17、キリスト教と転生輪廻 | 綾小路有則のスピリチュアル・レポート

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皆さま、いかがお過ごしですか?


風邪もだいぶ楽になり、久々に先日映画を観に行ってまいりました。


「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」、
この映画って、ファンタジー系かと思ったら、けっこう恐いのですね。


手に汗を握ってしまいました。(^^;


さて、先週のレポート
「神々の転生輪廻」の続きを書いてみようと思います。


題して「キリスト教と転生輪廻」です。



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現在のキリスト教には「転生輪廻」の思想はほとんど伝わっておりませんが、イエス・キリスト御自身は、転生輪廻を否定していたわけではないようです。


聖書を気をつけて読んでいると、それらしき箇所がいくつか見当たります。


イエスさまが、


「私は、エリアの再来(生まれ変わり)ではない。

 その者は別にいる」



と説明している箇所がありますし、


「我はアブラハムの前よりある。

 (アブラハムの時代よりずっと以前から、霊として存在していた)」



という、有名な台詞もあります。


このように、生まれ変わりの思想は、当時は必ずしも否定されていたものではなかったのです。


日本の宗教学では、こういった内容にはあまり触れませんが、アメリカの大学の「比較宗教学」の一番初歩的な英語の教科書には、旧約聖書にも新訳聖書にも『転生輪廻に関する記述が書いてあったことが述べられています。


キリスト教をローマの国教にしたのは、一般的には、紀元4世紀の「コンスタンチヌス大帝」と言われています。


その際に、転生輪廻に関する聖書の記述を削除することを条件としたのは、コンスタンチヌス大帝の母親の意見によるものだとも言われています。


正式には、紀元6世紀にコンスタンチノーブルで行なわれた第2回宗教会議で正式にその削除が認められ、キリスト教においては、転生輪廻の思想は異端であるという宣言が出されました。


削除の理由としては、エジプトの宗教を始めとする異教徒との差別化をするためという説が濃厚です。


また、マイミクの「あき」さんからも有用な情報を頂きました。


あきさんは、昨年は週一回、オックスフォードの聖書研究会に参加されていたそうです。


聖書研究会の研究によると、生まれかわりの思想があると、


「人生が再びあることで、罪を犯しても反省しない」


「次の人生で頑張るから」


など、人々が怠けるから、キリスト教が国教化する際に転生輪廻の思想は削除されたということでした。


しかし、私は「これは逆なのではないか」と思うのです。


意味もなく自動的に繰り返される「転生輪廻」ではなく、守護霊や天使の意見を考慮した上で、本人の意志で生まれかわる「計画的・転生輪廻」があるからこそ、人は過去の過ちを悔い、未来に向かって無限に向上していくことができるのだと思うのです。


なぜなら、転生輪』には、無限のやり直し(悔い改め)と無限の向上の機会が与えられているからです。


確かに、一代限りの人生で、単なる善人として生きていくことが人間の使命であるならば、転生輪廻は必要ないかもしれません。


しかし神さまが人間に求められていることは、そのような小さな目標ではありません。


神さまは人間を自分に似せて創造したと言われています。


それは、姿形を神さまに似せたと解釈している人が多いと思いますが、実際は、神さまは、自らの精神体を分光して人間(子ども)を造り、自らと同じ性質、「創造の自由」という性質を人間に与えたのだそうです。


創造の自由とは、自由自在に自分という「魂」をつくりかえていけるということ、自らの意志で自由に考えることができ、自由に行動することができるということです。


「創造の自由という性質を最大限に発揮して、我のような偉大な魂に成長してほしい!」


永遠という時間を通して、神さまは人間に対して、こう期待されているそうです。


ですから神さまは、人間に「自由という性質」の他に、「転生輪廻」という成長するための無限のチャンスを与えられました。


「そんなややこしいことをせず、最初から人間をロボットのように、

 悪を行えないよう、プログラミングしてしまえばよかったじゃないか?!」


とおっしゃる方もいらっしゃいますが、神さまは、それを良しとはしなかったということです。


なぜなら、悪とは神さまが作った存在ではなく、また、人間の魂の中に含まれる性質でもなく、人間が自由を手に入れたことによって生じた対人関係の「ゆがみ」、自由と自由が相克することによって生じた「ひずみ」であったからです。



