス(トレミー)の人革連通信エリアからの脱出とガンダムマイスターへは、各モビルスーツの搭乗を命じた。ただ整備中のデュナメスは、動く事が出来ず装甲が外されていて発進する事が出来ない。そこでまずキュリオスとヴァーチェを先行発進する事で人革連側を陽動させ、その隙に通信空白地帯へ逃げ込み位置を特定させない作戦を考案するスメラギ!(4機のガンダムが出撃出来なくて大丈夫か?)

 しかし人革連のレーダーにはガンダム2機がはっきりと示され、最初に特定した機影が宇宙

輸送艦であるとセルゲイは特定し、あえてスメラギの陽動作戦に乗り逆にソレスタルビーイング

に陽動作戦を仕掛け、ラオホゥそれぞれキュリオス・ヴァーチェ・プトレマイオスに対する迎撃

準備を開始し、モビルスーツを背後に隠し無人のラオホゥをキュリオスとヴァーチェに攻撃させ

他のラオホゥはプトレマイオスに向かう。(うーん裏を欠いた見事な作戦。しかも誰もいない)

 4船のラオホゥを確認したスメラギは、アレルヤとティエリアに状況の通信をしようとしたが

電磁波干渉地域に入ったので不可能な状況。「オービタルリングを盾にして敵艦との距離を

取って。」スメラギは操舵士のリヒテンタールに指示をした。(セルゲイ中佐はソレスタル

ビーイングのプトレマイオスを確認して、戦力の強大さに驚いていました)

 戦況を予測するスメラギの狙いは、陽動で発進したキュリオスとヴァーチェに気付いた人革連

側がガンダムが陽動であると思い、最初に気付いたプトレマイオスに向かって来るところを背後からキュリオスとヴァーチェ、前方からエクシアとデュナメスの挟み撃ちを仕掛けようとした。しかしその意図を見抜かれ、無人のラオホゥがキュリオスとヴァーチェに向かっているので、それを破壊するのに時間を取られてしまっている。2機のガンダムがプトレマイオスに戻るまでに掛かる時間は約6分間、それまでプトレマイオスを残るエクシアとデュナメスで守る必要があるのだ。

(しかもその作戦は、18年前にセルゲイが考案していたからスメラギは読めたのですね)

 いよいよ人革連との戦いが開始され、エクシアはプトレマイオス前面で攻撃に備えて待機し

ヴァーチェは後方からの迎撃支援に回る。しかしヴァーチェは未だに整備中の為ラオホゥを狙い撃ち出来ず、エクシアはミサイル攻撃を防ぎ切れない。何とかGNフィールドで守り切る事が

出来たが船員達の士気は低下する。しかし「生き残るの!」というフェルトの言葉で、勇気を奮い立たせてもう一度戦いに集中し始めるスメラギ達!そしてラオホゥに隠れていたティエレン

36機が現れ、何とかキュリオスとヴァーチェが戻るまでの時間を耐える!

 だがその思惑もセルゲイに読まれており、ソーマ率いる別働のモビルスーツ部隊がキュリオスとヴァーチェの前に現れ、スメラギは真の目的が「プトレマイオス撃破」では無く「ガンダム鹵獲」

であると気付いた。そしてアレルヤは、宇宙ステーションで体験した頭痛に襲われていた。

果たしてこの危機を切り抜ける事が出来るのか?アレルヤとソーマの関係は?またアレルヤが

別人格が登場してぶち切れるのでしょうか?ついに人革連「ロシアの荒熊」セルゲイのお手並み拝見ですね。面白くなって来ました!