心理戦



 マフィアと手を組んでいるメロは、日本警察に保管されているDEATH NOTEを手に入れる為に多喜村

警察庁長官を誘拐し、DEATH NOTEに関する情報を引き出そうとした。それを知った月は、自分の所有

するDEATH NOTEに多喜村長官の名前を書き自殺する様に行動を操り口を封じた。それを知ったメロと

同じLの後継者であるニアは、キラが多喜村長官が誘拐されたという情報を持つ人間であると推理した。

 多喜村長官からキラ事件を担当していた刑事の名前を聞き出したメロは、最も地位の高い総一郎に目を

付け娘の粧裕を誘拐し「ノートの交換は、夜神粧裕と行う。ノートを持って2日後までとりあえずロスまで。」

と通告して来た。またニアは、2代目Lの存在を知っていて月との正体を知らない者同志の電話接触を

行った。(ニアの狙いもDEATH NOTEですよね)ニアは「FBIは既にLではなく、私の方を優先して動きます。

しかし今回の警察庁長官殺害事件は許し難い犯罪で、キラ逮捕にも繋がると考えていますそこで私も

面的に協力を約束します。」と通告して来た。ニアの自信たっぷりの態度に違和感を感じながらも月は

長官誘拐犯が、粧裕を誘拐しロスで取引するという事実を伝える。

 月の言葉を聞いてDEATH NOTEと粧裕の交換取引が行われると思ったニアは、月に捜査権の全権を

委任してSPKが直接捜査に乗り出さないと約束した。だがその裏には、キラ確保とDEATH NOTEの確保

という目的の為に、二代目Lを中心に捜査をすれば付け入る隙が生じるという計算があった。

 総一郎は「私の命はどうなってもいいから粧裕だけは救出する。」と月に告げるが「馬鹿な事を言うな。

残された者はどうすればいいんだ。僕は粧裕と父さんが助かる選択をする。」と総一郎に命を大切に行動

する様に言うが、もしどうしようも無い状況になった場合は「粧裕を殺すしかない。」と自分に言い聞かせる

様に呟いた。そして死神の目を持つ海砂と共に行動する事になった。(ミサミサは大喜び)

 翌日警察庁の刑事達は、まず月と海砂が先にロスに入りその後松田や模木、総一郎と念の為尾行する

相沢がそれぞれ怪しまれない様に別の飛行機でロスに入る様に指示を出した。(相沢ボンバー卒業)そして

DEATH NOTEを持った総一郎が成田空港にやって来ると、突然外国人に後ろを取られて「ミスター夜神

SE333便に乗れ。チケットは俺が持っている、18番ゲートだ!」と命令される。犯人の1人だと感じ、粧裕

の身の安全を第一に考えている総一郎は「わかった。」と言って指示に従う。一方予定の飛行機に搭乗

しない事に気付いた相沢は焦り月に「警察として私は行動すべきだと!」と言うが、それでは尾行している

事がばれるので、まずどこに向かうのか月は相沢に確認させると「ロサンゼルス行き」である事が判明した。

(更新中)