恋しき人~天門の先~第四十七話 | シンイ~信義に夢中

シンイ~信義に夢中

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登場人物紹介

ミノ:ヨンとウンスの次男

ギリュ:寺に預けられている男の子

ソンイ:ギリュの姉

チェ・ウ:ギリュとソンイの父

書いてる本人が忘れているので覚えに置いておきます 

 

 

 

 

 

不味いな

 

ん?

と可愛らしい笑みを浮かべ少し頭を傾けるウンスを見てミノは呟いた

 

傍目(はため)には可愛らしく見えるウンスの笑みがミノには、良くない事を企む悪戯っ子にしか見えない

あの笑みを浮かべた時の母上に何度煮え湯を飲まされた事か

ミノの脳裏には苦々しい思い出が走馬灯の様に浮かんでは消えていく

日頃不在がちな父上は母上に甘く結局最後は母上に振り回されておられた

子供の俺には、勿論母上を止める術はなかった

暴走しそうな母上を止めてくれたのは、いつも冷静なチャン侍医か母上が唯一頭の上がらぬ大叔母上だったが、今此処にお二人はおられぬ

 

如何したものか

ミノは溜め息が出そうになるのを寸でで堪えた

 

お待ちください

屋敷に来ることを断られたチェ・ウは慌ててウンスに近付くが、ミノが静かに割って入る

 

チェ・ウ殿

先ずは貴殿の屋敷内を掃除されてからの方が良いのではありませんか?

ミノは、わざと慇懃無礼(いんぎんぶれい)に振る舞った

 

屋敷の掃除?

ミノの言葉にチェ・ウは眉をひそめた

 

ねえチェ・ウさん

行っても良いけど、条件があるわ

その言葉に皆の視線はウンスに集まる

 

そんな中ミノは、母上、腰に手をおき胸を張るのは、おやめ下さいと言いそうになるのを何とか堪えた

 

条件ですか?

チェ・ウの問いにウンスが答える

 

そう条件よ

胸を張り笑みを浮かべるウンスにミノは嫌な予感しかしなかった

 

 

 

 

 

 

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