きょうは都議選ですが〜〜、
なんと朝日新聞7/2の都議選企画「東京をつくる」にベジアナのインタビューが載りました。
「野菜を作って心豊かに」
すてきな見出し、嬉しいです。
Q, 東京で暮らしながら、「農」の楽しさ、魅力を発信し続けています。今の東京の食をどうみていますか。
A, 東京はお金を出せば、世界中の料理がレストランで味わえ、全国各地の食べ物も買える。魅力的です。
一方、消費ばかりでは、本当の意味での生きる喜びの実感がないのでは。ただの消費者としているだけでは、肝心な食べ物や作る人へのありがたみを忘れていないでしょうか。
Q, 東京の消費者はどうすればいいでしょうか。
A, 少しでも野菜を作るなど「農」的な暮らしを取り入れて、地方の農村の課題を自分ゴトとしてとらえようと、「1億総農家!」を提案しています。地方の産地を大切にしてこそ東京が輝ける。
同時に、東京のローカル性も重要。いま、ベランダで江戸東京野菜の内藤トウガラシを栽培している。白くかわいい花が咲き、実が生まれ、花びらは母のように実を包んで、やがて枯れてゆく。ベランダは生命の循環を感じる場。
Q, 野菜作りは東京の社会問題の解決にもつながると発信されています。
A, 東京の大きな問題はストレス。居場所がなく、生きづらさを抱える人は多い。その解消につながり、健康的になれます。農作業はリフレッシュや癒やしになり、仕事でむしゃくしゃした時は草むしりに限ります。
生産の苦労と喜びを知れば、食べ残しも減る。子どもたちには食育に、お年寄りには生きがいや居場所づくりにもなる。
Q, お年寄りの応援にも?
A, 野菜作りで健康なお年寄りが増えれば、医療費や介護費の削減になります。地方の農村へ行くと、お年寄りが生き生きと土を耕しています。
この間、静岡で会った生産者は95歳。定年なしの現役です。 介護されている高齢者の多くは世話されるより、自立していたい、誰かの役に立ちたいと考えています。野菜を作って人に喜ばれれば、元気なお年寄りが増えます。
Q, 効果は広がりますね
A, 区民、市民農園はファミリー層と高齢者が多く、食育や異世代の交流になる。子ども食堂の隣に農園を造れば、包括的に都市の問題が解決できる。
米国の都市では野菜を作って貧困問題の解決や食生活の改善を目指す動きもあります。
都市農業は、国連の掲げるSDGs(持続可能な開発目標)にも貢献する。東京じゅうの屋上やベランダで野菜を育てたら世界から見ても魅力ある街です。
■略歴 こたに・あゆみ 農業ジャーナリスト/野菜を作るアナウンサー/ベジアナ
兵庫県生まれ。小3から高校まで高知県で過ごす。関西大文学部卒。石川テレビ時代に始めた家庭菜園歴は19年。全国の農村を取材、食や農業、介護などをテーマに全国各地で講演。ベジアナとして家庭菜園から食の当事者になり、産地をリスペクトする(都市と農村のフェアな)関係、持続可能で循環型の社会を掲げ、講演・執筆活動。
NHK「ハートネットTV介護百人一首」司会。老いや介護を前向きにとらえ、高齢者の居場所づくりや農福連携など、農の多様な価値を考える。
農林水産省 食料農業農村政策審議会 臨時委員ほか
市民農園やベランダ菜園を体験すれば、野菜の見方が変わり、農業や農村へ思いを馳せることになる、それは自分や家族はもちろん心の健康、地球の健康にもなる。
農作業でお年寄りの居場所づくりや農福連携につながるという考えを、いつもあちこちで吹聴しているわけですが、
まさか、朝日新聞に、しかも「東京をつくる」なんて大それたテーマで語るなど恐れ多いと思いましたがーーー
そんな心配をよそに、聞き手@黒川さんは、
「小谷さんのブログ、おもしろいですね。あんな話を読者に伝えたい」と軽やかにおっしゃったのでした。
とはいえ、である。
翌日から連載の始まった「東京をつくる」のインタビュー第1回は星野リゾートの星野さん!
第2回は能楽観世流のお家元、という世界的に活躍するものすごい著名人ではないですか。
わたしはびびりました。
インタビューの前日は他の仕事が手につかず、ほとんど一日「東京をつくる」ための農ある暮らしの提言を考えていました〜。
そして写真も撮りますということで、聞き手@黒川さんが
「ブログに出てるあの区民農園の写真いいですね」
「野菜から顔を出してるのもいいですね」
「それからビルの谷間の農園もいいですね」
「あと馬に水をあげているのもいいですね」
と言うので、
どんだけヘビー読者やねん、と思いながら、
そうだ、どうせなら、「農ある東京」の写真にしたいと思いました。
それで思いつく品川区の区民農園や千代田区の屋上菜園に電話したら、いずれも撮影許可や料金が発生するというので〜〜”#$%&’△( ̄∇ ̄+)、
なにかいい方法はないかなあと考えあぐねて〜〜〜ひらめきました!
ベジアナひらめきました!(人´∀`*).。:*+*:.。.*:+☆
「渋谷の中心で「農」を叫ぶ」というコンセプトです。
ベランダ菜園で育てている中から江戸東京野菜の「内藤とうがらし」を、
小さなプランターに移植してーーー!!!
渋谷のスクランブルの前のカフェに持参しました。
これ、渋谷スクランブル交差点の真ん前なんですよ。
東京×農
都市×野菜
買った野菜じゃなくてプランターってところがミソ。
そんなこんなで、3時間にも渡るロングインタビューを終えてわたしは、
聞き手@黒川さんに逆質問しました。
それにしても超一流の有名人がこたえるコーナーに、
なんでまたわたしを取り上げてくれたんですか?と。
すると聞き手@黒川さんは言いました。
「有名かどうかよりも、話のおもしろい人を載せたいんです」と。
わたしは泣きたくなりました。
わたしには何もお返しができませんがせめて内藤とうがらしを差し上げたくなりましたが、丁重に断られました。(ですよね。てか、つくれよ野菜〜。)
さらに、聞き手@黒川さんは「ベジアナ」という肩書きで載せるつもりだとおっしゃいました。
わたしの話を、わたしのブログを、おもしろがってくれる人に、しかも農業メディアではなく、一般紙の超一流朝日新聞の記者が耳を傾けてくれたことに驚き、嬉しくありがたく、幸せに思いました。
ちなみに聞き手@黒川さんは自宅のお庭で妻と菜園ぐらしを楽しみ、
トマトが密集してきたのでやっぱマニュアル通り離して植えればよかったと反省しているそうです。
(でしょうね〜。おい!つくってるのかよ野菜。)
というわけで、新聞記事のインタビューの本文を読んでほしいのに、
こぼれ話が長くなって、記事読むの疲れたということのないようにひとつ、お願いします。
そう!さっき早速、今朝の新聞読んで共感し、いてもたってもいられなくなりましたという市民団体の方から熱いメールを頂きました。反響すごい〜!
あらためまして、きょう都議選ですね。
どんな東京をつくる?
朝日新聞を読んでください。
ベランダの内藤とうがらしが王冠をかぶりましたヽ(*>∀<*)ノ!
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ベジアナ@あゆみ