「もし『進歩』を求めるあまり、悪というひずみが生まれるのなら、

 愛や反省という武器を使って、ひずみを『調和』させる術を学びなさい。

 宇宙の二大原理と言われる『進歩』と『調和』を実体験を通して学んでいくことが、

 魂にとって大いなる経験になるのですから」



そう、神さまは考えています。




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「自由には責任が伴う」ということですが、それは仏教的に言うと、


因果応報(いんがおうほう)


と言うことになります。


簡単に言いますと、




「愛を与えて生きれば、善人と呼ばれ、

 愛を奪って生きれば、悪人と呼ばれる。

 善人は天国に還り、悪人は地獄に堕ちる。

 明るい心を保てば、天使や菩薩が微笑み、

 暗い心を引きずれば、悪魔がやってくる。

 正しき心を探求すれば、悟りが開け、

 悪しき心を抱けば、絶望が待ち受ける。

 しかし、地獄に堕ちた者であっても、

 反省によって心を改めた者は、天国に行くこともできる。

 なぜなら、すべての者は神仏の子であり、神性(仏性)を宿すからだ。

 生まれにかかわりなく、身分にかかわりなく、

 男女の別や職業にもかかわりなく、

 たとえ過去にどのような悪事を行った者であったとしても、

 神仏に帰依し、正しき心を探究し続けることによって、

 魂は救われ、神仏への道を歩むことができる」




ということです。


「計画的・転生輪廻」の思想が拡がることによって、自らの運命を呪うことなく、人生を再建できる人が増えていくこと、


また、宗教間の争いが地球からなくなっていくことを心よりお祈り申し上げます。m(_ _)m



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補足



最近は、仏教とキリスト教は、だいぶ歩み寄りはじめているようです。


驚いたのですが、アメリカのある有名な教会を訪れると、そこにはキリスト教のグッズのみならず、仏教のグッズも売っていたそうです。


最近では、チベット等の寺院で


「イエスさまは、青年期にインドに旅をして、仏教を勉強していた」


という文献が見つかり、大騒ぎになりました。


バチカンは、認めがたい事実であるとして肯定しておりませんが、多くの学者がこの件について関心を持っています。



※ 参考・書籍『イエスの失われた十七年』エリザベス・クレア プロフェット (著)


イエスの失われた十七年




「BOOK」データベースより

新約聖書は、イエスの30歳以降、最後の3年間を伝えています。

しかし、12歳から30歳までの17年間の記録は無いとされていました。

本書は、1894年にロシアの探検家ニコラス・ノートビッチが、ヒマラヤ山麓の僧院において、預言者イッサ(アジアでのイエスの呼び名)が、偉大な仏の法を学ぶために当時この地に滞在し、そして、シュードラなどの最下層の人々のために伝道し、敬愛されながらも支配者階級から迫害されたことなどを伝える古文書を発見し、出版した「知られざるイエス・キリスト伝」を主に紹介しています。



※ 参考ホームページ



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ひとつの宗教だけを勉強しているとなかなか気がつかないのですが、色々な宗教や文献を調べまくっていると、世界の宗教は、お互いに相容れない独自の教えなのではなくて、奥ではひとつの意志の元に繋がっているというのがよくわかりました。


宗教にも耐用年数の限界があって、神さま、あるいは仏さまは、その限界が来たときに、かつて、いづこかの地で『法』を説かれたどなたかの魂を新たな光の使者(救世主)として地上に送りだしているということです。


しかしその教えは、時代と環境によって、変幻自在に変化しますから、同じ事柄の説明を別の角度から言っているだけにすぎないのに、その宗教を信仰している人は、新しく出て来た宗教を迫害し、場合によっては、イエスさまのように、人類を救いに来て下さった最愛の光を葬りさってしまうという、愚かな過ちを繰り返しています。


私が様々な宗教を研究して驚いたことは、レポート
「神々の転生輪廻」でも書きましたが、世界的宗教の中で語られている名前の異なる「人格神」が、どうやら同一神のことを指しているらしいということです。


これを認めるだけでも、地球上から大きな戦争がなくすことはできるでしょう。


でも最近のスピリチャルブームの流れを見ていると、そのような時代になるのも、そう遠くないのでは、と思っています。


その光の文明の建設のために少しでもお手伝いすることができればと、日々思いながら、作品を製作しています。




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