ヘンゼルの本気の攻撃を3人の力を合わせた反撃によって、やっと撃退する事が出来た。ランダージョ

は、ダメージを負ったヘンゼルの回復には時間が掛かるとサンドリヨンに報告し、そして自分が次は出撃

する様に言おうとするが、サンドリヨンに「それには及ばぬ!」と制止された。するとランダージョの後ろに

新たな人影が現れる。その人物を見てランダージョは、恐怖に顔をゆがめた。その人物は、サンドリヨンの

腹心で邪悪な魔法使いのトゥルーデである。

 その頃サンドリヨン城に向けてキュピの案内で霧の立ち込めた山間の森を歩いていた。当然方向が

わからなくなってしまうと、馬車が通りかかる。草太は馬車に乗っている人に村への道を聞こうと思ったが

誰も人が乗っていなかった。馬車は乗り合い馬車と言って遠くの町や村に出掛ける時に乗る乗り物で

エルデでは、バスやタクシーみたいな物である。中を覗いてみる赤ずきん達は、持ち物と人形が転がって

いる事に気づいた。草太は、人形の表情が何かに怯えている様に思えた。その時ヴァルが、自分達に

向かって何者かが襲来してくる気配を感じ、有事に備える赤ずきん達。

 その気配の正体は、サンドリヨンの腹心トゥルーデで、エルデの鍵草太を捕らえる為に魔法を掛けた。

魔法の光を浴びる赤ずきん達は、目をつぶったりんごを除いて皆人形に変えられてしまった。1人魔法

に掛からなかったりんごは、草太達や馬車に乗っていた人間が、魔法によって人形に変えられた事に

気づき、人形を持って逃げようとするとハーメルンが駆けつけてりんごに「乗れ!」と命令してトゥルーデ

から逃げ出そうと馬車を発進させた。(残りは後日)