週末、山口県でアナウンサーをしている友達が泊まりに来ていた。

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翌朝仕事で早く出かけたワタシにおみやげと書き置きを残してくれた。

まること言う。
まるこは大阪のアナウンス教室時代ではじめ「後輩」だったのだが、
後に「同期」になり、
その後、また「後輩」になったというややこしい関係。
というのも
大学4年生の時にアナウンス受験に受からなかったワタシは
就職留年をした。
(大学5年目の就職活動で、どうにか某局に滑り込んだ。)
そのとき、1年後輩だったまること晴れて?同期になったわけだが、
まるこもまた、就職留年だったか就職浪人をするはめになり、
やはり彼女も1年のブランクを経てアナウンサーになったのだ。
だから結局、年齢も社会人歴も1つ違い。

ややこしい~。
が、ワタシの通っていたアナウンス教室「生田教室」では結構当たり前、
というか毎年1人や2人、留年、浪人がいた。

ちなみに就職留年と就職浪人の違いは・・・

「就職留年」とはあえて単位を1つだけ落とすなどして
大学を卒業せずにもう1年ふんばること。

局アナ採用試験では、「卒業見込者」を対象にする局が多く、
留年は学費が1年分余計にかかるが受験のチャンスは現役と変わらない。
「就職浪人」とは卒業して就職活動をすること。
「既卒」でも受験を認める局もあるが、数は少ない。


そうしてまるこもまた、山口の某局のアナウンサーになって
かれこれ、ウン年。
仕事で東京に来たついでにうちにも泊まっていった。

久しぶりに会って恵比寿の焼鳥屋で飲みながら
あれこれおしゃべりしていると
なりたくてなったアナウンサーではあるが、
ま、どの世界も現実はいろいろあるわけで。。。

ある日、まるこが頭の後ろにふと手をやると「ぬら~っ」としていたという。
後頭部と言えば、本来フサフサか、サラサラ、
頭髪の感触であるべき所なのに「ぬら~っ」としていた。


ワタシ:「え!?ぬら~っと~ッ!?」


円形脱毛症である。
直径10センチ。

仕事のこと、折しも恋愛のこと、その両方がうまくいかない時期が
重なったのであった。

医者に相談すると、
「恐らく神経性のものですから、とにかく気にしないこと。」

気にしないこと、気にしないこと。と、言う思いで
当時まるこの頭の中はいっぱいになった。

幸いじっとしていると髪の毛で隠すことはできたらしいが、
激しい動きや風は大敵である。

風が吹くと、どこからともなく仲良しの先輩がすっ飛んで来て、
そのぬら~っとした後頭部をそっと押さえた。

先輩のやさしさは心温まる話であった。

ワタシ「うわ~。それは大変やったんやな~、

    ワタシなんかそれに比べたらアマちゃんやわ~。

    それで、それで、

    今はもう、ぬら~っとしてないねんな?」


まるこ「してないです。

    ってゆ~か、”ぬら~っと”って言い方、気に入ってるでしょ」


ワタシ「いやいや、ほんまに心配、へへへ・・・」


とにかく今はどこも「ぬら~っと」してないらしいです。
でもその後も側頭部がすこしぬら~っとしかけたりして完治まで
2~3年はかかったという。

すごいことを乗り越えてきたんだな。
本当に今は治ってよかったです。


そんなこんなで夜は更けて
当初はもっと遊んで帰るはずだったが
台風13号の影響が山口でも心配され
あまりゆっくりもできないまま局に呼び戻されて帰って行った。

山口の台風被害はどうだったのだろうか。

まるこ、仕事も恋愛も、ほどほどに、ゆけ!まるこ!

ふぐ茶漬け、頂きました。
ダシがきいてうまかったです。