一美ちゃん22話

 バル・マスケトリニティのシュドナイとベルペオルが零時迷子を狙って御崎市に来襲して来た。ベルペオルとシュドナイは別行動で、ベルペオルが囮になりシャナとヴィルヘルミナを引き付けている隙にシュドナイが悠二を連れ去った。それでもヴィルヘルミナは、悠二を破壊すべく剣を投げつける。しかしシャナは悠二を

庇い剣が刺さってしまい倒れてしまった。今回はその後の話で、最終決戦が間近に迫る。

 シャナを連れて休ませたヴィルヘルミナにアラストールは、彼女が知らない事つまりシャナが悠二と出会ってからの事を説明する。「この娘は、あのミステス坂井悠二に出会ってから。今まで知らなかった自分では制御できない感情に翻弄され続けた。ただそれがどの様な物なのかわからないでいらいらしている」と

ヴィルヘルミナに説明する。それでも「フレイムヘイズの使命は揺らぐものではない。」と言うヴィルヘルミナ

人を好きになる感情と自分の使命の狭間でシャナも苦しんでいたのです

 その頃で啓作・栄太・一美は集まり、悠二が連れさられた理由を零時迷子にあると推測する。そして「坂井が殺されるかもしれない」と言う啓作の言葉に一美はショックを受ける。啓作は、悠二を殺そうとするシャナ達フレイムヘイズが信用できずに「自分達で坂井を助けよう」と呼びかけるが、一美は自分の無力さを感じていた。シャナや悠二の世界は余りにもかけ離れている。そして何も出来ない自分に悔しさをにじませた。

 悠二が星黎殿で囚われている間にシャナも目を覚ました。アラストールは、バル・マスケの狙いが「存在の泉」を完成させる事で、その為には悠二の持つ零時迷子が必要です。ただ存在の力を深夜0時に完全に回復させても、器の小さいミステスではその量はたかが知れている。そこでベルペオルはヘカテーの持つ

器と零時迷子を擬似共有させようとした。つまり悠二とヘカテーでは、存在の力の器のキャパシティが違うので零時迷子も存在の力を回復量が桁違いに多い。そして擬似共有させる事によって悠二の存在の力のキャパシティがヘカテーと同等になる。また教授の作り出した仕掛けに組み込むことにより回復させた存在の力を吸い取る。吸い取られるからまた回復させる、その繰り返しによってヘカテーの存在の力が星黎殿から溢れて出て御崎市に流れ出すという「存在の泉」という物を完成させるのです。そうなると世界のバランスが崩れてしまう。そこでヴィルヘルミナは、星黎殿に乗り込みバル・マスケの企てを阻止する為にミステス

つまり悠二の破壊をしようと考えた。そんな状況の中シャナは悠二の事を考えていたが、自分が何を悠二に求めているのかよくわからなかった。シャナは啓作と栄太から宝具の剣ブルートザオガーを譲り渡され、一美からも「坂井くんとゆかりちゃんは近い所にいるから信じられる。自分ではどうする事も出来ないから坂井くんを助けて欲しい」と頼まれる。彼らは、フレイムヘイズとしてではなく平井ゆかりとして悠二を助けに行って欲しいのです。その意思を受けたシャナは、ヴィルヘルミナと一緒に星黎殿に乗り込む。そこにはシュドナイとベルペオルが待ち構える。そしてマージョリーの前にはバル・マスケの徒が大量に現れる。

 いよいよ最終決戦です。シャナは悠二を無事に救出することが出来るのか、そしてバル・マスケの狙いを

阻止する事ができるのか。ラストまで見逃せません。