言葉



 主人公伊藤誠は、榊野学園の1年3組に入学した恋愛に奥手の少年だ。誠は、入学式の日隣の1年4組美少女桂言葉(かつらことのは)に出会った。最初は気付かなかったが、2学期の初めに自分と

同じ電車で言葉が通学しているという事を知った。可愛い言葉の存在が気になりずっと見つめている

誠だったが、声を掛ける事が出来ず「3週間携帯の待受にした好きな異性がばれなければ恋が成就

する。」というおまじないを信じて、内緒で言葉を撮影し待受にした。

 登校した誠は「馬鹿馬鹿しい。」と思い言葉の待受を消そうとしたその時、隣の席に座る少女が声を

掛けて来た。少女の名前は西園寺世界(さいおんじせかい)!彼女が、誠が言葉の写真データを待受に

している事実を見てしまったのだ。「やばい隠さなきゃ!」と思った誠は、授業中にもかかわらず世界に

「この事絶対に誰にもしゃべるなよな。」と口止めをしようとした。だが教師にばれないように、ノートに

書いて質問する世界は、おまじないを信じた誠が初日で好きな人の存在を知られてしまった事に

驚いてついつい「早っ!」と言いながら立ち上がってしまった。(君のせいだよ世界ちゃん)

 放課後掃除をしていた誠は、親友の澤永泰介から世界と仲良くしている事を突っ込まれて、うらみ

ありありの攻撃を受けていた。そんなとき「伊藤、話があるんだけど。」と世界が誠に声を掛け、内緒の

話という事で屋上に連れて行った。無理矢理連れて来られて怒り気味の誠は「それで話って何?」と

そっけなく尋ねる。すると世界は「桂さんとさっき友達になったんだ。」と嬉しそうに報告した。

 体育の時間に仮病を使い、体の弱い言葉と一緒に見学をしながら話をしたのだ。言葉は、クラスで

可愛くて目立つ存在!だからどうしても男女問わず近寄り難い存在で、友達が出来ず1人寂しい思い

をしていた。そして仲良くなり携帯の電話番号とメールアドレスを手に入れた。その話を聞いて驚く

誠は「どうしてそこまでしてくれるんだ。」と世界の行動に疑問を持ち、もしかしたら誰かに自分が言葉の

事が好きである事をしゃべったのかと思い、世界に掴みかかる。

 誠の怒りを感じた世界は「じゃあ伊藤の片思いが成就する様に、私応援するから宜しくね。」と誠の

恋が成就する事を全面サポート宣言する。(私世界フラグが立つと思っていましたが、しかもクラスメイト

の刹那の目が凄く気になります。まさか修羅場があるのでしょうか?)

 翌日世界は、ノートで「今日3人で昼食を食べようと約束してある。」と誠に伝えた。奥手の誠は好きな

言葉と昼食を食べるという事が恥かしくて「心の準備が出来てないんだ。」と言いながら必死に抵抗!

しかし「男になりなさい!桂さん今特に付き合っている人いないって聞いたよ。気になる人は

いるけれども、好きとかそういう風な事はないよ。だから誠も頑張れば何とかなるよ!」と励ます世界。

 そして3人での昼食が始まり、最初は緊張気味の誠だったが言葉が作ったまずいサンドイッチを

必死に食べた。(なんでヒロインが作った食べ物ってまずいんだいつも?)その後世界が「私トイレに

行くね。」と気を利かせて2人きりの状況を作ってくれたおかげで、誠は話も出来なかった言葉と多くの

話をする事が出来てとても喜んでいた。一方で言葉も、誠に対するイメージが違っていた事に驚いて

いた。(だって電車の中で実際誠の事を気が付いていたのだからねえ)

 夜世界との電話の中で「俺世界に感謝している。ここまでしてくれなれば、桂さんと話をする事が

出来なかったよ。だから明日桂さんに自分の気持ちを話すよ。」と告白を宣言した誠に「よし頑張れ!」

と世界は励ますのだった。翌朝電車のホームでの誠の告白に対して言葉は「伊藤君の告白をお受け

しました。」と体育の時間に世界に報告した。実は言葉が気になっていた男の子というのは、誠本人で

ずっと見ている人がいると思いながら、段々段々それが気になっていって、2人は両思いになり「西園寺

さんのおかげです。伊藤君と引き合わせてくれなかったら、私知り合う事が出来なかった。」とキュー

ビットになってくれた世界に感謝した。

 放課後電車を待っていた誠のところに世界がやって来た。すると「なあ携帯見ただけで、どうしてそこ

までしてくれるんだ。」と疑問をぶつける誠の言葉に対して「他人の恋愛を見るのって楽しいし。」と

はぐらかす世界!恋が成就し世界に借りが出来た誠は「じゃあ何か返さなければならないな。ゆっくり

考えろよ。」と話しかけるが、突然振り向いた世界は誠にキスをして「今日はこれぐらいでいいや。デート

頑張れよ!」と言い残し電車の乗ったが、1人になった世界はギュッと手を握り締めていた。

 最後の光景が、修羅場の始まりを予感させるのでしょうか?これって結構重い話なのかもしれない!


世界フラグ