佐菜とあさみは、老人ホームに慰問に行った時老婦人から思い出の品を埋める様に言われ

早速八代神社に向かった。その時2人で抱き合っている様子を菜々香が見てしまった。翌日

父親との確執を隠す朱里は、元気に朝の挨拶をした。ただ佐菜はちょっと風呂上がりの長電話で風邪を引いて元気が余り無いので、朱里がおどけて励ましてあげた。そんな時菜々香が通り

掛かり佐菜は朝の挨拶をした。しかし虫の居所が悪いのか菜々香を挨拶を無視して素通りして

行った。(修輔が姉の朱里を見つめる顔がもの凄く気になりました。やっぱり署名問題から確執が一気に表面化したから、心配しているのでしょう)

 放課後「佐菜は、菜々香が図書館に行ったので付いて行くと「なんで朝から怒ってるんだよ。」と詰め寄ったが「なんでもないわよ!」菜々香はぶっきらぼうに答えるだけで、機嫌が悪いのは明白だった。そんな菜々香に対して更に「怒ってるって朝から挨拶は無視するし、昼ご飯も1人

で食べてるし」佐菜は突っ込んだ。すると「怒ってないって言ってるでしょ!」菜々香は場所を

わきまえず大声を出しいらいらを爆発させて「土曜日の夕方星野さんと抱き合っていたでしょ!」

怒っている理由を告げた。「見ていたのかあれは事故なんだって、星野さんが立ちくらみを起こしたからそう見えたんだ。お祭りの夜菜々香たぬきに驚いて僕に抱きついただろ、あれと同じ

なんだって。」佐菜は意図を持って抱き合った訳では無く、事故であると言い訳した。返って

それが菜々香の怒りに更に火をつけて「もういい私に構わないで!」と言い放った!(あーあ

佐菜君やっちゃいましたね、佐菜が好きだからヤキモチ焼いてるのですよ多分!)

 学校で八代神社まで付いて行くと、菜々香が昔と変わってしまったと感じた佐菜は「昔の

菜々香はこんな風じゃなかったのに。」と思いをぶつけた。それを聞いた菜々香は涙を浮かべて

「佐菜だって変わちゃったじゃないの!」と言い残して走り去り、2人の気持ちは離れてしまう。

 自宅に戻ると「言い過ぎたかな?でも菜々香だってあんな態度を取らなくても・・・・・」佐菜は

自分が誤解だと主張したのに受けいられず、きつい態度をとった菜々香を非難した。昔は自分の後を付いて来て、色々な困難に直面した時はいつも助けてあげた存在で、決して強気に怒ったりする事はなかった。そして佐菜は、子供の時菜々香との2人だけの秘密だったポストの存在を思い出した。ポストは2人だけで、朱里や修輔にも内緒で互いの間だけ言いたい事を

手紙に書いてポストに入れ、それぞれが合鍵を持って相手の手紙を読み合う仕組み!互いに

怖い事や嫌な事など知られたくない秘密を書き、それを読んで励ましたりするなどとても良好な関係を築いていた。「あの鍵どこにあるかな?」秘密のポストの事を思い出した佐菜は、いろ

いろ探し回りちょっとHな本が入っていたダンボールの中の小箱にある事に気付き早速ポストに

行ってを開けてみると大量の手紙があり「タスケテ・タスケテ」と赤字で書いてある葉書もあり佐菜は当惑した。(金朋が来た時にちょうど見つかったのですよ!)

 翌日修輔を校舎の屋上に呼び出した佐菜は、菜々香の過去について聞こうとした。最初は

おどけていた修輔も佐菜の真剣な表情を見て過去の痛ましい出来事を話した。菜々香は3年前

自宅が火事に見舞われ両親を亡くした。幸い飛び降りて怪我は軽い骨折だけで済み、愛用の

バイオリンも無事だったが、火事のショックで記憶障害を起こし学校に通学出来る様になっても

人が変わり口を聞かなくなっていた。つまり佐菜の知っている菜々香では無くなっていた。

 話を聞いた佐菜は衝撃的な事実を知り「何で言ってくれなかったんだよ。」と修輔に自分に

真実を隠していた事が許せず怒鳴った。「言えばどうにか出来たのかよ俺は何も出来なかった何もしてやれなかった。」佐菜の言葉を聞いて修輔は大声で怒鳴り、自分が菜々香に何も出来なかった事を悔やんでいた。菜々香の過去を知り小学生の頃逆上がりの練習をしていた公園の

ベンチで1人考えていた佐菜は、担任の柚希に声を掛けられキャラメルを差し出された。

(小学生時代と一緒です)「先生1つ聞いてもいいですか?どうして僕達にキャラメルをくれるの

ですか?」いつもキャラメルをくれる柚希に佐菜は質問した。

 柚希は自分の子供の頃のエピソードを話始めた。両親が共働きで、自宅に帰っても誰も

出迎えずただおやつ代が置いてあった寂しい少女時代を過ごした柚希は自分におやつを買って

1人芝居の様なままごとをして寂しさを紛らわせていた。それが自分が頑張ったご褒美に変わり

沢山箱に入っているキャラメルを買って、努力した時に自分自身にプレゼントした。その後頑張っている人を見るとキャラメルをプレゼントする習慣が始まったのだが、そのきっかけは佐菜が逆上がりの練習をしていた時に出来ない佐菜を応援する気持ちで差し出した事!顔は忘れたけど

佐菜の表情が印象は鮮明に残っていた。(気付いてあげなさいよ先生!でも本当に天職だと

思いますね。頑張っている人がいれる、知らなくて応援できますから)

 「僕頑張ってきます!」柚希の話を聞いた佐菜は、元気な表情を取り戻し走り出した。それは

例え何も出来なくても、菜々香の為に頑張ろうと決意した現れだった。そして柚希も佐菜の表情を見て逆上がりの小学生が佐菜だった事を思い出した。(やっとですか先生!)

 夕方佐菜は思い出のポストで菜々香と待ち合わせをしていた。「ごめん菜々香がそんなに苦しんでいた事知らなくて。」ポストの中の大量の手紙や火事の事を知り佐菜は、自分が力になれ

なかった過去を謝罪した。「今更何私が一番苦しかった時に傍に居なかったくせに今に

なって謝ったりしないでよ!」菜々香は、自分がつらかった時期に居なかった佐菜の謝罪を

受け入れられずに立ち去ろうとした。必死に手を引っ張り引き止める佐菜だが「どうせ向こうの

学校に行っていた時には、私の事忘れていたんでしょ。その頃私が苦しんでいる事も知らないで、新しい友達と楽しくやっていたんでしょ!」菜々香は自分の苦しみを知らず、東京で楽しく

暮らしていたと思っていた佐菜を非難した。そして「ずっとずっと私を助けに来て欲しかった傍に居て欲しかったのに!」泣き叫ぶ菜々香は、佐菜に抱きつき自分の本心を口にした。

 「これから一緒にいるから。何があっても、何があっても!」佐菜は菜々香の過去と本心を

知り未来に向かって一緒に居続ける事を決意し、母親にも「守りたい人が出来たんだ。」と

打ち明けたのだった。いや今回は結構良い演出でした!やっぱりこれ面白いですが、菜々香

ちゃんはヤンデレの兆候が、もしかしたら裏切ったらスクミズフラグですか?